第二十八のん♪~遂に入試試験!そして、合格発表・・・更にその後の卒業旅行・・・果たして結果はどうなったのでしょうか!?

桜「っと・・・のんくら♪第二十八のん♪が始まりました!」


ひより「いよいよだね・・・私たちちゃんと・・・」


照子「大丈夫よ!自分を信じて頑張りましょう!」


詩音「ここにいるメンバーの偏差値は十分に達しているみたいだから後は本番に集中するのみ!」


凛子「皆、頑張ってね!何も出来ないけれど、応援しているから!」


桜「凛子さん!ありがとう御座います。あたしたち頑張って良い報告が出来る様に・・・」


丹羽坂「この丹羽坂も影ながらお嬢様を始め、皆さま方の応援を致しております。」


ひより「丹羽坂さんも凄い!きょうの冒頭豪華だよぅ~♪」


沙希「私たちも応援に駆け付けました!後少しです!先輩、頑張って下さい!」


真希「ちょっ・・・ちょっと待ってよ・・・沙希ってば早く応援に駆け付けるんだって飛び出して・・・はぁはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・走るの早過ぎぃ~!」


唯香「張り切り過ぎだよ~・・・いくら応援したいからって~・・・」


詩音「おや!?これは皆で揃って!?ありがとう♪私たち頑張るから報告を待っててくれると嬉しいな!」


小雪「私たちもいるわよ?皆、不安な気持ちもあるかも知れないけれど自信を持つ事も必要よ!」


雪之丞「あぁ!俺たちが育てた生徒だ!人生に於いても勉強に於いても間違いは無い!自信を持って勝負して来いよ!」


照子「お2人とも・・・はい!私たち自信を持って臨みたいと思います。どうか見守っていて下さい。」


ひより「と言う訳で、モヤモヤしているのが嫌だから本編を早速ご覧下さ~い!きようは遂に私たちの受験の日!同じ大学へ進む予定の私たちは共にいざ試験会場へ!?それではどうぞ!」






ひより「と言う事で、いよいよ試験前日・・・あっ、作者は大学行って無いから細かい仕組みが分かっていないみたいなので許してあげてね♪」


桜「おぃ、余計な説明はするな!ここの作者が本当にバカな事がバレるから!」


詩音「そ・・・そそそ・・・それはさておき・・・い、いよいよあ、明日は試験だな・・・み、みみんな、準備はだ、大丈夫か?」


桜「いや、ちょっと待って!?何で姉御がそんなにキョドってんの!?」


ひより「顔が真っ青だよ?大丈夫?」


詩音「い・・・嫌だな2人共!わわ・・・私がその様な事で挙動不審になんかなる・・・なるわけないじゃないかぁ・・・あはは・・・ははははは・・・」


照子「凄い冷汗よ?本当に大丈夫かしら?」


詩音「と、兎に角・・・明日は遂に試験だ!・・・皆準備は、だ、だだ大丈夫か?」


桜「いや、姉御の方が大丈夫か心配だよ!!とりあえず熱は・・・無いみたいだな!じゃぁ、きょうはもうゆっくり休んで明日に備えようよ?」


詩音「そ、そうしたいのは山々なのだが・・・この・・・試験前日と言うのは何か今まで記憶したあらゆる試験範囲を忘れてしまうのではないかと・・・ふ・・・不安が過ってだな・・・」


桜「と言っても範囲が幅広過ぎて今日1日でどうにかなるもんでもないだろうし・・・第一当日体調を崩した方が取り返しが付かないからな・・・きょうはゆっくり休んで明日に備えようよ!」


照子「そうよ?いくら頑張って完璧に準備が整っていたとしても発揮する時に何も出来ない状態になってしまってはそれこそこれまで頑張って来た事が報われなくなる事もあるわ!きょうは桜ちゃんの言う通りゆっくり休んだ方が良さそうよ?」


