第2話  ペンネーム


私のペンネームについて書きたいと思っています。

私のペンネームを見て誰もが、あの三島由紀夫の名前を思い浮かべることでしょう。

間違いありません。

ある意味この名前は、三島由紀夫のカモフラージュなのかもしれませんね。

だから三島由紀夫のファンの方々に怒られるかもしれません。

まあでも、私も三島由紀夫のファンですから、こういう名前を使ってみたいと思っていました。

そういうわけで使っています。



ペンネームはいわば作家の顔ではありますが、作家ではない人間にとっては別に顔でも何でもないわけです。

作家ではない以上実生活の方に重きを置くべきであって、実際の名前があるわけですし、ペンネームはただのあだ名のようなものなのです。

だからペンネームに関しては私はあまり気にしないのです。

どうでもいいとも思っています。

でもやっぱり一応ペンネームはあったほうがいいということで、こういう名前をつけてみました。

ちょっと面白いじゃないですか。



三島由紀夫といえば、日本を代表する作家だと思います。

おそらく誰も、三島由紀夫の足下にも及ばないのではないかと思っています。

例えば三島由紀夫と大江健三郎さんの文章を読み比べてみると、圧倒的に三島由紀夫の文章のほうが素晴らしい文章だと思います。

大江健三郎さんはどちらかといえば、特に比喩表現に関しては無茶をしているのではないかと思えるようなところがとても多いのです。

だから私はあまり、大江健三郎さんに傾倒することができていません。

確かに大江健三郎さんも素晴らしい文章を書くのですが、残念ながら私にとってはあまり直感に響いてこないものばかりです。

大江健三郎さんに関して言えば「飼育」という文章がとても印象的でした。

今も愛読しているわけですが、表現力をもっと工夫すれば素晴らしいものがよりよく出てくるのではないかと思えるような文章です。

それに対して、三島由紀夫の文章はあまりにも凄すぎて、少しクスッと笑ってしまいそうなのです。

ここまでやるかと思えるぐらいの文章で、将来私もあのような文章を書きたいと思っています。

仮に三島由紀夫の文体で文章を書いたとすれば、このサイトではあまりウケない文章になってしまうと思います。

だから私の中で温存することになるとは思います。

が、是非書いてみたいとも思っています。

私は三島由紀夫にかなり影響を受けました。

そういうわけで、この名前をつけたということもあります。



三島由紀夫は45歳で亡くなりましたが、そんなに若くして亡くなってほしくなかったのです。

もっと長生きして欲しかったのです。

三島由紀夫という存在は我々にとってはとても温かい存在なのではないかと思っています。

三島由紀夫ほど人を愛した人はいません。

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