第3 GAME・・・更に新たな仲間が?何やら謎のキャラクター出現!?こいつは敵か味方か!?

オンラインゲームの中に閉じ込められてしまった俺たちだったが、ゲームを進めて行く途中に、2人のプレイヤーと出合った。オンライン上でのキャラクターネームは、リリーとアリス・・・彼女たちも又、このオンラインゲームの世界へ閉じ込められてしまっていた。

元の世界へ戻る方法を探す為にも彼女たちにも仲間になってもらい、一緒にゲームを進めて行く事に・・・

そこで、思わぬ事実が発覚した!何と彼女たちも俺たちと同じ、しかも隣のクラスの女子生徒だった!

こんなに近くに一斉に集まってしまったのは、何か必然的な様にも捉えられるが、とにかく、ゲームの中での設定や実態、俺たちがオンラインゲームの中に閉じ込められてしまった故に起こり得る事実と必ずしも同じになるとは限らず、手探りながらレベルの低い俺とリリーこと、神門 百合(みかど ゆり)、アリスこと、七瀬 風華(ななせ ふうか)は集中的にレベルを上げて、ゲームを少しでも早く進めて行く事を決意する。

どうやら、敵にやられてもプレーヤーの命迄は奪われない様なのだが、積み重ねて来たレベルが一気に1へ戻ってしまう様だ・・・

ベテランレベルであればある程、敵にやられてしまうと厄介な事態になってしまう・・・

何とかそれだけは阻止して、俺たちレベルの低いメンバーもドンドンと上げて行かなければならない・・・

唯一、実在の俺たちの力をゲームのキャラクターへ上乗せさせる事が出来る事を知り、俺は戦闘で前面で戦う事となり、レベルも先頭で戦うキャラクターは経験値が上乗せされる為少しだけレベルアップも早くなる。俺も早くレベルを高くして、皆の援護をして行こうと思う・・・

早くこの世界から元の世界へと戻る為にも・・・











ちなみに現在の俺たちのレベルは・・・




雪康・・・レベル13

百合・・・レベル11

風華・・・レベル11




となっている。

更に、ベテラン2人のレベルはと言うと・・・




理央・・・レベル150MAX(課金によって解除させて最高150迄上げる事が可能)

宗太・・・レベル130




どうやらシステムで99迄は無課金で上げられるみたいだが、それ以上上げたい場合は、課金をして、助け出したお姫様と契約をして色々と装備やゲーム内でのヘルプ的な機能も充実させる事が出来ると言う事らしい・・・助け出した後の展開を考慮するとあっても良い機能であると理央や宗太は言っている。

ただ、俺たち閉じ込められてしまったレベル100に満たないプレーヤーは今後どの様に100以上のレベルに到達させるのかが問題だ・・・そして、お姫様を助け出した頃に元の世界へ戻れているのかどうか?・・・それ以上進める必要が出て来てしまうのか・・・色々と謎ばかりだが・・・




宗太「って事で、一応3人のレベルも10を超えたし、ここからが本番だろうな!」


理央「そうね・・・割と10辺り迄は簡単に上げられるのだけれど、一定以上のレベルに到達すれば後は経験値も多く獲得しないとレベルも上がって来なくなる・・・そうするとどうしても初期の辺りのステージで稼ぐ事は時間が必要以上に要してしまうし・・・ステップアップが必要となって来るわね・・・」


雪康「じゃあ、地道に次のステップを踏むと言う感じになるな・・・」


理央「えぇ・・・確かにその様に・・・あっ!?ちょっと待って?私アイテム持ってたんだ!」


雪康「アイテム?それはどう言う物なんだ?」


理央「経験値に上乗せ出来るやつが結構集まっていて・・・これを使うと1回の対戦で1.05倍上乗せ出来るの!」


雪康「それは凄いじゃないか!それがあれば敵が強ければ強い程より多くの経験値がもらえるだろうし・・・」


理央「ただ、1回の対戦で全員上乗せ出来るのだけれど、割とレアなアイテムで実の所入手方法がほとんど無いの・・・私も今でこそレベルがMAXの150になっているのだけれど、途中から全く上がらなくなるから一応備えておいたの・・・」


宗太「あぁ・・・確かにあのアイテムってほとんど入手出来ないし、実を言うと課金も出来ないんだよな・・・だからファンなら喉から手が出る程欲しいって言う貴重なアイテムだしな・・・」


理央「私が持っているのは、現在30個程・・・これをどこで使うべきかと言うのも考えないとけないわね・・・」


宗太「そんなに持ってたの!?って・・・そりゃそうか・・・伝説のプレイヤーだもんな?」


理央「初期の頃にサービスで10個程貰える任務があったからそれを頑張ってクリアした事があったわね・・・」


宗太「あぁ!あったよな・・・俺も必死こいて頑張ったけどさ・・・割と難しくて入手出来なかったプレーヤーも結構いたはずだよな?期間も限定だったし・・・」


雪康「今使ったとしても雀の涙程にしかならないし・・・やはりここはある程度進めてから使えたら使わせてもらうとしよう!」




少女「あのぅ・・・少し宜しいでしょうか?」




雪康「はい・・・もしかして、あなたもこのゲームに閉じ込められてしまわれたのですか?」


少女「実は、そうなのですが・・・ごめんなさい、お話が聴こえて来たものですから・・・そのアイテムのお話なのですが・・・」


雪康「はい・・・経験値を上げるアイテムの話ですよね?それが何か?」


少女「実は、私もレベルが150のMAXなので今の所必要がありません。それで、私もそちらの方と同じく30個程持ち合わせています・・・なので宜しければ差し上げますけれど?如何ですか?」


