第4話  作家を蹴り落とす作家

だいぶ前に別の小説投稿サイトに文章を投稿したところ、徹底的に批判されたことがありました。

そしてそれがあまりにも残虐なものでしたから、私はその時点で既に、文章を投稿する気が失せてしまいました。

こんなことをされるぐらいならもう文章を投稿しない方がいいのではないか、と思って投稿しないことにしていたのです。

しかしどうしてもやっぱり、文章を投稿したいという頭が時々私が頭をもたげてきました。

私は生涯をかけてずっと、自分自身のためだけに文章を書こうと思っていました。

しかしそれではどうしても、物足りないということになってしまったのです。

何がどう物足りないかといえば、それ自体に目標がないわけであって、目標を明確に定められるものではないのです。



大体私自身が文章を書くということについても、私自身は何の設計図もなしにいきなり小説の執筆という建築に取り掛かるわけですから、もちろん自分の生涯設計に関しての設計図などあるはずがありません。

そういう風にして、私はとても曖昧な目標を立てて今まで自分自身で勝手に文章を書いていたのです。

しかしそういうのはどうしても不十分だったのです。

やっぱりこのような形で文章を書いていかないと、なかなか自分の気がそぞろになってしまうということがありました。

実際にこうやって文章を書いてる際にも、私は本能だけで文章を書いているということになります。

なかなか論理的に文章を書き上げることはできません。

だから私はどうしても、このような文章、特に私が今まで書いてきたような文章に関して言えば、世間に公表しようかということについては少しばかり諦めがついていました。

しかし投稿したいという思いがどうしても、自分の心の中に芽生えてきてしまったのです。

だから私は再び改心することになりました。

ひょっとしたら、やっぱり投稿した方がいいんじゃないのか、という思いがどうしても私の心の中を支配するようになっていたのです。

そういうわけで私はこのような形で投稿するということになりました。



しかしそれでも、自分に対して批判を徹底的な批判を加えてくる人は中にはいるのかもしれません。

そのような人のことにかまけることなしに文章を楽しく書いていければ良いのではないかと思っています。

実際に私はもう、自分の名誉と金のためだけに文章を書くということは止めたのです。

そういうことはまさに、私にとって癌そのものでした。

だから私はそこで反省することにしました。

昔小説投稿サイトに文章を投稿してから、自分が書いたことは人に大きな影響を与えるのではないかということ、自分の利益のためだけに生きていれば他の人は不幸になるのだ、ということを自覚したのです。

それを大いに踏まえながらも、こうやって文章をまた書き始めようと思い立ったわけです。

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