詩音「わ・・・分かった・・・君たちがその様に言うのなら・・・明日に差し支えてもいけないから、きょうは帰ったら休ませてもらう事にするよ・・・」


ひより「後、リラックスして!?緊張し過ぎてしまうとダメだよ!おしっこ漏らしちゃうよ!?」


桜「ま・・・まぁ、ひよ子の意見も少し・・・いや、ホントに微量だと思うけど完全否定は出来ないと思う・・・」


ひより「私は緊張するとおしっこ行きたくなっちゃうから!」


桜「修学旅行のバスの中でサービスエリアまであと2時間だから我慢しろと言われたら不安で股をモジモジさせながら意識を反らそうとするんだけど余計に意識しちゃって結局際どい間に合うか間に合わないかと言った状態になる子・・・そう言うタイプだろ?」


ひより「ビンゴォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」


詩音「ひぎっ!!・・・・ビッ!ビックリした!?ひより・・・あまり叫ばれると・・・その・・・」


ひより「あっ!ごめんね?あまりにも桜ちゃんの例え話が私にぴったりだったから驚いちゃって!!」


桜「バカか!お前は!!姉御がこんな状態なのに・・・もっと周囲に気を遣えよ!」


詩音「す・・・すま・・・すまない・・・桜のこ、こ・・・声も大きいかも知れない・・・」


桜「あたしとした事が!?ごめん・・・」


照子「兎に角きょうは帰って皆もゆっくり休みましょう?私たちきっとピリピリしちゃって疲れそうになっているのかも知れないわ?」


ひより「うん!きょうは皆帰ったら寝よう!」


照子「えぇっと・・・とりあえず寝なくても良いかとは思うのだけれど・・・明日の準備・・・と言っても身支度の方ね?それもあるだろうし・・・」




と言う事できょうは帰って皆、明日の準備と試験に備えて寝る事になりました♪




桜「↑ママが言った通り、夜まで寝なくても別に良いからな!?話の主旨を間違えるんじゃないぞ!?ひよ子!?」




そして試験当日・・・




桜「おはよう!・・・って事で皆、体調はバッチリか?姉御は?」


詩音「おはよう!昨日は騒がせてしまってすまなかったね。もう大丈夫だ!いつもの調子に戻る事が出来たよ!」


ひより「良かったぁ♪これで完璧だね!」


照子「み・・・みみ、皆!?待って!?・・・あ、明日がおぼつかなくて・・・こ、困っていたの・・・きょ、きょきょきょきょうは・・・が、頑張りましょう?」


桜「何!?これ伝染(うつ)るの!?」


ひより「ちょっと照ちゃん大丈夫なのぉ~!?大変てて、照ちゃんが、ど、どどうしよう!?」


桜「お前のソレはわざとかママがこんな状況になってテンパってるのかどっちなんだよ!?」




時間が少し早かったのが救いで近くのファストフード店で少し休憩をしていると・・・




照子「ごめんなさいね?昨日は私がゆっくり休みましょうと言っていたはずなのに私がこの様な状態になってしまって・・・おかげで落ち着いたわ!」


桜「ま、まぁ、分からなくも無いな・・・昨日はちゃんと眠れた?」


照子「そうね・・・いつもより少し睡眠時間は短くなってしまったけれど・・・やはり緊張感が強くて・・・」


詩音「私も、昨夜は流石に眠り辛かったな・・・ただ日中はゆっくりとさせてもらったから・・・」


ひより「えぇっとね、私はね!」


桜「分かってる!バッチリだったんだな!むしろいつもより早く寝て夕方からずっと眠っていた・・・だろ?」