理央「えっ!?ですが、あなたのお仲間や今後のこのゲームでの展開も考えると容易には入手出来ないでしょうし・・・」


少女「いえ、私、最近このゲームはプレイしていなくて、そろそろ他のゲームも始めようかなって思っていた所でしたので・・・」


理央「そう・・・なのですか・・・」


少女「私の名前は、メリファー、姫騎士です。」


雪康「あっ、これは失礼・・・俺は雪康、そしてこの姫騎士がスティーフィア、そしてこの・・・可愛らしい女のキャラクターがTSUBASAで、そちらの桃色の髪の毛の色の子がリリーで、赤い髪の子がアリス・・・今はこのメンバーが俺たちの仲間です!」


メリファー「そうなのですか・・・私は現在1人でゲームを進めていました。」


理央(スティーフィア)「こちらの方もつい数日程前にリリーとアリスが仲間に加わってくれました。この世界に閉じ込められてしまったので色々と不安だったり怖いだろうと思い、少しでも仲間が出来れば一緒に協力して元の世界に戻れる様にと・・・」


メリファー「あの・・・ご迷惑で無ければ私も参加させて頂いても良いでしょうか?」


理央(スティーフィア)「勿論です!一緒に、頑張って元の世界へ戻る方法を見付けましょう?」


メリファー「はい、ありがとうございます。・・・(ニヤリ)」






理央(スティーフィア)「じゃあ、引き続き、今日も3人のレベルを上げて行きましょう!先ずは先日の雪康君の状況から考えて、雪康君を先頭にしましょう!」


雪康「分かった!」


宗太(TSUBASA)「じゃあ、理央とおれ・・・いえ、私、そして新たに加わってくれたメリファーさんは後方で支援をするから、リリーとアリスも2番、3番手に回って出来る限り雪康と一緒に戦って?」


百合(リリー)「うん、了解!」


風華(アリス)「承知♪」


理央(スティーフィア)「敵よ!じゃあ、今言った通り、私たちは後方支援するから、お願いね!」




雪康「とぉっ!うりゃぁぁぁぁぁ!!!」


♪ジャキーン!グサッ!!


風華(アリス)「てりゃぁぁぁ!!!」


♪ザクッ!ザシュッ!バサッ!!!


百合(リリー)「えぇぇぇぇいっ!!!!」


♪ジャキン!ザバッ!!!ブサッ!!!




バサッ!ドガッ!ドスンッ!!!




理央(スティーフィア)「うん、上出来よ!よくやったよ!今日も調子が良いみたい♪」


雪康「何とか感覚も掴めて来た気がする!」


宗太(TSUBASA)「この調子ならレベルアップも早いかも!?流石よ!あなたたち・・・(どうもこのメンバーで女子を演じるのって違和感だらけなんだよな?・・・それにこの新しいメンバーのメリファーって人から妙に熱い視線を感じる様な気がするのだが・・・)」






そして今日も8時間程(現実世界では約2時間程・・・)フィールド上で俺たちは戦闘をしながら経験値を稼いで行った。




理央(スティーフィア)「皆、お疲れ様、今日も大分レベルが上がったわね!雪康君が25迄上がったわ!そして、リリーとアリスが20・・・上出来よ!当初予想していたより遥かに高くなってる!これも今日から仲間に加わってくれたメリファーさんのおかげよ!メリファーさん、ありがとう♪」


メリファー「いえ・・・私は何もしていないですから・・・」


理央(スティーフィア)「じゃあ、今日はこれ位にして、明日に備えましょう?明日からはステージを上げて第3ステージで頑張って行きましょう!そしてメリファーさん、この後宿の部屋の事なのだけれど・・・私たち丁度4人部屋だからメリファーさんもご一緒に・・・」


メリファー「えっ!?でも、TSUBASAさんが抜けてしまうのでは?」


理央(スティーフィア)「えっ!?あっ・・・それは・・・」


宗太(TSUBASA)「あっ・・・あの・・・私は・・・今日は雪康君と共にするわ?・・・だから安心して一緒にスティーフィアたちと泊まってね?」


メリファー「男女が一つの部屋で一緒にですか?・・・」


雪康「確かにそれはまずいな・・・じゃあ、俺は部屋いらないから俺が泊まる予定の部屋に人数割り振ってやれば良いよ!」


メリファー「ですが、それだと雪康さんが休めないのでは?・・・」


理央(スティーフィア)「そうね・・・宿代もバカにならないし・・・でも雪康君が休めないのはそれより更に大問題だし・・・まあ、仲間も増えてお金も割と手に入っているからお部屋は3つにして女性を割り当てましょう!(とは言え佐倉君が私たちと一緒の部屋と言うのもメリファーさん以外のメンバーからすると抵抗があるわよね・・・)」


