シアEND

「俺はシアちゃんが好きだ」

「えーじ」

「俺はシアちゃんから色んなものを貰った。そしてその中で1番のものがシアちゃんからの愛だ。だから俺はシアちゃんと行きたい!」

「シアもえーじと一緒に行きたい!」

「ありがとう、シアちゃん」


 俺は2人に近づき。


「ニーナちゃん、カリンちゃん、ごめん」

「謝らないでください。それが英二さんの答えなんですから」

「そうだよ。お兄ちゃん!」

「2人とも、ありがとう」


「ニーナ、カリン」


 シアちゃんは2人に抱きついた。


「ニーナ、カリン。ありがとう。絶対忘れないから」

「シアっち」

「シアちゃん」


「ではよろしいですか?」

「はい、お願いします!」

「じゃあ、バイバイ」


 こうして俺たちはこの世界を後にした。


 ◼◼◼

 俺は倉田悠くらたゆう。ごく普通の会社勤めのサラリーマンだ。

 入ったばかりで色々大変だが頑張っている。


 会社から帰っている途中、俺はあるものを見つけた。


 あれ? こんな所に図書館なんてあったか?

 見た感じ新しく出来た訳では無さそうだけど。

 普段はそこまで目線が行ってなかったって事か。

 それにしても最近本読んでないな。

 ちょっと入ってみるか。


 中に入ってみると見る限り本でいっぱいだった。

 図書館なんだから当たり前だろ! って思うかもしれないけど、そうじゃないんだ。

 外国の図書館見たいなんだ。


「すげぇー本の量だな」


 どんな本があるか見てみるに事にした。


「へぇー。色んな本があるだな」


 一般文芸から外国書籍まで幅広く揃えられていた。


「あっ、この本読んでみたかったんだよな。せっかくだし借りるか」


 それから何冊か読みたい本を選び受付へと向かった。


 するとそこにはビー玉の様に綺麗で青い瞳、透き通る様な銀髪。

 まさに美少女が座っていた。


 見た感じ中学生、いや小学6年生ぐらいかな?


 それにこの子どこかで....


「すみません。これ貸し出しお願い出来ますか?」

「はい!分かりました」


 女の子は手際よく貸し出しの手続きをし始めた。


「お兄さん、ここにくるの初めて、ですよね?」

「そうですけど」

「その、どこかで会ったりとか。....す、すみません。変な事言って」

「大丈夫だよ。それに俺も同じ事思ってたんだ」

「そうなんですか!なんだか不思議ですね。初めて会ったのに。あっ、私羽柴彩はしばあやって言います」

「俺は倉田悠。よろしくね、彩ちゃん」

「はい!悠さん」


 彩ちゃんから手続きが終わった本を受け取った。


「それじゃあ、また来るね」

「あ、あの、悠さん」

「どうしたの?」

「この後良かったらお茶でも。色々お話したいですし」

「いいけど。彩ちゃんは大丈夫なの? 親御さん心配しない?」

「大丈夫ですよ。ほら早く行きましょ!」


 彩ちゃんに手を取られ、俺は図書館を後いした。


 ◼◼◼

「無事に出会えて良かったですね。英二さん、シアさん」


     シアHAPPY END


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

イラスト https://twitter.com/Hoshigamikei/status/1326322094376775683?s=19

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