第2話

白「黒って友達居るの?」

黒「友人と認識している生徒は数人ほどいる。」

白「なんか言い方!言い方が堅い!」

黒「正直…『友達』とか『仲間』って響きが気持ち悪い。」

白「響きなの!?」

黒「ほら、よくある仲間意識ー、だとかいうのと同じような。」

白「あ、なんか、単なる響きだけじゃなさそう…。」

黒「まぁ、仲間意識なんて持たないタイプだから友人だろうが親友だろうが違反すれば不愉快だしチクるし怒るけどね。」

白「容赦ないんだね。友達なのに、こう、庇うとか優しくー、とかないの?」

黒「それが嫌い。それとこれとは別。駄目なことは駄目だし、庇って得することないじゃん。」

白「酷いなぁ。」

黒「あ、そういう思考が危ないから余計に無理。仲間だから、友達だからって甘くする必要ないし。優しいと甘いは違うから。」

白「めっちゃ言うやん…。じゃ、黒の友達がいじめられてたら?」

黒「いじめには関わらない。重要なのは自分に害を与えるのかどうか。庇う、助ける、というのは無い。」

白「無視するってこと?」

黒「いじめっ子がこっちに害を与えてこない場合はいじめっ子とも通常通り接するし、いじめられっ子が害を与えてこない場合もまた通常通り接する。どちらの味方でもなく、話は聞く。けど、違反はどちらであろうと違反だから。」

白「うわぁ、無影響か。」

黒「中立に居る。まぁ…、害を与えてくるなら全員敵視するけどね。」

白「ちなみに、友達って誰?」

黒「何故教えなければならないのか理解に苦しむ。」

白「黒ってちょっと変わってるよね!」

黒「お前らの方がよっぽど可笑しいと思うけどね!」

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