宗太(TSUBASA)(小声で雪康に耳打ち)「おい、雪康・・・俺さ・・・どうもあのメリファーって人が苦手なんだよな・・・さっきもさ、熱い視線でこっち見てたし・・・」


雪康(小声で宗太に耳打ち)「それってお前のファンじゃないのか?」


宗太(TSUBASA)(小声で耳打ち)「何かニヤついた表情で恍惚な笑みで見ていたんだよ・・・」


雪康(小声で宗太に耳打ち)「自意識過剰なんじゃないのか?凄くまともな感じの良い人に見えるぞ?」


宗太(TSUBASA)(小声で耳打ち)「いや・・・俺は嫌だ・・・何とか別の部屋に・・・」


メリファー「あの・・・少し宜しいでしょうか?」


理央(スティーフィア)「はい!?どうかされましたか?」


メリファー「3つのお部屋に分けるのでしたら、私・・・TSUBASAさんとご一緒させて頂いても宜しいでしょうか?」


理央(スティーフィア)「えっ!?まっ・・・まぁ・・・それは・・・」


宗太(TSUBASA)「せっ・・・折角ですし、今日はスティーフィアたちと泊まられてみては?私は今日一人でも構いませんから?・・・はははっ・・・」


メリファー「あの・・・私の事、お嫌でしょうか?」


宗太(TSUBASA)「えぇっ!?そっ・・・そんな事ありませんよ?私も凄く心強い仲間が増えたって喜んでいた所で・・・」


メリファー「私・・・TSUBASAさんに憧れていたんです・・・本当は私、ベテランプレーヤーである、あなたのファンだったものですから・・・」


宗太(TSUBASA)「えっ!?私の事をご存じなのですか!?」


メリファー「はい・・・だから私もTSUBASAさんがサービス開始前から推していたこのゲームについて書かれていたブログを読んで・・・それで・・・今日偶然お見掛けしたこちらの皆さんの中にまさかTSUBASAさんがいらしただなんて思いもよらずに・・・とても嬉しくなっちゃって♪」


宗太(TSUBASA)「そんなに・・・それで戦闘中も熱い視線が・・・?」


メリファー「気付かれてしまっていたのですか・・・恥ずかしいです・・・」


雪康「まあ、TSUBASAは変な事をしたりする様な人物では無いし、今日は一緒に泊まってやったらどうなんだ?」


宗太(TSUBASA)「そ・・・そうか?・・・じゃっ、私なんかで良ければ・・・」


メリファー「はい💛宜しくお願いしますね!TSUBASAさん♪(ニヤリ)」






理央・リリー・アリスの部屋・・・


理央「今日もお疲れ様♪レベルも大分上がったし、これもメリファーさんが来てくれたおかげね!明日から又新しいステージに入るけれど、頑張ろうね?」


百合「はい💛私、頑張って理央さんの足を引っ張らない様に頑張りたいと・・・」


風華「はいはい、ハートマークいらないからね?ってメリファーさんに私たちの話はしないの?」


理央「うん・・・何でだろう?とても良い人だとは思うのだけれど・・・何故か言わない方が良い気がしてる・・・」


百合「女の勘ってやつですか?」


理央「まあ、私の勘が当たっていれば・・・だけれど・・・」




雪康の部屋・・・


強い仲間が増えて来たが、今日は辛うじてレベルも大分上がったが、明日から新しいステージで万が一倒されてしまったら・・・やはり慎重に行かなければならないか・・・

それにしても宗太のやつ・・・大丈夫だとは思うが・・・まあ、相手女の子のキャラクターだが、これが両者男だったとしたらこれはこれで面白い展開になっているのでは?・・・

って同性なのにキャラクターだけチェンジしても同性とか言う展開とか笑えるかも?・・・




宗太とメリファーの部屋・・・


宗太(TSUBASA)「えぇっと・・・どうしてそんなにくっつくのかな?」


メリファー「今日は2人っきり♪少しくらい良いのでは?」


宗太(TSUBASA)「あっ・・・いや・・・その・・・ごめんね?ちょっと私も疲れちゃったから、今日は休ませて欲しいなぁ?・・・なんて・・・ダメかな?・・・」


メリファー「あぁ!そうでしたか・・・私・・・ごめんなさい!TSUBASAさんって優しい感じがしたから私も調子に乗っちゃってて・・・さ、どうぞ?私も一緒に寝ますから!」


宗太(TSUBASA)「あの・・・ベッドは2つあるから・・・ね?・・・」


メリファー「・・・・・分かりました・・・・・あっちへ移ります・・・」


宗太 (疲れた・・・本当に・・・これなら直ぐに眠れそうだ・・・って女の子が同じ部屋にいるんだよな?・・・って何考えてんだよ!俺は彼女がいるし、相手だって男かもしれないし・・・うん!メリファーさんは男だよ!きっと・・・だって俺のブログ読んでゲームが好きそうだし・・・うん・・・男だ・・・)




zzz・・・zzz




メリファー (ふふふ♪眠っているわね・・・じゃあ、このアイテムを使おうかしら?)