ひより「酷いなぁ~!私がまるでアホの子みたいな言い方だね!・・・」


桜「本当は?」


ひより「桜ちゃんの言う通り大正解~♪」


桜「アホの子確定だな!あたしの推測も少々オーバーに言ってみたんだケド?」




ひよ子の妙なノリのおかげもあってなのだろうか?試験会場に到着する頃には皆、緊張感がほどよく残った程度で少しリラックスも出来ていた。




桜「よし、皆、頑張ろうな!今思い浮かんだ事なんだけどさ?無事皆で合格出来たら卒業旅行に行こうよ!」


詩音「それは良い提案だね!では、皆もモチベーションが上がった所で臨もうか!」


照子「私たちは大丈夫!」


ひより「きっと皆で笑い合えるよ♪」




試験開始

皆が皆の今までの事やこれからの事、それぞれの想いを抱え試験に臨む。




ひより(これからも皆と一緒に笑い合う為にも、私も頑張らなきゃいけない。ここで私だけでも応えられなければ・・・皆の笑顔は・・・最初の問題は・・・うん!大丈夫これはこうだった)


桜(きょうの為にコツコツ頑張って来たんだ!大丈夫、あたしなら・・・皆が待っている。あたしも皆と一緒にこれからも・・・第2問・・・今の所大丈夫)


詩音(高校へ入りこれ程自分を成長させてくれる仲間と出逢えた。その仲間と今、同じ目標に向けて取り組んでいる。皆とこれからも共に歩んでいく為にも冷静にならねばならない・・・第3問、間違いない。答えはコレだ!)


照子(皆の応援があるから・・・そして今、同じ場所で同じ目標の為に同じ問題を解いている私たち。きっとこれも奇跡が奇跡を生んで私たちはここにいる。この素敵な奇跡をこの先も続いていける様に頑張らなくちゃ!第4問、少し苦手な問題だけれど、大丈夫ね)




こうして全ての試験を回答していくメンバーであった。




試験終了・・・




ひより「終わったぁぁぁ!!!」


桜「やっと終わったな!ん~っ!!!!背伸びがキモチイイ~♪」


照子「皆、お疲れ様。これで一区切りついたわね♪」


詩音「あぁ、本当に良かった・・・結果はどうあろうともきょうの日を無事に達成出来たこのスッキリとした気持ちは久々に味わった気がするよ!」


照子「そうね・・・高校の頃とは少し違った雰囲気であの時はあの時で緊張はしたけれど・・・」


ひより「まだ、それぞれ出逢う前だったもんね!でも今は違うよね♪」


桜「そうだよな・・・あたしらが高校の入試の結果発表で皆と知り合ったから今のあたしらがあるんだもんな!」


詩音「この皆と出逢えた奇跡をこれからも大切にして行きたいね!」




試験後の学校にて・・・




小雪「皆、試験や就職試験、色々と重なる時期だったけれど、本当にお疲れ様。先生も昔の事を思い出すわ。色々と不安だったり緊張したり楽しみだった人もいたかも知れないけれど、それぞれの想いを胸に新たな道へ進む準備と言うものは神聖なものだと感じるわ。どうか、この先も皆、健康に、辛い時や悲しい時もあると思うけれど、この頑張って来た日々、皆との思い出を胸に乗り越えて行って欲しいわ」


ひより「うぅぅぅぅぅ・・・うわぁぁぁん!!ひっぐ・・・ひっぐ・・・こゆきしぇんしぇぇぇぇ~!!」


小雪「あらあら・・・まだ卒業式には少し間があるわよ?」


ひより「ごべんなしゃ~い!花粉ちょーが花粉ちょーがひどくてぇぇぇ~!スギさんがやって来たからぁぁぁ!!」




ポカンッ!!




