絶対悪はやはりキャラが単純化しすぎますよね。
悪の中にもやはりキラリと光るものがあって、という方が興味がそそられますよね。
ドラクエ4のデスピサロはそんな感じがします。
あとは自分は詳しくないのですが、誰かが言ってました。
ガンダムは初めて正義対悪ではなく、人と人との対立を描いた作品なんだ! って。
詳細は好きな人に託しますが(笑)
個人的には白い巨塔の財前教授も確か、悪っぽい立ち回りなのですが、その中に筋が通ったものがあってという点がとても魅力的なキャラだった気がします。
作者からの返信
木沢様
コメントありがとうございます!
ドラクエ4のデスピサロさんは、子供には衝撃の存在でした。
ラスボスなのに悪じゃない! と。
もしかしたら、そこら辺から、単純な『勇者vs魔王』の関係性に疑問を持ち始めたのかもしれない。
どうでもいいですが、私はファミコン世代なので『しんかのひほう』が実は『進化の秘法』であると、ずっと気づいてなかった人間です。意味分かってなかったです。永らく。
しかも。
つい最近まで『進化の秘宝』だと勘違いしてました……
ガンダムは、私は全然詳しくないんですが、どっかでそういった事が書かれていたのを読んだ気がします。
ガンダム作中の歴史や登場人物の背景を読むと、確かにな! と思います。
それまでは、正義の味方の主人公側ロボットと、悪のロボットor怪獣などで単純構成なものが主流だったので、その深さに小・中学生より高校生以上がハマったと聞いています。
革新的アニメだったんですねー。
(ここら辺をガンダム好きに聞くと、概要ではなくファーストからの詳細を聞かされるハメになるので、タッチしないように心掛けてます……)
社会派ドラマ系も、ちゃんと登場人物の立ち位置や背景を見ると、悪の総帥、というワケじゃない人も多いですね。
大人になって、利権の事も頭の隅にあると、ああいう社会派ドラマは見てて辛いです……
まぁ、だから深みにハマるようなドラマになるんでしょうけどね!!
コメントありがとうございました!
ちょうど今、悪役で悩んでいます。
ご存知の通りジョジョが好きなので、信念ある悪役は書けるんですが、ただの小悪党が書けないです(泣)
勧善懲悪は好きですよ。相手の悪がより強大なほど楽しめます。逆になんか理由があって悪役をやっているみたいのはスカッとしないので、そこまで好きではないですね。
悪は悪の美学を持ってほしいです!
あっ、でも牧野さんと同じで、主人公が自分を正義だと思っているのはそこまで好きではないですね。
お前の意見はお前の意見であって、世界の意見じゃない!
世界くらいお前のわがままで救ってみせろってんだ! って感じですw
『絶対正義へのアンチテーゼ』は難しいですよね。
正義の価値感は人それぞれ違うので、どれだけ悪逆非道でも勝った方が正義という言葉もありますしw
人に暴力を振るわないのが正義だとしたら、ファンタジーの主人公ほぼ全員悪ですもんねw
あえていうなら、ルパンと銭形の関係は『絶対正義へのアンチテーゼ』になりそうですが。ちょっと違いますかねw
作者からの返信
タカナシ様
コメントありがとうございます!
ジョジョの信念ある悪役は、悪役通り越してますよね!
だって、悪ではない!! 信念があったら、もうそれは主人公とただ方向性の違だけの強敵!!
だから好き!!