メリファー「さぁ、新たな下僕(しもべ)?よ~く聴きなさい?これからあなたは私の手駒よ?明日の戦闘であなたは私に倒されるの!そう・・・戦いの最中にあなたは私の攻撃を受けてしまう・・・そしてあなたは私に倒されて、レベルが1になってしまうわ♪決してこの命令には背けない・・・いい?分かった?」


宗太(TSUBASA)「むにゃ・・・zzz」






翌日・・・


理央(スティーフィア)「さぁ、今日はいよいよ第3ステージよ!第2ステージ迄の敵とはかなり変わって、敵の数や強さも段階が急に上がってしまうからくれぐれも注意をして欲しいの!」


宗太(TSUBASA)「まあ、これもゲームだからあまり気張らずにやった方が良いかもしれないわ!メリファーさんも加わった事だから少し余裕も出て来たから!」


雪康「だが、そんなにアップするならやはり注意を疎かにせずにせめて1戦目はベテラン組が前へ出てお手本を見せてくれたら助かるのだが・・・」


理央(スティーフィア)「えぇ!勿論今回はその様にするつもりよ!メリファーさんも良いですか?」


メリファー「はい♪私もその方が都合が良いので・・・(ニヤリ)」




理央(スティーフィア)(ん?どう言う事だろう?「都合が良い」って?)






ステージ3・・・フィールドにて・・・


理央(スティーフィア)「そろそろ敵が来るわ!やはり敵の数が倍に増えている・・・皆気を付けてね!」


宗太(TSUBASA)「来るよ!構えて!」


メリファー「私がそいつを倒します!でりゃぁぁぁ!!」


バシュッ!ドカッ!!


理央(スティーフィア)「私はあいつを!・・・とぉっ!!!」


チャキンッ!!グサッ!!!


宗太(TSUBASA)「私は2匹を・・・えいっ!!!」


ザシュッ!ドカッ!ジャッキ~ン!!!


雪康「後方にもおでましだな!とっ!!」


ザクッ!!!


百合(リリー)「きゃっ!・・・こっちもこのぉっ!!!」


ビュシュッ!!ジャキンッ!!!


風華(アリス)「じゃあ、私もっ!トリャッ!!!」


ジャキン!ズパッ!!!!!


百合(リリー)「やっぱりいつもより敵も多いし、力も強いわね・・・」


宗太(TSUBASA)「よし!後1体ね・・・私が奴を・・・とぉりゃぁぁぁ!!・・・って・・・えっ!?」


ジャキンッ!ズシャッ!!!


宗太(TSUBASA)「えっ!?・・・どうして?・・・」


バタンッ・・・


理央(スティーフィア)「TSUBASA!?・・・・・うっ・・・・ドリャァァァァァァ!!!!!!」


ザシュッ!!!チャキーン!!グサッ!!!!!


雪康「おい、TSUBASA大丈夫か?しっかりしろ!おい・・・おい・・・」


メリファー「TSUBASAさん?・・・TSUBASAさん?・・・しっかりして・・・TSUBASAさん・・・そっ・・・そんな・・・私・・・私・・・」


雪康「とにかく、回復アイテムか魔法は・・・」


理央(スティーフィア)「ダメ・・・もう、手遅れみたい・・・」


雪康「そんな・・・って事はTSUBASAは・・・っておい、何か体が光って・・・」


理央(スティーフィア)「えぇ、このまま消えてしまうわ・・・そして初期ステージへ戻ると思う・・・」


雪康「・・・・・・そんなバカな・・・じゃあ、あいつレベル1になって・・・」


理央(スティーフィア)「えぇ、でも、問題はこの世界に閉じ込められてしまったのは私たちだけでは無いから、彼を探し出す事が果たして容易に出来るかどうか?・・・」


メリファー「ごめんなさい・・・本当に・・・私のせいで・・・私が敵を倒そうとしなければ・・・TSUBASAさんが倒そうとしていたのに・・・えぐっ!うぐぅ・・・・」


雪康「いや、仕方無いですよ・・・TSUBASAが・・・TSUBASA自体が死んだ訳では無いと思うので又、1から出直せば良いだけの事・・・」


メリファー「ですが・・・あっ!これ・・・経験値を上げるアイテム、これは全てお渡し致します。私はもう、このチームでお世話になる訳にはいきませんので、これでこのチームから脱退させて頂きます。本当にごめんなさい・・・では・・・失礼致します。」


