第4話ーやつらが土下座でやって来るってよ

「えーっと、ロリ先生様上級妖魔一体追加討伐おめでとうございます。つきましては本格的に陰陽寮に所属していただくと言うのはどうでしょうか?」


うわーっ。先生凄いなー憧れるなー。

何かものスッゴい偉そうな人が水のみ鳥みたいになってるよ。


「え、いえですから私は先生がやりたくてですね。それに私が教師を辞めたら名前がロリしか残らないじゃないですか。流石にそれは嫌ですっ」


「良いですねえ教職。まさに教師の鏡です

な。では、将来陰陽寮のトップにつくことも見越して、ロr……ゲフンゲフン、貫禄のある姿になるまでの間能力者教育機関の教師についていただくと言うことで。陰陽寮トップとか国家を裏で操る要職中の要職ですよ。場合によっては総理が土下座でやって来ます」


総理が土下座でやって来るって凄いパワーワードね。

物凄い胃に悪そうだからノーサンキューだけど。


「私は今の学校から離れたくないですぅ……」


なーかしーたーなかしーたー。

先生に言ってやろ。

まあ、泣いてるのが先生ですけど。


「でも、このクラスの生徒は全員その教育機関に強制転校しますよ」


「ククク、遂にこの私も機関に補足されてしまいましたか。まあ、国が頭を下げると言うのならこのダークフレイムマスターが力を貸すのもやぶさかでは無いですわね」


うわっこっちに飛び火した。

って言うか、おう黙ってろ中二病。

忍びマスターは一瞬で廃業か?

って言うか私の影の中で喋んな。本気で怖いわ。

そもそも私のスカートの中から視線を外しやがれ。影を蹴ると喜ぶし。


「国といたしましても能力者の方は不足していますし、そもそも30人からの能力者を野に放つ? 止めてください私の胃が死んでしまいます。特に主人公ちゃんとか絶対に野放しにはできません」


「え、何でですか? 主人公ちゃん良い子ですよ。もしかして私と敵対しますか?」


うわこわっ。何あれロリ先生が無駄に隙の無い無駄に格好いいポーズで殺気? みたいの出してるんだけど。

ほらお偉いさん汗の池に沈みそうだし。


「いえいえ、勿論そんな事は微塵も考えておりません。ですからどうか、どうか落ち着いて下さい。S級妖魔とA級妖魔を討伐なされたロリ先生のレベルは最低でも80を越えておられるかと。これは殺気だけで自衛隊が全員死んでしまうレベルなんですよ。私が持ってる最上級の護符が今のだけで334枚も逝ってしまったんですよ」


な阪関。


「嫌ですよぅそんなわけ無いじゃないですか。もしかしてロリ先生からかってます?」


いや先生。その人本気で怯えてるから。

隠しポケットから焦げ臭い紙くずがぼとぼと落ちてるから。


「滅相もございません。ただ、彼女を野放したらこの国が滅んでしまいますから。主人公ちゃん一人で試算上この国の女性のおよそ8~9割は落とされます。わかりますか、この国の女性の8~9割が百合になったらこの国の次世代はどうなると思います? どう考えても滅びます」


うわこわっ。主人公ちゃんってやつマジ最悪だね。

まあ、私なんだけどさ。

HAHAHAHA


笑えないわっ!!


「もしかして主人公ちゃんを暗殺しようとしました?」


「貴女に誠意を見せるために正直に言いましょう。しました。ですが、先ほど彼女を狙ったスナイパー10人は全てそちらの中二病さんに無効化されました」


「ふふんっ少しは誉めてくれても良いのよ?」


確かに凄いしありがたいけど。

貴女さっきから一瞬たりとも私のスカートの中から視線を話してないよね?

そのスナイパーさんたちスカートの中を凝視したままの変態に倒されたの?

まあ、お礼にもう見るのは許してあげても良いかな。


「さらに呪いを放った陰陽寮最強だった術師は、幼馴染ちゃんに無効化され呪詛返しで寝込んでしまいました」


「これはもうお礼に下着の一枚でも所望しても良いのでは?」


こらブラをはずそうとすんな。


「それだけではありません。親友ちゃんがサイバーテロで国の機密をすっぱ抜き。隷属ちゃんが国のスパイを残さず隷属させました。それに何より貴女です。今の貴女に例え核ミサイルを打ち込んでも主人公ちゃんになんの影響もないように消し去るだろうと言うのが未來視の報告です。どうしろって言うんですか? 内閣総出で主人公ちゃんの靴でも嘗めますか? なんなら国会が土下座で行進しますか?」


うん、私ヤバイね。

取り敢えずそろそろ京都観光にでも逝って良いかな?


『ハハッウケるー』


あ、お帰り。

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