2-27 仲間のレベルアップ

 赤のダンジョンを出て、地上の広場に戻って来た。

 姫様アリーは気を失って俺の背中で眠っている。

 エマによるとMP切れらしい。


「なあエマ。MP切れって、このままで大丈夫なのか?」


「大丈夫なんだよ。休めばMPは回復するんだよ。MP切れは慣れれば平気だっておばあちゃんが言ってたんだよ」


「エマもイマイチ元気ないな……」


「多分レベルアップ痛なんだよ……体の節々が痛いんだよ……」


 ああ、俺もあったな。


「レイアとカレンは大丈夫か?」


「俺は平気だぜ!」


「ニャ! 問題ないよ」


 長身のレイアとネコ獣人のカレンは、何ともないらしい。

 レベルアップ痛は、個人差があるって話しだからな。


 念の為メンバー全員を鑑定すると、俺以外はLV7になっていた。




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 ◆ステータス◆


 名前:ナオト・サナダ

 年齢:13才

 性別:男

 種族:人族

 所属:ガントチャート

 ジョブ:弓士 LV28


 HP: H

 MP: H

 パワー:H

 持久力:H

 素早さ:H

 魔力: H

 知力: H

 器用: G-小上昇中


 ◆スキル◆

 弓術

 速射

 連射

 パワーショット

 遠見

 夜目

 集中

 曲射

 鑑定


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 ◆ステータス◆


 名前:レイア

 年齢:13才

 性別:女

 種族:ティターン族

 所属:ガントチャート

 ジョブ:戦士 LV7 new!


 HP: C-小上昇中

 MP: G

 パワー:C

 持久力:C

 素早さ:F

 魔力: G

 知力: F

 器用: F


 ◆スキル◆

 再生

 槍術

 パワースラッシュ

 大車輪


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 ◆ステータス◆


 名前:カレン

 年齢:13才

 性別:女

 種族:猫人族

 所属:ガントチャート

 ジョブ:盗賊 LV7 new!


 HP: F

 MP: G

 パワー:F

 持久力:C

 素早さ:C-小上昇中

 魔力: G

 知力: F

 器用: C


 ◆スキル◆

 ネコ目

 ネコミミ

 ネコ鼻

 短剣術

 罠探知

 罠解除

 罠設置

 お宝探知


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 ◆ステータス◆


 名前:アレクサンドラ・アルブ・ニーノシュク

 年齢:13才

 性別:女

 種族:エルフ族

 所属:ガントチャート

 ジョブ:魔法使い LV7 new!


 HP: H

 MP: A

 パワー:H

 持久力:H

 素早さ:H

 魔力: A-小上昇中

 知力: B

 器用: B


 ◆スキル◆

 中級風魔法

 初級水魔法

 初級火魔法

 魔力軽減

 魔力調整


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 ◆ステータス◆


 名前:エマ

 年齢:12才

 性別:女

 種族:人族

 所属:ガントチャート

 ジョブ:魔法使い LV7 new!


 HP: F

 MP: C

 パワー:F

 持久力:F

 素早さ:F

 魔力: C-小上昇中

 知力: C

 器用: A


 ◆スキル◆

 初級闇魔法

 必中

 先制




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「じゃあ、ちょっと早いけれど今日は解散にしよう。明日はこの広場に集合でお願いします」


「おう!」


「ニャ!」


「わかったんだよ」


 アリーをどうしようかと悩んでいると、どこからともなく執事とメイド隊が現れてアリーを引き取って行った。


 長身のレイアとネコ獣人のカレンに、昨日と同じく一人3000ラルクずつ渡す。


「明日はここな。赤のダンジョン前広場に集合だからな。朝の鐘が鳴ったら、支度して朝飯を食って来いよ!」


「おう!」


「ニャ!」


 俺はみんなと別れて一人で冒険者ギルドへ向かった。

 道すがら考える。


(パーティー強化のU作戦は、成功だな……)


 五階層の魔物ペンは全く問題にならない。

 ミーティングを行い、俺が指示をはっきり出す事で、パーティー全体の動きは、昨日よりも格段に良くなった。


 最後のフロアボス戦……キングペン戦は……想定外だった。

 あれほど強い魔物が出て来るとは……。


 戦闘時間は短かったけれど、最後にアリーが全力で中級風魔法『シュトルムティーガー』を打ち込んでくれなければ危なかった。


(ランダムに強いフロアボスが出て来るとか? そんな情報はなかったけどな……)


 俺はこの世界で知らない事、わからない事がまだまだ多い。

 魔法使いのMP切れも知らなかったし、もっと情報を集めたい。


(キングペン戦では、途中で慌ててしまった……)


 新米リーダーだから仕方がない部分もあるが、一歩間違えればレイアは死んでいた。

 改めてリーダーの責任を感じる。


 もっと俺自身がしっかりしなくちゃな。

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