ひより「いでっ!!」


桜「台無しじゃねぇかっ!!良い話の最中に感動して泣いているのかと思ってみたらただの花粉症かよっ!?」


ひより「酷いよぅ・・・ってあれ?治った?鼻の奥と目がスッキリした!?桜ちゃんありがとう~♪」


桜「お前なぁ~・・・」




♪ははははははははははははは~




桜「お、お騒がせしましたぁ~・・・こいつがバカで・・・」


クラス女子A「ははははは♪ホントひよっちと桜っちって漫才コンビみたいで息統合だよね?」


桜「あたしとひよ子が!?・・・それはっ!?」


クラス男子A「ホントホント♪いつもお前らのコンビネーションには頭が下がる程だもんな!?面白いっつ~か俺らもそんなノリが出来たら良いなって・・・あっ、俺、漫才師目指してんだよ!あいついんだろ?あいつと組もうぜって・・・」


クラス男子B「そうそう♪相楽と待乃の漫才参考にしてんだぜ?」


桜「ちょっ!何勝手に参考にしてんの!?あたしら漫才とかやらないから!?参考にするならもっとプロとか色々いんだろ?」


詩音「いや、2人は本当に素敵なコンビネーションだと思うよ♪見ていて和むと言うか、元気付けられるから!」


桜「ちょっ!姉御まで何言って!?」


クラス女子B「結構自分では気が付いていなくても周りから気付かされる事ってあるんだよ?意外とひよりちゃんと桜ちゃんって相性良かったりして♪」


小雪「ふふふ♪・・・まぁ、人と人との繋がりって自分で感じている事と相手が感じている事、そして他者が感じる事、同じ様に思えて違ったり、全く違ったり、色々な形があるから一概にどうと言う答えは無いけれど、ただ周囲の意見と言うものも参考にはなると思うから、今後の交友関係にも当てはめて考えてみるのも結構面白いかも知れないわね?」


桜「な、何だかあたしとひよ子が相当仲が良いみたいな感じになっちゃってる?」


ひより「なってるね♪」


桜「おまっ!恥ずかしくねぇのか?あたしらの事が話題の中心になってんだぞ?」


ひより「恥ずかしいって言うよりは・・・嬉しいな♪」


桜「お前ぇぇぇ!?そう言う所だぞ!?」


ひより「ん?・・・何が?」




桜(こいつは、全く・・・まぁ、そう言う無邪気な所がひよ子の良い所でもあるんだけどな・・・)




詩音「ははは♪まぁ、仲良き事は・・・と言う言葉もある通りだと思うよ♪」


小雪「そうね!万、ひょっとすると億の確率を経て出逢ったかも知れない今の大切な仲間の事を考えると大切にしたくなる事でしょう」


クラス男子C「先生はそのとんでもない確率を経て雪之丞先生と結婚したんでしょ?」


小雪「えっ!?・・・そ・・・それは・・・その・・・」




♪ガラガラガラッ!!!




雪之丞「そうだ!!とんでもない確率だからこそ運命でもあり必然でもあるのだ!!」


小雪「ちょ~っと皆待っててね?卒業前で授業じゃないからゆっくりしてて?じゃぁ、輝義さん?いつもの通り、会議室・・・行きましょう?」


雪之丞「い、いや・・・その・・・今のはだな・・・ここで出なければ俺の出番が・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!耳引っ張らないでくれ!耳弱いんだ!!!」


桜「あちゃ~・・・またいつものが始まったぞ?」




そして、いよいよ合格発表の日・・・




桜「よし!いよいよ合格発表だな!何て言うかあっという間だったよな?」


ひより「あの緊張した日から早・・・」


桜「作者都合だ!分かってるよな?」


ひより「うん!試験の日から合格発表までどれ位掛かるのか分からないんだよね!?大丈夫!分かってる!ちゃんと私は分かってるから!」




♪ポカンッ!!




ひより「いでっ(> <)」


桜「分かってねぇじゃねぇかっ!だから口に出すなって言ってんの!」


詩音「そしてまた漫才が始まったのだった・・・」


照子「仲良しコンビは今日も周囲の皆さんを笑いの渦へと・・・」


桜「あちゃ~・・・またしでかしてしまったか・・・ったくひよ子のペースに毎度毎度乗せられてしまうんだよな・・・」


ひより「もっともっと乗せてあげるよ~♪」


桜「ウザいんだよっ!!」


詩音「さてと・・・受験番号をチェックしよう!・・・私が1551番」


照子「私は1552番」


桜「えっと、1553番だ!」


ひより「4551番!」




♪ポカンッ!!