雪康「ちょっと・・・待って下さい・・・わざとじゃ無いんでしょう?・・・って行っちゃったな・・・こりゃかなりピンチだぞ?・・・」


理央「ねぇ、雪康君?何か匂わない?」


雪康「ん?・・・俺きちんと風呂入ってるぞ?」


理央「いえ、そうでは無いわ!あの人よ!メリファーさん・・・」


百合「私も少し様子が変だなとは思っていましたが、まさか!?」


風華「えっ!?百合もそんな事思ってたの!?私だけ?特に何も思っていなかったのって・・・?」


雪康「だが、どう言う理由があってそんな事を?・・・確かに宿に泊まる時の様子と言い、ベテランプレーヤーだと思うが、あの様な感じで仲間に攻撃をするなんて・・・」


理央「少し調べてみる必要があるみたいね・・・」






宗太「チクショー!!!どうしてだ!?何で俺がこんな目に・・・ってそんな事言ってる暇は無い!一先ず初期ステージに戻っちまったし、恐らくレベルは1に戻っている・・・な・・・じゃあ、皆の所に戻って・・・と言うか探し出す事なんて今更出来るのか?本当どうしたら良いんだよ!ログアウトすら出来ずこのゲーム内に閉じ込められちまっているし・・・」


メリファー「あの・・・TSUBASAさんですか!?」


宗太(TSUBASA)「はい・・・ってあなたは!!」


メリファー「はい・・・先程は本当に申し訳ありませんでした。私のせいであなたを・・・」


宗太(TSUBASA)「あぁ・・・そうですね・・・でも悪気があってやったんじゃないですよね?」


メリファー「はい・・・勿論です!私も最後の敵を倒そうと思って攻撃を掛けようとした時に既にTSUBASAさんが攻撃しようとされていて、丁度TSUBASAさんの背後から攻撃をする形になってしまいました・・・どうしたら・・・私は、あなたにどの様にしてお詫びをすれば良いのか・・・・・本当に・・・うぐっ・・・えぐっ・・・」


宗太(TSUBASA)「もう、済んだ事ですし、あなたは気にしなくても良いですよ!私も少しばかり有頂天になっていたのだろうと思います・・・ここでまた1から気持ちを入れ替えてやって行けば良いだろうと・・・」


メリファー「TSUBASAさんは本当にお優しい方なんですね・・・私・・・惚れてしまいました・・・💛」


宗太(TSUBASA)「いえ、私なんて・・・」


メリファー「あの・・・私、責任を負ってTSUBASAさんのお仲間の方たちとお別れして来たのです・・・」


宗太(TSUBASA)「いや・・・それ程の事では無いかと・・・それに私もいないのにあなた迄抜け出されたらあのパーティーも流石に大変になるだろうし・・・」


メリファー「もし・・・ご迷惑で無ければ、私と組んで頂け無いでしょうか?私が誠心誠意でTSUBASAさんをバックアップ・・・お手伝いさせて頂きますから・・・それでレベルも上げて行って、お仲間の所へ戻られたら足を引っ張らずにお役立ちになれるかと・・・」


宗太(TSUBASA)「いや・・・そう言われましても・・・」


メリファー「お願いです!私に・・・あの様な失態をしてしまった私に少しでもTSUBASAさんのお役に立たせて頂きたいのです!お願いします・・・」


宗太(TSUBASA)「はぁ・・・そこ迄言って下さるのでしたら・・・少し時間が掛かりますが宜しくお願いします。」


メリファー「あぁっ!ありがとう・・・ありがとうございます♪」


宗太(TSUBASA)「ところでメリファーさん?あなたは私のブログ等を読んでくれていたと仰っておられましたが、ゲーム等もお好きなんですか?」


メリファー「はい♪あなたのブログを初めて見た時からのファンで・・・恐らく1作目の時に・・・」


宗太(TSUBASA)「そうだったのですか!・・・一応お伝えしておいた方が良いかと思うので言っておきますね・・・私、実は・・・」


メリファー「男の子なんですよね?」


宗太(TSUBASA)「えっ!?知っていたのですか!?」


メリファー「はい♪だって、ブログや他の所での文章の書かれ方等で気付いていました!」


宗太(TSUBASA)「だったら話が早いですね!・・・俺は宗太って言います。一応本名は知人以外には言わない主義だったのですが・・・」


メリファー「じゃあ、私が初めての相手ですね♪」


宗太「いや・・・そう言う言い方は・・・語弊が?・・・」


メリファー「安心して下さい♪私、女の子ですから!」


宗太「えっ!?どうして俺が考えていた事が!?」


メリファー「だって、女の子のキャラクターが女の子のキャラクターを好きになっちゃうなんてほとんどあり得ない事ですから♪」


宗太「何だか俺の事凄くよく知ってくれているみたいですね・・・」


メリファー「だってあなたのファンになってもう・・・年ですから♪」


宗太「えっ!?何年って?聴こえませんでしたよ!?」


メリファー「私、高校2年なんです♪」


宗太「そうだったんですか!?実は俺も高2で・・・タメですね!」


メリファー「はい♪嬉しいです♪宗太さんは学校以外では、普段はどの様な事をされていらっしゃるんですか?」


宗太「そうですね・・・ゲームが凄く好きだからブログの更新やら他のゲームをテストプレイしたり・・・将来はゲーム関係の仕事をしてみたいなって思ってます!」


メリファー「素敵ですね♪」


宗太「あの・・・メリファーさんの方は?・・・」


メリファー「ふふっ♪私の事が気になりますか?」


宗太「えぇ!俺のファンだって言ってくれた人だし、やはりどんな人なのか気になりますよ!」


メリファー「そうですか♪嬉しいです💛・・・私はそうですね・・・彼氏がいるのですが、凄く素敵で格好良くて・・・あなたと同じゲームが大好きで♪・・・宗太さんは彼女はいるのですか?」