小悪党……。つまり『ヘイトキャラ』ですね。『嫌われるためのキャラ』。ファンがいたらダメなキャラ。
ヘイトキャラって、難しいですよね。私も悩みます。と、いうか。そういうキャラは書いていて気持ちが悪くなるんですよ……。
嫌いなのに書かないといけないというジレンマ。でも、書き手が『こいつマジ嫌い』という気持ちを読者も共有してくれるから、作品が面白くなる。
辛い作業……
なるほど。巨悪をボコってスカッとする、という場合には、勧善懲悪は良い形ですね。
大岡越前とか、水戸黄門とかもそうですね。確かに……それは私も好きだなぁ。
うーん。多分好きの度合いの差なのかな。
例えば、水戸黄門より必殺仕事人の方が好きなんですよ。水戸黄門も好きだけど。
多分、『因果応報の上に成り立つ勧善懲悪』は好きなんですよね、私。ただの『裏打ちのない正義が世俗的悪を単純に倒す』が、見ててモヤモヤするのかも。
うーん。やっぱり好みの差かな。
あー。でもなぁ。確かに。生き様が素晴らしい敵役が倒されるのは、スカッとはしない。そこはスカッとしない。でも、モヤモヤするというより、その時私は『心を鷲掴みされる』のだと思います。だから好きなのかも。
でも、確かに『スカッと』とも好きなんですよ。イスズさんとか。好きなんですよ! 『ラブコメのお約束という、一種呪いを筋肉(物理)で解決する』あの話は最高ですからね!
『絶対正義へのアンチテーゼ』は難しいっす。まずは『絶対正義とはなんぞや』を定義しないといけないのに、その正義が仰る通り人によりけりだからです。
だから、思いついて早々に諦めモードっす……
あ、でも、イスズさんの話もある意味『異世界では絶対正義だった筈の価値観に筋肉とトラックで立ち向かうアンチテーゼ作品』ではないですか?! 違うか!!
ルパンの話もある意味『絶対正義へのアンチテーゼ』になってる気がする。ルパンは義賊に近くて元々の存在がそうだし、銭形警部も正義の使者ではあるけど……。
ルパンと銭形警部両方に、揺るがない信念があり、その部分は相容れないんだけど、時と場合によっては協力したりする。
でも、最後は信念のもと、結局は追っかけっこになる、というね。
二人の話は好きすぎて語ると長くなります……
コメントありがとうございました!
編集済
アハハハ。「全部個人的な逆恨みだくらえ」のあたりで(一人で)爆笑してました。面白かったです。
で終わろうと思ったのですが、三上さんが賢そうなコメントしてると、「なんかこの須藤ってヤツ、馬鹿っぼくね?」という印象が際立ってしまいそうなので、無理矢理なにか賢そうなことを書いていこうと思います。えー、まず正義についてですか。孫正義って人はー、いったん置いときます。際立ちますので。
立ち位置によって正義が入れ替わってしまう話についてですね。物語の上では二元論的に同じ土俵の上で対立している構図が多いですが、そうじゃないと読んでる人に分かりにくくなってしまうからなんだと思います。現実には、個人にとって正しいと思われることが、その個人を含む集団にとっても良いこととは限らないことが多々あります。
サラリーマン島(仮名)がサービス残業をやめさせようとする話は一見正義に思えるんですけど、出世して課長になったら他の課に比べて売上げの低い課をなんとかしないとリストラしないといけなくなります。そこで他の課もサビ残をやめさせ、その功績で島社長になると、今度は業績を上げなければ倒産して全員解雇だという話にもなってしまう訳です。
集団にとっての正義は、より大きな集団のくくりで見た時には利害が逆転することもしばしば起こり得ます。つまり正義とは多数決であり、分母によって本質が変化してしまうものでもあります。集団の範囲をミクロからマクロまでの視点で並べた時、どこにフォーカスするかで正義の在り方も変わってしまう。社会派ドラマでは、このような構図がよく使われていると思います(最近だと集団左遷?)ですが、やはり軸が分かりにくくなってしまうと爽快感は薄れますよね。下町ロケットの2018年版では、誰が味方で誰が敵なのかサッパリでした。
(ヤバイです。メモ帳で書いて貼ったらシャレにならない量でした、後で省略します)
作者からの返信
須藤様
コメントありがとうございます!
コメント……考えすぎですよ。今まで充分濃い感じで書いて下さってるじゃないですか……
真面目に書いて下さってるので真面目に回答せねばならなくなったではありませんかっ!