ひより「ほらぁ~、桜ちゃんが何度も何度も叩くから音がおかしくなっちゃったよぅ~!」


桜「それは・・・その・・・悪かったよ・・・」


ひより「1554番だね!えぇっと・・・」




そして遂に私たちは番号が張り出されているボードを確認する!!!




桜「あたしは・・・あった!!あったよ!!やった・・・やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


照子「私は・・・あそこね!私もやったわ♪良かったぁぁぁ!!!」


詩音「私もあったよ!これで後はひよりだね!」


ひより「・・・・・・・・・・・・・・・・・(カクカクカクカク)」


桜「ひよ子?目が点になって震えてるぞ?何だ?どうした?固まってる?」


ひより「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


照子「1554番よね?・・・えぇっと・・・あったわ!!あったわよ?どうして?どうして固まっちゃってるの?」


ひより「へっ!?・・・あっ、ごめんね・・・緊張し過ぎちゃって一瞬宇宙の果てを見ちゃってたよ!」


桜「一々どこぞの何かで出て来たセリフ並べるの止めろ!!」


ひより「あぁぁぁぁぁっ!!あった!あったよ!?1554年、いや、1554番あったよ!!」


桜「ボケなのか天然なのか分からないからボケならそう言うのは止めておけ?」


ひより「良かったぁぁぁ♪これで全員無事4月からは大学生だよね♪やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!」




無事に私たちは4人全員合格しました♪

これでこれからも皆と一緒に歩んで行ける。楽しい事がこれからも続くんだ♪




学校にて・・・




小雪「はい、今日は大学の合格発表があったけれど、それぞれ頑張った想いがあるからきょうはゆっくりしましょう。明日から自由登校に入るから、このクラスの生徒は全員今後残りの登校は自由になるわ。皆よく頑張ったわね。学校の方の成績も他のクラスより良いと褒めてもらいました。それぞれの努力、これからも自信を持って頑張っていって欲しいと思うわ。それじゃぁ・・・あら?待乃さん?凄く良い笑顔ね?その表情は・・・」


ひより「うん♪やったよ!私たち皆合格したよ♪」




♪パチパチパチパチパチパチ




小雪「おめでとう♪・・・まぁ、さっき進学組の皆は合格していたって聞いているから素直におめでとうと言えるわね。後は新しい学校へ行くまでのんびりしましょう。就職組の皆も10月から順に全員決定しているわ。本当に皆よくやったわね!先生、このクラスの皆は個性的で優しい良い子たちばかりで本当に嬉しく思います。」




私たちのクラスは全員が就職、進学共に合格した。

こうして私たちの束の間の休息に入る事になった。




桜「って事で、定番のアレだよな!」


詩音「旅行をするにも費用や色々と出費があるだろう?折角だから私がその辺りを取り持とうと思ってね?・・・ってこれだといつもの長期休みと同じみたいになってしまったね・・・」


ひより「そんな事無いよぅ~♪本当にいつもありがとう詩音ちゃん♪」


照子「本当に助かるわ!詩音ちゃんのおかげで色々な所にも行けたし、こうして皆とも親睦を深める事が出来たわ。本当にありがとう」


桜「あっ!お前らズルいぞ!?先にあたしがお礼を・・・」


詩音「桜は事前に何度も聞いているから良いよ♪」


桜「ちょっ!それは言いっこなしだって・・・あたしは何度でも言いたい派だから・・・さ・・・」


ひより「それに、今回は卒業旅行だから参加するのは私たち4人だけだしいいよね♪たまには!」




私たちは今回も詩音ちゃんの別荘にお世話になる事になった。

南の島にある暖かい所で、まだ寒さが残っている今としては丁度良い気候に恵まれている♪




桜「って事で、今回は飛行機とバスで島の奥の方へやって来た訳だが・・・ここって凄くあったかいよなぁ~・・・少し歩いたから汗が出て来たけど・・・」


詩音「少しバス停から島の奥の方へ入った所にあるからね。すまない。私も免許をつい最近取得したのだけれど、流石に遠出の島と言う事もあり、何れにせよここまで来るには車だけでは不可能なんだ!」


