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「紅霞後宮物語」 と「わたしの幸せな結婚」を読んでいたら時間がかかってしまいました。特に紅霞の方は、あれ?この展開は何処かで…とすぐ気がついたのですが、鬼姫はこれの本歌取りだったわけです。
ですのでこっちは省略するとして、後者について私には「ハイカラ異能さんが通る」に見えました。
女子の脳内には、想い人から愛されたい、無条件で受け入れられたい願望があります。これは転生モノで良くあるハーレムと同じ精神構造ですが、大きく違うのはタイマンでなければならない所です。あってもせいぜいが2〜3人までじゃないでしょうか。
虐げられたヒロインが健気さでもって徐々に周囲の人間を懐柔しつつ、真実の愛が報われることに最高のカタルシスがある訳で、超絶魔法で性悪女をぶっ飛ばしてやったわよ!など というようなジャンプバトル的カタルシスを期待してはいけません。
けどまぁ、ラストまで読んで無いので分かりませんが、このヒロインの場合は精神系の能力者家系のため、ほんとのピンチになったら親から封印されていた何かが目覚めていい感じにしてしまう可能性もあります。
因みに、「ハイカラさんが通る」のヒロインは、武道では無双のオテンバ娘が華族の青年将校の家へ嫁ぐ話。たまたま選んだにしては、共通点がかなり見えてきませんか?
「君の名は」を紐解けば、古典SFの「転校生」に最新要素の時空の歪みをミックスしたものだと考えると、別の角度からはやはり似た構造を見てしまうのです。
ハッキング物についてはちょっと前のサイバーセキュリティ・コンテストの大賞のタイトルが「噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか?」になってしまったことを考えると、商業的には相当に難しいのだろうなと思いました。あの作者はキヌガワ・マサトさんをご存知で業界の素人ではありませんでした。ひょっとするとVENUSやUNYUN(両方共今はセキュリティ企業の経営者)世代かも知れません。その上で、ああされてしまうからには、牧野さんの仰る通り物理的な現象を伴う「呪文唱える系がいいなー」が正解なのだと思われます。
作者からの返信
須藤様
コメントありがとうございます!
しかも、富士見L文庫の考察まで!
ありがたい。ありがとうございます!! とても助かります!!
もしかしてもしかすると、女性向け作品は手を替え品を替えしてるけど、結局集約するカタルシスは全部一緒って事っすか……
『ハイカラ異能さんが通る』で、笑いつつ的確に構成が読み取れました。
女子は肩書きが凄い人に嫁ぐ事によって相対的に自分の地位を上げたいのでしょうかね?
それとも、全てを持った人に選ばれることの優越感でしょうか?
ここら辺不思議なんですよね……なんで華族やら上皇やら王族じゃなきゃダメなんだろう……
そして、何故『ありのままを受け入れてもらう』なんだろう。変わらない人間なんていないのに……不思議だ。
まぁ何はともあれ。結局は今ある作品も昔の作品のカスタマイズなのかもしれないですね。
それこそが王道であり、求められているものなのかも。それこそ、源氏物語、竹取の物語、浦島太郎から桃太郎まで、結局はそのカスタマイズなのか……
で。あと重要なのは、ターゲットの萌えツボを外さない事。女性向けにジャンプ的カタルシスを向けてはいけないし、少年向けに運命の相手に受け入れられるカタルシスを向けてはいけない。混ぜるな危険。
でも……例えば、ジャンプカタルシスが好きな女性向けだと……どんな感じがいいんでしょうかね? それこそ、呪文唱える系のモノはありなのかなぁ。商業的に……(正直あのタイトルはサバコン対象作品としてどうなんだ? ってかなり疑問に思ったけど)ああでもそれは、今考えるべきことではないのかなぁ。
長くなった!!
コメントありがとうございました!
引き続き、須藤さんに呆れられないよう作品を考えていきたいと思います!
助かりましたありがとうございます!
なかなか長引いていますね。
休むときはしっかり休んでご自愛ください。
エンジニアの能力をパッと出せるのは、やはり本職ですね!
女性向けにしようとすると難しいですね。
ジャンプ系作品はガチガチの能力モノでも女性人気出ているのもありますし、何がヒットするのか謎ですね。
作者からの返信
タカナシ様
コメントありがとうございます!
ご心配をおかけしております。
長引いてますね。こんなに長引いたのは社会人になってから初めてですね。早く治したいっす。
いやあ、すぐ出たのはサバコンの時にちょびっと考えていたからです。しかも、私はかなーり上辺しか知らないエンジニアですからね……なんちゃってですよ……でも、ありがとうございます!
当初男性向けだったものを女性向けにするのは難しいですよね。
でも、イスズさんの物語は、あんまり男女関係なく楽しめそうな気がしますけどね?
うーん……
ジャンプ系で女性人気「も」ある作品は……やっぱりキャラなのではないかと。想像の余地のあるキャラ。奥深くて、作中以外での姿を妄想出来るキャラがいる、とかじゃないですかね?
いや、それだけじゃないやなぁ……やっぱり難しいですね。
でも、あんまり『女性向け!!』に固執する必要はないかと。イスズさんは既に『出来上がってる』キャラであり、ブレないし筋肉あるし、意志が強いし筋肉あるから(二回言った)、きっとそのままでも女性人気出そうですけどね!!
筋肉あるしね!!
コメントありがとうございました!
数年後までを見通して、技術的なところをぼかす、という視点が素晴らしいですね。
確かに昨年サバコンのために観た映画「ザ・ハッカー」ではやはりテクニカル的なものが少し時代遅れに感じてしまった感はありました。あれはノンフィクションなので仕方ないですが。
そして自分のフィーリングと合わない「売れている」本を読むと凹みますよね。
自分には書けない(本当は書けなくてもいい)、でもこの本は売れている=自分は売れる本は書けない……という錯覚に陥りそうになります。
ですが、自分のフィーリングに合わないものは敢えて書く必要はないんでしょうね、それこそ「うさぎとかめ」の話に通ずるものがあると思いますが……。
自分はオーバー30は無理そうなので、外野から気楽に牧野様を応援することにします! 無理せず、頑張ってください〜。
作者からの返信
木沢様
コメントありがとうございます!
いや、サバコン説明会の時に、なんかそんなような事を言われた気がするんですよね。
それか、カクヨムコンの募集要項かな?『出版するとなると半年後とかタイムラグがあるから云々』とか。
特にIT技術は進化が早いので……私も今昔の映画見て『いや、そりゃねぇわ』って感じる事も多々ありますし(苦笑
分かります……フィーリングがらまっっっったく合わないのに、売れてる本。読むと『何故これが……?』と真顔になります。
そして、書けない(書けなくてもいい)→自分には売れる本は書けない、と凹むのも、頷きすぎて首痛くなるレベルです。
本当にそうですね。まさに、あの『うさぎとかめ』の話そのままです。ただ、あの作品のかめどんは、仕事に自分の希望とマッチして、やり甲斐を持って楽しく仕事してましたが……
……。無い物ねだりなのでしょうか?
私は今更『参加するとか言わなきゃよかった』と後悔してる最中です!! でも、言ったからには全力尽くして、燃え尽きてから挫折します!!
木沢さんの作品は、サバコン作品がそういえばまだ途中だったので、チコチコ再開させて貰っております。読み終わるのが楽しみです!!
コメントありがとうございました!!