宗太「そうなんだ!彼氏が・・・きっと素敵な子だから男も黙っていないとか?・・・俺にも彼女がいますよ!凄く可愛くて・・・優しい・・・ただ少し・・・」


メリファー「ただ少し?・・・」


宗太「変わったタイプと言うのかな?・・・凄く好きなんだけど、彼女って催眠セラピーを持っていて何と言うんだろう?将来そう言う方向に進みたいのかな?って、後少し病んでるのかな?って時々思っちゃう所があるんだけど・・・でもそう言う所に惹かれてしまうんだよなぁ~・・・」


メリファー「そうなんだ♪・・・きっと彼女さんも宗太君の事が大好きなんだろうな♪」


宗太「そうだと良いんだけどなぁ~・・・」


メリファー「はい♪きっとそうだと思うよ💛だって・・・ね?・・・」


宗太「えっ!?」


メリファー「私のせいで疲れてしまっただろうし、今日は宿に泊まってゆっくりしましょう?」


宗太「そうですね・・・幸いレベル以外の影響は0だし、俺が今迄貯めて来たものは無事だし!」


メリファー「じゃあ、あちらへ・・・」






理央「さて、どうやって彼と接触するか・・・何か良いアイデアってあるかしら?」


雪康「あいつもゲームの達人だし、待っていればやって来てくれる・・・って言うのはあくまで通常の状態であってこそだと思うし・・・いざ俺たち自体がこのような状態になっている訳だから、少々不安だよな?・・・」


百合「さっきの話から考えて、メリファーって人が佐倉君と接触して何かあるとまずい様な気がするんだけど・・・」


風華「確かに・・・色々と危険かも!?さっきの話から察するに・・・それにあのタイミングでパーティーから出て行くって言うのもおかしな気がするし・・・」


理央「メリファー・・・確かどこかで・・・はっ!?まずい!」


雪康「どうした!?何かヤバい事があるのか!?」


理央「メリファーって、地味だけれど、あの人も確かゲームを数々やっていて達人って聞いた事がある!でも何故か目立って来なくて・・・確か催眠を用いる事の出来るゲームしかプレイしないって噂があったはず・・・」


雪康「それって・・・このゲームにもそう言うシステムがあるって言う事なのか?」


理央「えぇ!私の勘が外れてくれている事を願うばかりだけれど・・・本来敵にそれを使って倒す用い方をするのだけれど、もしかして、昨日の宿の件、そしてさっき仲間を討ったメリファーさんの状況を察するに・・・」


百合「まさか!メリファーさんが既に佐倉君に使っていたって事!?」


理央「最悪の話よ?・・・最悪その様に使っていたとして・・・」


雪康「待て!・・・そうだったとして、メリファーに何かメリットがあるのか?」


理央「そこなのよ!・・・特に上位者を競い合って何かを得る事と言う事はこのゲームには無いはずだから、一体どう言う意味があってその様な事したのか?って所になるわ!」


風華「この子みたいな感じじゃないの?」


理央「えっ!?百合ちゃん?どうして?」


風華「病んでるじゃん?この子って・・・」


百合「ちょっとぉ!!失礼ね!私は女の子が好きってだけ!それがどうして?・・・」


理央「確かにあり得るかも・・・メリファーさんが既に佐倉君の事を知っていた・・・そして佐倉君のファンで、佐倉君ってブログもやってるからファンって結構いると思うし・・・病んでいるとすればその様な行動に出て、彼と又接触して2人きりになれると思うわ!」


雪康「まあ、接触出来たらの話だろ?だが、あくまでも憶測でしか無い・・・」


理央「う~ん・・・でも、どちらにしてもあのタイミングでパーティー脱退を申し出て来て、そのまま消えてしまった・・・どう考えても佐倉君に接触しようと考えていた・・・そうなる気がするの・・・」


雪康「どちらにせよ、色々と厄介になっちまうって事だろうな?・・・」


風華「あっ!?私も思い出した!メリファーって確か佐倉君のブログの初期の頃からの大ファンで彼が薦めるゲームばかりやっているって噂もあった様な気が・・・」


理央「彼の大ファンと言う事で間違い無いみたいね・・・厄介なのは、催眠アイテムを使う事・・・あのアイテムも貴重なアイテムで私も2つしか持っていない・・・彼女がどれ位持っているか・・・最大でもまだ3つでしょうね・・・もし、仮に1つ使って彼を催眠状態にしてしまったとすれば、残りは2個・・・とにかく事態は急がなくちゃいけないみたい・・・予定とは変えて、直ぐに彼と接触する為に最初のステージへ戻ってみましょう!」