ひより「詩音ちゃん、免許取ったの!?凄い!」


照子「何れ必要になるものね・・・私たちも出来れば取得しておいても良いのだけれど・・・」


桜「大学卒業したら海外に行くんだろ?だったらそっちの方で取れば良くないか?」


ひより「それもそうだね♪まぁ、今は卒業旅行を楽しもうよ♪」




今回はバス停から別荘まで約30分程歩かなければいけない所にあるんだけど、途中で商店街やお店もあって意外と便利な所にあるから、お土産も買ってみようと思います♪




桜「言っておくけど食べ物買うなら帰りにしておけよな?」


ひより「さっ!流石、桜ちゃん!!ぬかりないツッコミ!?」


桜「ぬかりないのはお前の方だろっ!?いつも先に食べ物お土産に買って、帰りに足が来そうになるからその場で食べてるだろ!?・・・ってアレわざとか?お前が食いてぇから先に買って家まで持たない様にして食べようとしてんじゃないのか?」


ひより「(ビクッ!!)・・・そっ、それはその・・・あの・・・」


桜「図星かよっ!?・・・ったく、どうしようもねぇよなお前は!?・・・いいか!?今お前は食事制限されているんだ!今回は全うに過ごさなきゃこれから先の事がとんでも無い事になるってもう一度考えておけよ!?」


ひより「う・・・うん・・・分かったよ・・・(ジュルリ♪)」


桜「あぁ、確かに美味そうな匂いが漂って来たな・・・そろそろ昼になるからな!じゃぁ、食事制限も踏まえてひよ子も昼食にするとしよう!」


詩音「疲れただろ?別荘から一番近い食べ物の店が並んだ所だよ。何処にしようか?」


照子「色々とあるのね!来るまでこんなにもお店が充実しているなんて思いもしなかったから色々と買い物が捗っちゃいそうね!」


詩音「じゃぁ、ひよりの事も踏まえ、ちょっとヘルシーに美味しいお店に入ってみようか!」




私たちはひよりの健康を維持させる食事制限にも考慮したサラダやヘルシーな料理をもてなしてくれるある1件のお店に足を踏み入れた。




ひより「わぁぁぁぁ♪お洒落なお店だね!凄いよ!!」




私たちが入ったお店の中には、まるで水族館に入ったかの様な一面ガラス張りの構造となっていた。照明も明る過ぎず暗過ぎずの海の中を堪能出来る様に拘った照明となっていて、本当に海の中に入っている様な気持ちになった。そう言えば私たち地下を降りて行ったわね・・・




桜「何だよ!?スゲーお洒落な店なんだけど!?」


ひより「海の中みたいだよね!?」


詩音「あぁ!ここはね、実際に海の中に建てているんだ!と言ってもそれ程深い位置には無いから大丈夫だけれど、皆は体調は大丈夫かな?」




海の中だと水圧の関係があるので皆の体調を気に掛ける詩音ちゃん。




ひより「私たちは平気だよ♪それより本当に凄いお店だね!」


「しゃっ!?社長!?まさか本日お越しになられるなんて!?ご連絡下されば準備させて頂いたのですが!?」


詩音「松澤さん、ごめんなさい。今回は卒業旅行で友達を連れて来たからあまり身構えた振る舞いをされたくは無かったからね・・・本当にすまなかったよ」


松澤「いっ!?いいえ、それよりご学友の皆さま方でしたか!大変失礼致しました。社、いえ、詩音様を含め4名様で宜しいでしょうか?」


詩音「あぁ、4人でお願いするよ!昼時だけれど大丈夫かい?」


松澤「はい、丁度あちらのガラス張りの横の席が空いておりますのでそちらへご案内させて頂きます!」




ってあれ!?詩音ちゃんの事を社長って!?もしかしてここって詩音ちゃんの!?




