第8話  躓くことなく書くこと

文章を書く人間には二つのタイプがあります。天才型と計算型です。どっちがいいのかは状況に応じて変わってきます。現代ではおそらく、計算型の人の方が歓迎されることでしょう。天才型の人は作家になる契機をことごとく奪い尽くされてしまう部類なのです。天才という言葉が、本来の天才のあり方を勘違いさせているような気がします。天才型というのは本能型に置き換えた方がいいでしょう。例えば、ヘミングウェイは天才型の人間でしょう。設計図なしで本能の赴くままに、ひたすら最初から突っ走っていくのがヘミングウェイの書き方なのです。私も同じような書き方をします。ただし、小説に関して言えば分かりません。私はまだ小説をほとんど書いたことがありませんから、なかなか判断することは難しいのです。そしてまだ、小説をあまり書いたことがないということで、なかなか本能で小説を書くことは難しいという状況があります。だからそのような中で、いかに小説の書き方を工夫していくかということが本能の中で求められていますから、そこら辺はもうちょっと努力を惜しまないべきなのでしょうか。私はどちらかと言えば努力をする人間です。私はどうしても努力をしないとできないものです。文章だって、1日にどれぐらい書いてるか分からないぐらい文章を書いています。大体こうやってエッセイを書いていますが、どのくらい文章を書いたかということも、もうすでに6000字を突破しているらしいです。それぐらい書いたとしても、私はまだ飽きることがありません。もっと書きたいのですが、どうしても体調が崩れそうなのでそこら辺が心配なのです。それでもどうしても、続けていきたいと思っています。

エッセイを書くようにして、つまずくことなく小説を書いていくことができればとても嬉しいと思っています。しかしそれは、結構難しいものです。それは一部の人間にしかできないことであって、その芸当を実際に成り立たせるにはとても長い時間がかかってしまうことでしょう。それでも、自分のために満足するということであれば、躓かずに本能で、そのまま文章を書くということが一番望ましいことでしょう。だから私はそのような状態になれるように、これから頑張って行こうかと思っています。しかし小説に関して言えば、語彙力が豊潤になっていれば、そのような状態になることは非常に難しいわけです。どうやって語彙力を増やせばいいのか、ということが今までの私の課題でありました。そして自然描写にしても同じようなものです。やっぱり慣れないと、どうしても難しいものです。でも実際のところ、自然描写に関して言えば実際に風景があるではないかということになります。私は基本的に、自分で一からから生み出すという人間ではありません。そのようなことがとてもできない人間なのです。だから私は基本的に、何でもかんでも現実にあるものを参考にしてやるものです。その現実を理想に発展させるということが私のやり方であり、たいていの小説家は皆そのようなことをやって文章を書いているのではないかと思われます。

とりあえず、つまずかずに文章を書きたいものです。

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機知の滔流 二島由紀夫 @Nishimayukio

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