雪康「じゃあ、明日の朝、行くとするか!」


百合「うん!それが良いかも・・・」


風華「本当、只でさえこんな状況に陥っているってのに、変な奴が接触して来て余計にややこしい展開になったよね・・・」






宗太たちの宿屋にて・・・


メリファー「さぁ、入りましょう♪」


宗太「いやっ!もう俺は男だって知っちゃったよね?じゃあ、2つの部屋でも・・・」


メリファー「ダメよ?お金は貴重だし、宗太君のレベルも1になっちゃったのだから、無駄にお金を減らす事は許されないわ?だから一緒のお部屋で泊まりましょう?」


宗太「いや・・・いくらゲームの世界とは言っても、やはり高校生の男女が同じ部屋で寝泊まりするのって・・・色々とまずいよな?・・・それにお互いに恋人もいる訳だしさ?・・・」


メリファー「今は否応言っている場合じゃないでしょ?ほら、入るよ?」


宗太「おい・・・」




メリファー「この世界にいる間はそう言うリアルの事は気にしない方が良いわ?」


宗太「まあ、確かにそれも一理あるけどさ・・・」


メリファー「あまり私の言う事聞けない様ならアイテムで言う事を聞かせちゃうけど?それでも良いのかな?」


宗太「アイテム?」


メリファー「催眠アイテムを私2つ持っているから♪」


宗太「何だと!?って確かに・・・忘れてたな・・・俺はそう言う姑息な事嫌いだから獲得しなかったけど、あるって言うのは知ってた・・・でも、それをプレーヤーに使うとか結構酷いよな?・・・これじゃまるで・・・」


メリファー「まるで?・・・」


宗太「いや・・・何でも無いよ・・・とりあえず、明日に備えて今日はもう寝よう・・・」


メリファー「うん♪そうしよう?・・・」




宗太「zzz・・・zzz・・・」


メリファー「ふふ♪催眠アイテムなんて私には関係無いよ♪2つしか無いし、別に使っちゃっても大丈夫だし♪じゃあ、1つ使っちゃうね💛・・・宗太君?聴いてね?・・・あなたは私の事が大好きになっちゃうの!私としかパーティーを組まず、私の奴隷になっちゃいます💛だから目が覚めた時から、前のパーティーの仲間は敵だよ?だから私だけと仲良くしやおうね💛」






翌朝・・・雪康たち・・・


雪康「じゃあ、早速、今日は、宗太を助けに行って、メリファーの策略が昨日俺たちの予想していた事であるのかどうかを確認する事にしよう!」




バタン!!




「その必要は無いわよ?」




雪康「その声は!!」


メリファー「うん♪私だよ・・・もう既に宗太君とは接触済み・・・ついでに宗太君はもう私のモ・ノ♪だからあなたたちの所へは戻らないわよ?ね?そうでしょ?宗太?」


宗太「あぁ!悪いけど、俺はメリファーさんと共にする事にしたんだ!だからお前たちの所へは戻らない!」


雪康「お前!?正気か?・・・」


宗太「あぁ、俺はメリファーさんが凄く好きになったんだ!だからもうお前たちの所へ戻ろうとも思わない!」


雪康「メリファーって男だぞ?」


宗太「そんな訳あるか!?メリファーさんは美しい女の子なんだ!」


雪康「お前がその様に思っているのであれば、妄想彼女はどうするんだ!お前はその妄想彼女ですら裏切る事になるんだぞ!?それでも良いのか!?」


宗太「妄想じゃない!前々から言っているだろ!?現実にいるんだよ!彼女がよぅ!」


メリファー「五月蠅いな!そんな事どうでも良いんだよ!とにかく宗太はもう私の虜だから、私しか見えていないんだよ!」


理央「催眠アイテムを使ったのよね?」


メリファー「ふふっ!流石、伝説の姫騎士スティーフィア・・・いいえ、宗太と同じクラスのアイドル的存在楠 理央さんって呼んだ方が良いかしら?」


理央「どうして・・・それを・・・」


メリファー「宗太から全部聴いているわ♪あなたたち同じ学校の同じ学年なんですって?羨ま・・・いいえ、凄い偶然じゃないかしら?」


雪康「まさか、お前も何か共通しているのか?」


メリファー「生憎私は彼のブログのファンだって事くらいかしら?」


理央「催眠アイテムを使ってプレーヤーを操るなんて最低だよ!」


メリファー「あぁ♪そんな事どうでも良いの・・・私残り1つしか持っていないから何ならあげようか?」


理央「バカにしているの?」


メリファー「とんでも無いよ・・・私はアイテムなんて無くても・・・」


理央「それは敵に使う為にあるアイテムよ!?それを仲間や他のプレーヤーに使うなんて最低・・・そんな事をする為に投入した訳じゃないのに・・・うぐっ・・・」


メリファー「あらあら?何でそんなに悔しがっているの?あなただって意中の人を振り向かせたいけれど振り向いてくれない時、この様に出来たら良いなって思わない?」


理央「確かにその通りだね・・・うん!」


雪康「おい!気は確かか?楠さん!?」


理央「えぇ、私だって意中の男の子を振り向かせたいって思っているよ!今だってこうやって・・・いつ気付いてくれるかな?ってドキドキしながら頑張っているもの!でも相手を操って迄自分に振り向かせても何の意味も無いよ・・・それはその人の本心じゃないもの・・・」


