応援コメント

1/17 『ブスの、逆襲』読んだよー。」への応援コメント

  • ホトトギス派の高浜虚子の弟子、水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)という人がいます。大正から昭和にかけての人なんですけども、俳句ではもの凄く有名な人なのです。
    野球のナイターを季語に加えたことでも知られています。本人もプロ野球が大好きで、こんな句を多数残しました。
    ナイターの 光芒大河 へだてけり
    ナイターの ここが勝負や 蚊喰鳥
    大河っていうのが、観客の比喩なのかタイガースのことなのか分からないですけど、ナイター俳句の初出は、「ナイターの負癖月も出渋るか」で昭和34年(1959年)なので、二番目の蚊喰鳥っていうのは、時期的にもたぶん国鉄スワローズ戦の観戦中ですよね。
    俳句会とかに行くと、大昔ビール片手に野次を飛ばしながらオッサンが作った俳句を真面目腐った顔して研究してたりする訳です。なんだかこれってダウンタウンの漫才を100年後に文学として分析してるような滑稽さがありません? 小説だって実はそんな高尚なもんじゃ無くって、面白ければそれが正義って適当な感じで丁度良いんじゃないかなぁと思っています。
    俳句と同様に、笑いにも型が存在しています。ですので真面目腐って解析することが可能です。今回のM-1優勝したコンビのネタの場合、この辺りの要素の組み合わせになるのかなぁと思いました。
    ・「謎解き」
    物事の展開が観客にとっての謎を生むことで心理が不安定に傾き、その後に謎が解決して安定することで笑いが起きる。逆のパターンが「ドンデン」である。
    ・桂枝雀による分類の「へん」
    安定状態を経由せず、通常の状態からいきなり物事が不安定な方向に逸脱してしまう作用によって笑いが起きる。逆のパターンが「合わせ」である。
    ・同じく枝雀による分類の「合わせ」
    不安定な状態を経由せず、2つの異なる物事が合致してしまう安定化の作用によって笑いが起きる。逆のパターンが「へん」である。
    ・「天丼」
    天丼は浅草のコントの型だったが、現在では同じギャグやボケを二度、三度と繰り返して笑いをとる漫才の型と同一視されている。

    基本構成は「謎解き」なんですけど、単純な「へん」と「あわせ」のセットを「天丼」で交互に繰り返す手法と言えると思います。私は、漫才においての型として完成度が高いなと思って観ていました。でも牧野さんが感じてらっしゃるように、そんな事は本質からすればどうでもいいことなんですよね(笑)。

    作者からの返信

    須藤様

    コメントありがとうございます!

    ああ……確かに。
    おふざけに作ったモノ等を後世で真面目に考察される……変なのwww
    いや、ネタは真面目に考えて作られたモノだろうけれど、それってボケを真面目に解説しなければならないような作った人からすると赤面モノですね。羞恥プレイみたいなもの。うわぁ。

    しかし……凄いですね。
    ナイターを季語に入れるとか、どういう情熱……しかも、そう言われて読むとちゃんと意味が分かるという。凄いなぁ。燕を蚊喰鳥……凄いセンスだ。スワローズだって分かりますね。

    なるほど。
    笑いの起こる仕組みですね。
    謎解き、へん、あわせ、天丼か……
    そのどこかが私には合わなかった為、私の中でバランスが取れず笑えなかったのか。深い世界だ……
    いや、完成度が高いネタって、時代が変わっても笑えるものだと思います。誰がやってもある程度面白くなる可能性もあるし。それこそ今でも通じる古典落語みたいなものではないですか。コレって凄いことですよ。本質も勿論大事ですけど、その形も大切だと思います。

    ……まぁ、私は笑えなかったけれどww

    ありがとうございます!
    また新たな扉が開かれた気分です!!

    コメントもありがとうございました!