第3話ー唸れ黄金の左ですっ
『もう良い貴様らに期待しても混乱など起こりそうもない。坊主共に教師共もう動いても良いぞ、せめてこやつらが怒られる姿でも眺めて最後の慰めとしてくれるわ』
ああ、通りであいつらがいつまでも怒られないと思いました。
と言うか、私達も向かった方がいいんでしょうか?
「もうっ君達はいつもいつも。そんなに先生を困らせて楽しいんですかっ!! 先生だってたまには怒るんですからね。覚悟しなさいっ!!」
あーロリ先生運動音痴なんですからそんなに右腕振り上げたら危ないですよ。
大体いつもそのあとバランス崩して倒れるんだから。
「喰らいなさいっ。先生の黄金の左ですっ!! って誰ですかこんなところに砂利敷き詰めたのは」
あっほら言わんこっちゃない。
ってロリ先生そっちは危ないですよ。
そっちはあのナニカが居ます。
『ぐっ、貴様何をした。我が消えるだと? まさかそんなことがあってたまるものかよ。ナゼだ。我は少しだけ人間共の混乱が好きなだけなあやかしぞ。ナゼだーーー』
えーっと、先生の足が当たったとたんナニカが光に包まれて消えちゃったの。
「うおーロリ先最強。流石俺達のロリ先」
「ロリ先生カッコいい」
「って言うか、先生も能力もらってたんですね。あいつを消し飛ばすほどの力で生徒殴ろうとしないでくださいよ」
「私の能力は破滅の足。蹴り飛ばしたものを例外なく消し去る足だそうです。だから左手でメッってしようとしたんじゃないですか」
メッ(ドロー○)ですねわかりません。
それにしても最後の甲能力はまさかのロリ先生ですか。
あ、お坊さん達が先生を拝んでる。
何か奥から偉そうな人が出てきた。
「ロリ先生これをお受け取りください。あいつはかつて日本を混乱に陥れた大妖。三億の懸賞金がかかった日本最悪クラスの化け物です」
「だ、ダメですよ。先生は教師ですから副業は禁止されてるんですからねっ。だから三億円なんて、三億円なんてっ……うわーん、何で生徒のいる前で渡そうとするんですかっ。もっと後でこっそり渡すとかあったじゃないですか。先生は教師大好きだから懲戒は懲戒は……ううっ三億円がーバカー」
「大丈夫ですよ、これは国が出してるお金ですからね」
「えっそれじゃあ先生はお金もらっても先生を続けられるんですか?」
先生はそんなに教師好きだったんですね。
何か欲望が隠しきれてないですけど。
私だったら三億円貰えたらそのまま仕事なんてしないで遊びますが。
「はい、これだけの能力をお持ちなんです。退魔師の教師として」
「バカーそれじゃあ意味がないです。先生は先生は愛しの主人公ちゃんと別れたくないですーー」
えーーーーーー。
そこでまさかの私の名前出さないでくださいよ。って言うか先生にも私の能力効いちゃってたんですね。
「あっそれじゃあそのお金を私じゃなくて主人公ちゃんに払うことって出来ますか? ふふんっ先生は結構尽くす女なのです」
「勿論可能ですが、形式上一度ロリ先生に渡してから先生が贈与と言う形になりますので、結局退職な上に贈与税が発生しますよ」
「うわーんバカーそれじゃあ意味がないですよう。もう先生怒りましたよ。
喰らいなさい先生の黄金の左ですっ」
『もしもし、私主人公ちゃんの愛の奴隷。今先生の前にいるの。ってキャーーー。消える私消えちゃう。まだきましたわー建設してないのにー』
ああ、一話のきましたわーってあんただったんだ。
安らかにお眠りください。
『私はまだ眠らないわよ。この世に百合の花咲く限り私は絶対に戻ってくるからね。愛ルビーbag』
なにか違わないそれ?
『ところで、教師が生徒に公衆の面前で愛を叫ぶのって結局懲戒ものじゃないかしら?』
何かすごい余裕ねあんた。
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