雪康「楠さん・・・」


メリファー「きゃはははは♪甘ちゃんだよね?そんなのだと、直ぐに他の女に寝取られちゃうわよ?まあ、このアイテムって一度発動すると制限時間があるからあまり必要無いんだよね?」


雪康「最低だよな?恐らく宗太もそう思ってんじゃねぇのか?」


メリファー「なっ!何よ?私の宗太がそんな事思っている訳無いでしょ!?ねぇ?宗太?」


宗太「はい・・・俺はメリファーさんの事が大好きだから・・・」


雪康「まあ、効果も時間の問題ってならそのままでも別に構わないんじゃないか?その内正気を取り戻すだろうし・・・意外と宗太って頑丈だからな!」


宗太「それはどう言う意味だ!?メリファーさん、こいつを倒しても良いですか?」


メリファー「えぇ!良いわよ?でも宗太のレベルじゃもう太刀打ち出来ないだろうし、私が倒してあげましょうか?」


雪康「やめろ!そんな無駄な戦いをしても俺たちの特にもならないぞ!経験値とかも入らないし、宗太が傷付くだけだからな!」


メリファー「私はレベルMAXだから関係無いわよ?」


理央「いい加減にして!!」


雪康「楠・・・さん・・・」


理央「今の私たちの置かれている状況、分かってるの?この世界に閉じ込められてしまったの・・・無事に元の世界へ戻る為に少しでも協力しなくちゃいけない時にプレーヤー同士で揉め事をしている暇なんて無いでしょう?」


雪康「確かに・・・」


メリファー「別に私はこの世界で一生暮らして行っても良いわ?宗太さえいてくれれば・・・」


宗太「・・・・・・・はっ!俺?・・・一体?・・・」


メリファー「やっぱり役に立たないわね!このアイテム捨ててやるわよ!」


ポイッ!シュッ!!!


理央「捨てて燃やして消しちゃったの!?敵に使えば効果が高いレアアイテムなのに・・・」


メリファー「さぁ、宗太?私の目をじっとみつめて?」


宗太「えっ!?どうして?・・・俺は・・・あぁ・・・」


メリファー「あなたは私の仲間よ・・・2人だけでパーティーを組んでいる・・・他の連中は皆敵よ?だから私だけを頼って、私にだけ甘えてくれれば良いからね?私だけの宗太?・・・」


宗太「あぁぁぁぁぁぁ・・・・はい・・・・メリファー様・・・」


メリファー「うん♪偉いね!後でたっぷりご褒美あげるからね?もう行こうか?ここにいても何も無いから♪」


宗太「はい・・・」




雪康「おい、待て・・・まだ話が・・・おい!!宗太!しっかりしろ!」


理央「何!?あれって・・・あんな魔法やらアイテムすら使っていなかったわ!?一体何が起こってしまったの!?」


百合「怖いです・・・」


風華「催眠?いや、どちらかと言うと魔力みたいなやつで操っている?洗脳染みた感じがするよね?」


雪康「あっ!?俺もラノベで読んだ事があるぞ!ああ言う魔術を使って相手を操るやつ!」


理央「でも、このゲームにはそう言うシステムが一切存在しないわ?なのにどうして?・・・」


雪康「一先ず、助けに行きたいが既に何処へ行ってしまったのか分からないだろうな・・・」


理央「そうね・・・瞬間移動出来る魔法があるから、あいつがそれを既に手にしていたら・・・」






メリファー「さて?私の可愛い宗太?こっちへいらっしゃい?」


宗太「はい・・・ご主人様・・・」


メリファー「これからあなたは私の奴隷よ?私の命令には絶対服従♪決して裏切れないわ?ちゃんとご主人様の言う事が聞けたらご褒美にキスしてあげるわね?こうして・・・チュッ💛」


宗太「・・・・・・・」


メリファー「さぁ、今後の私たちの行動予定を話するからちゃんと聞いて覚えてね?」


宗太「はい・・・」






こうして、俺たちは仲間を奪われた・・・宗太・・・お前を助け出しに行くからな!

そして、妄想彼女に対してもしっかりと詫びろよな?絶対だぞ?



宗太「だからぁ・・・妄想彼女じゃなくて実在するってお前何回言わせれば気が済むんだよ!!」



と言うツッコミの声が聴こえて来た様な気がしたが・・・恐らく俺の気のせいだよな・・・

少々厄介なのは、メリファーと言う奴の正体だ!あいつはこのゲームの催眠アイテムすら必要無いとし、残りの1つを焼き払ってしまい、更にはこのゲームには無いはずの魔術の様なもので宗太を操ってしまった・・・

ゲームを進めて早く現実世界に戻る方法を見つけ出さなければならないのに・・・思わぬ場所で邪魔が入ってしまった・・・宗太をどうやって救い出せば良いのか?・・・

そして、メリファーと言う奴の正体を突き止めて、対処しないといけない・・・

確かメリファーって宗太のブログのファンだった・・・それも初期の頃からの・・・少々病んでいる様な感じだが・・・






以下次回へ続くのであった・・・











第3 GAME END

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