正義とは多数決。
そうか、なるほどです。そういった観点で見た事なかったけど、そう言われれば確かに。今は禁止されている『私刑』は、昔は正当な権利でしたね。仇討ちが美談でしたし。正義でした。
でも、日本が海外に門戸を開いた時に母数と多数が変わり、法律が変わった。すると、いつのまにか今まで正義だった事がダメになった……ははあ。なるほどなるほど。
あと、物語の分かりやすさ。正義のあり方。立ち位置、視点。
分かりやすさは大切だけど単純になってしまう。
でも、複雑だとなかなか受け入れられない。
ええー……なんかヤバイ沼に足突っ込んじゃった感が……
そのバランスが大事なのですね。
複雑すぎず単純すぎず、視点も偏らせず、かといってコロコロ変えず。
難しい!!!
頭コゲそうです!
でも、なんかウケる作品の答えがそこにありそうな気が!!
気のせいか?! 分からん!!
ちなみに、編集して短くしなくて良いですよ! 今後何かのヒントをここからもらうかもしれないので!!
他の方も、ここからヒントをもらえるかもしれないので!!
良いではないか良いではないか!!
コメントありがとうございました!
いつも拝読させていただいておりました。コメントでははじめましてですね。三上エルと申します。
いつもエッセイを拝読していて共感できる部分が多く楽しく読ませていただいていましたが、今回の話題は特に頷かされました。
『絶対正義を振りかざす人を見るのが嫌だから、それへのアンチテーゼ作品が書いてみたい』
というお気持ち、自分も非常に強く思っていたのでとても共感しました。
自分も同じようなことを考えて、「『魔王を倒しに来る勇者』を倒しに旅立つ魔族の少年の物語」を書いたことがあります。
勇者を倒して終わり、という物語ではなくて、旅の間に主人公は魔族でも人間でも悪い奴はいて、勇者を倒すばかりが良いことではない、と気付いていくのですが……。
あまりに複雑すぎて描ききれなかった部分も多く、反省すると同時に難しいテーマなのだなと改めて感じました。
牧野さんがそういった小説を書かれることがあれば、ぜひ拝読させていただきたいです!
作者からの返信
三上エル様
コメントありがとうございます!
ご丁寧にこれはこれは。
『絶対正義へのアンチテーゼ』ですね! 理解していただき嬉しいです!
三上さんのページを参照してみましたら、そのテーマで書いてらっしゃいましたね。もう、なんか作品紹介から切なくなる予感しかしない……ドキドキしながら読ませていただきますね!!
が! が!! が!!!
私は恐らく、三上さんが予想すら程ちゃんとした作品は書けませんよ! 書けたらきっと底辺エンジニアには甘んじてないですからねっ!!
でも、期待されたら答えたくなるのが社畜というもの! 俄然ヤル気になりましたよ!!
……この心意気が、寝て起きたら消えてない事を祈ります……
コメントありがとうございました!
牧野 麻也さま
「『主人公が絶対正義』として描かれるのは好きじゃない。」
この感覚わかります。
なんでも主人公が正しいというのを読まされると、最初は楽しくても、一歩引いたら冷めてしまって、なんだか気持ち悪く感じます。
「ざまぁ」の演出なんかは、綺麗に嵌らないと不快なだけですよね。
個人的には「必要悪」というか、悪と知りつつも、目的のために悪を為す作品なんかが好きです。
思ったことを書きなぐった、とりとめもないコメントで申し訳ありません。
作者からの返信
ザンブン様
コメントありがとうございます!
おお! 分かっていただけた!
そうなんですよそうなんですよ! 最初はむしろ面白いと感じる事もあるんですが、延々それを見せられると……
ザマァは諸刃の刃で、もし主人公に正当な理由がないと胸糞悪いものになってしまう可能性もありますから。
必要悪! いいですね! 私もソレ好きです!!
特に、その悪に葛藤があったり色々あって割り切っていたり。その感情の機微が面白いですよね!!
いえいえ!
コメントめっちゃ嬉しいです!
ありがとうございました!!