第5話ー甦れ奈良のカモノハシ

パーティーメンバーが一定距離内で経験値を獲得したため、パーティーメンバーにも経験値が割り振られます。


何かシステムメッセージみたいのが来たんですが。


レベルが52になりました。

HPが空母レベルになりました。

MPが傾国レベルになりました。

攻撃力は一般女子校生レベルで変わりません。

防御力は最盛期のガン○ンレベルになりました。

賢さ? ハハッ

素早さが運動音痴では無くなりました。

器用さは1006万人程同時攻略しても刺されないレベルです。

魅力は……必要あります? 爆発しろ。


女性殺しは女性の天敵に進化しました。

半径10キロ以内の女性は貴女の虜です。

あなたに少しでも興味を持った女性は貴女の虜です。

女性はあなたにダメージを与えられません。

好感度の上限が100から1000になりました。


持続時間が1日30分から常時に変わりました。

やったねたえちゃん友達ができるよ。

(ただし、相手は友達とは思ってない)


「おや、皆様もレベルが上昇されたようですね。おめでとうございます。取り敢えず、何かもうどうでもよくなったので私は胃潰瘍による入院と言うことで失礼させていただきます」


あ、お偉いさん血をはいて倒れちゃった……

むしろ入院したいのは私の方よ。

どうしてこうなったの。


「ああ大丈夫ですよ。主人公ちゃん様の為にもあなたを逃がしませんから。はいエリクサーどうぞ」


「エリクサーですか……それ私が飲まずに国宝にすると言うのはどうでしょうか地味子さん。私でしたらゆっくりと病院で現実逃避いたしますので」


あれ、地味子ちゃんいつの間に。

って言うか、エリクサーって名前だけでもヤバイんだけど。一体そんなものどうしたの?

勿体ないからアイテムボックスのこやしにしようよ。


「ああ、これですか? 私の御主人様への忠誠心が溢れると勝手に出来るみたいなんですけど。私の所持品リストがもうエリクサーでうまっちゃったから邪魔なのよ。そうね

一枠255個で1ページ30枠で3ページ全部エリクサーで使ってるから22950個かしら?」


もう肥やしだった件。


「もうやだ、私は病院に行くんです。私の権限で対処しろとかもう不可能ですよ。あ、こら口に勝手に突っ込むんじゃない。って言うかその汚いものに触る顔止めて。おじさん地味に傷つくから。何かもう20台の頃みたいに体の調子が良い。これなら全力ダッシュで病院までの世界を縮めてやんよ。奈良のカモノハシと呼ばれた元陸上部エースをなめんなよ」


カモノハシってむしろそれ貶されてないかしら?

でも思ったより足早いわね。

ハムスターみたいに同じ場所くるくる回ってるけど。


「ふふんっ、見てくださいよこのお肌。まるで赤ちゃんみたいにつやっつやですよ。これで私も主人公ちゃんの横にたっても恥ずかしくないですよっ」


ああーロリ先生は……

何かもうどう見ても私より年下にしか。

元々中学生位だった見た目がもう小学生位にしか。

私の横にたったら妹かな?


「いや、むしろ娘に見えるわよ」


黙れ中二病。って言うか心の声に返事すんな。


「だって貴女の下着を見てたら貴女の事なんて全部分かっちゃうもの」


今回は貴女のメイン回じゃないの。

薬師の能力の地味子ちゃん登場回なの。

だから貴女の出番は終わり。


「仕方がないじゃないの地味子ちゃんをこれ以上目立たせたら地味子ちゃんが地味子ちゃんじゃなくなっちゃうもの。地味じゃない地味子ちゃんとか存在する意味無いじゃない。私だってクラスメイトは大事に思ってるんだから。貴女の下着の億分の1位は」


「」


「という訳で、私の能力も進化したから私はこれから影じゃなくて貴女の下着と同化してるからね。でも同化しちゃったら貴女の下着を眺められないわ!! 一体どうするべきかしらこの大問題?」


『じゃあ私が同化すると言うことで決着ね』


「ロリ先生ーーこの汚物二つとも消しちゃってください」


「あっあっ御主人様の声最高ですわ。私もう溢れちゃう」


地味子ちゃんが噴水広場になっちゃたけど。

そしてお偉いさんがオブジェみたいに水の中で走って周囲にエリクサーばらまいてる。

スッゴいカオスね。


まあ、汚物二つが充満するエリクサーの神聖な空気で苦しんでるからグッジョブよ地味子ちゃん。

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少女はいつか教科書にのる @mega-nu4649

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