登場人物紹介その5
・これまでのあらすじ
記者であるオリーヴ・サンダースは、10年前に死別した恋人への思いを引きずっていた。
ある日、同じく死別を経験した友人・ロデリックの想い人が帰ってきたことから、彼女の秘めていた欲求に火がついてしまう。
もう一度会いたい、その想いから「敗者の街」へと誘われてしまったオリーヴだが、いつの間にか恋人の記憶が失われてしまっていた。
オリーヴは想い人と再会し、無事脱出できるのか? そして、「敗者の街」に新たに起こったトラブルとは果たして……?
・登場人物紹介
オリーヴ
今回の主人公。ケンブリッジの雑誌社で記者をしている。
明るくお茶目な性格だが、亡き恋人のことになると陰鬱な表情も垣間見せる。
亜麻色の髪にグレーの瞳。
雨の日はちょっと憂鬱になる。
マノン
オリーヴと同じく「敗者の街」に迷い込んだ、デザイナーの女性。
落ち着いた性格だが、激怒するとかなり人が変わる。
焦げ茶の髪に茶色の瞳。
晴れた日より雨の日の方が落ち着く。
ポール
オリーヴ、マノンと共に迷い込んだ青年。
女好きらしく色男のような言動をとるが、本人曰く「男性ではない」。芸術家だったが、10年前に事故死したとのこと。
黒髪に黄緑色の瞳。
雨の日は古傷が痛みやすいのであまり好きじゃない。
ロデリック
オリーヴの友人。10年来の付き合いだが、インターネット上の友人だったため本名や顔を知ったのは最近。恋人を失ったオリーヴに共感できるため、よく気にかけている。
妻に対しては一途すぎて少々気持ち悪い一面も。
雨の日はなるべく外に出たくない。
アンドレア
ロデリックの妻。ローランドと名乗ることは減ったが、呼称はローランドでもアンドレアでも兄さんでも姉さんでも特に気にしない。
兄・ロジャーの屍に魂を憑依させることで、現実世界と「敗者の街」を行き来できる。また、魂に「扉」が紐づいているらしく、オリーヴはその「扉」に引きずり込まれてしまった。
雨の日は窓についた雨粒を数えている間に時間が過ぎる。
レヴィ
半死半生の青年。
「敗者の街」の秩序を整備するために頑張っていたが、予期せぬトラブルが起こったので胃を痛めている。
ロバート達にも助けを要請し、トラブルの原因究明に奔走している。
かつては雨の日が来ると頭痛に悩まされていた。
レニー
レヴィと共に「敗者の街」で働いている幽霊。
案外仕事はちゃんとしているらしく、今回の騒動でも積極的に動いている(おそらく、面白がってもいる)。
「雨なんざ俺にゃ関係ねぇな。なんたって雨粒も美女の視線も、この通りすり抜けるモンでね。だが、相合傘なら、いつでも歓迎だぜ。……背丈が足りねぇ? まあ……だよなぁ……」
ロバート
アンドレアの弟。前回の主人公。
今回の騒動が起こったことで、姉夫婦やレヴィのサポートをするために休暇を取った。
雨の日に傘を差さないのは時代遅れだと思っているが、傘を持っていくと高確率で置き忘れる。
レオナルド
「超ヒマだったから」という理由で再び呪われた空間に来た男。
久しぶりに双子の片割れに会えて喜んでいる。
雨はシャワー。頻繁に降って欲しい。
ノエル
マノンと因縁があるらしく、復讐されるかもしれないフラグが立っている。
仕事仲間のレニーにも勝手に身柄を差し出されそうになっているが、果たして……?
日傘と雨傘を分けるタイプだが、傘を差す機会はほぼない。
ロナルド
レヴィ曰く「姿を消した」。
何やら危険に巻き込まれているようだが、日頃の行いが悪すぎるために心配されるどころか怪しまれている。
雨に濡れる少年少女に危うい感情を抱くらしい。完全にアウトである。
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