であい
シア1-1
目を開けるとそこには、先ほど見た映像の光景が広がっていた。
服装は...スーツのまま、か。という事はこの世界では、そこまで変な格好ではないと言うことか。
とにかく辺りを見渡すが、人の声が全く聞こえない。
まぁ、それはロリ神様のお願いにより、ロリたちから少し離れた所に居るからだけど。
そこら辺を適当に歩いていれば見つかるだろう、と思い辺りを探索することにした。
辺りいったいは美しい自然に囲まれている。木々は生い茂っていて、川も宝石の様に透き通って、輝いている。そして何より空気が旨い!
こんな自然が広がる所に来たのはいつぶりだろう。ロリたちを見つける前に自然を堪能するのもそう悪くないかもしれない。
だが、そんな悠長な事は出来ない。1日1回甘やかしてもらわなければ。この世界に居られなくなる。だから一刻も早くロリたちを見つけないと。
そして、森の中を歩き回って30分。
一向にロリたちの気配はない。もしかしたらいないじゃないか?って言うぐらい見つからない。
いったいロリ神様はどれだけ俺を遠くに送ったんだ?
まぁ、そんな事はいいとして、少し休憩するか。
◼◼◼
ガサゴゾ。ガサゴゾ
休憩していると、目線の先から草むらをあさる音がしてきた。
動物か?それともロリか?
俺は静かに立ち上がり、ゆっくりと構えた。
音がだんだん近づいてくる。
ガサゴゾ。
ガサ。
「......グスン......みつからない」
草むらから出てきたのは、小さく可愛い、銀髪の女の子だった。
どうやら、何かを探しているようだか。
探すのに夢中でどうやら、俺に気づいていないようだが......。
「な、なぁ」
「ひゃっ......おとこの、人?......ヒック」
「あ、ああ悪い。驚かせて。その、困ってる様だったから。何を探してるんだ?君がいいなら手伝おうと思うんだが」
「......」
まずい。怖がらせてしまったか?突然話しかけられたんだ。無理もない、か。
「......」
会話?が止まり、何だか気まずい空気が流れる。あの様子だと、男を見たことがないのか?
ロリ神様に聞き忘れたが、ここには俺以外にも男はいるのだろうか?居たら色々聞けたら良いが。
それからしばらくして、彼女が口を開いた。
「スン、ほ、ほんとうですか?」
「ああ、本当だ。だから泣き止もうぜ!」
「は、はい」
「よし。それで何をなくしたんだ?」
「えっと、ほんです。......グスン......わぁぁーん。大事な、ほんなのに~」
泣き止んでいたのに、また泣き出してしまった。大事な本なら早く見つけてあげないと。
俺は彼女を優しく抱きしめた。
「大丈夫。俺が絶対見つけだすよ」
まだ、涙は止まらないが、少しずつ話してくれた。
「どこに落としたか分かる?」
彼女は首を横に振った。
「そうか。俺が通って来た所には無かったし、あるとしたら君が来た道かな。もしかしたら見落としてる所があるかもしれないし」
「うん」
「それじゃあ、行こうか」
俺は彼女の手を取り、一生懸命に歩きだした。
女の子の手ってこんなに柔らかいくてスベスベしてるのか。知らなかったな。
感心してる場合じゃない。本を探さないと。
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今回もロリ甘を愛読して頂きありがとうございます!なんとか締め切りを守れました。
次回は10日を予定しています。
ご意見、評価、コメントお待ちしています!
もう1つの小説は明日公開予定です。
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