ひより「あ・・・あの・・・ここってもしかして詩音ちゃんの?」


詩音「すまないね。実はここに皆を招待したのは、この店は私が初めて事業に携わった1ヶ所目の店なんだ!丁度ひよりの身体の件もあったからこの機会にと思ってね!」


桜「すっごくお洒落な店を手掛けたんだね!!凄いよ!!流石、あね・・・詩音・・・ちゃんだ・・・」


詩音「ふふっ♪ありがとう桜も!こう言う場所で食べるならあまりガッツリした物じゃなくても楽しんでもらえるかとも考えていたのだけれど・・・ひよりには少々心持ち足りなかったかも知れないね?・・・いや、まんざらでも無かった様だね。良かったよ」


ひより「わぁぁぁぁぁぁぁ♪お魚さんもいっぱいいるね!綺麗で可愛いお魚さんが私の周りに集まって来てくれたよぅ~♪」


桜「あぁ!きっと食べ物の匂いがして食べようと集まって来たんじゃないのか?」


ひより「桜ちゃん台無しだよぅ~!折角こんな素敵な所で食べられると思ったのに!!」




♪はははははは




照子「でも、本当に素敵なお店よね!私も本当に驚いちゃったわ!詩音ちゃんの経営しているお店って言うのもあるのだけれど、こんなに素敵なお店に入れるなんて夢にも思わなかったから♪ありがとう、詩音ちゃん♪」


詩音「いいや、私もこれ程喜んでもらえるなんて思いもしなかったから嬉しいよ♪」




料理が出て来たけど、どれも本当にヘルシーなのかな?って思える様なしっかりとした前菜から、野菜や肉が入ったジューシーな物、魚のソテーやスープ、ドリンクもフルーツを使った美味し物、本当にこれだけで1食分のカロリーで収まるのか不安になった。




ひより「凄く美味しくて、野菜本来の甘さを閉じ込めた炒め物、魚のソテーはソースも濃厚で上品で優しい味付けになっていて、肉もしっかりとした大きさ、柔らかさでブロック状になっていて食べやすく、このジュースも甘くてマイルドだから口当たりが良くて、スープもさっぱりとした料理を引き立たせてくれる味わいになっていて本当にこれだけで1食分のカロリーなのかな?」


詩音「流石、グルメ小説を書いている作家さんだ!1つ1つをしっかりと見極めているね。あぁ、これで500キロカロリーだよ。」


料理長「はい、まさにジャスト500キロカロリーになります。流石、詩音様です。それに・・・早瀬・グルメリカ・聖莉香様、ようこそお越し下さいました」


ひより「1食分以下のカロリー!!って凄いよ!・・・それに私の正体をどうして!?」


料理長「私、早瀬・グルメリカ・聖莉香様の大のファンでして・・・後程、サインの方を・・・頂けたら幸いだなと・・・」


ひより「私のサインなんかで良ければ!!・・・こんな綺麗な女性の方が私のファンなんて!!嬉しくておもら・・・気絶しちゃいそうです!!(※1)」




※1・・・嬉しい時におもらし、もとい!「気絶しそう」と言い替えるセリフは某小鳥遊凛音が執筆している「売れっ子官能小説家は超絶美少女JK(Job Known)だった」に出て来る涼原 夏葉 (すずはら なつは)と言うお嬢様育ちの少女が驚愕した際に「おもらし」と本来伝えるべき所を自分イメージを崩さない様にする為にあえて「気絶」しそうな程驚いたと言い替えたセリフである。ちなみに今の所実際におもらしを起こしてしまったケースは確認されていない。今後この涼原夏葉が「おもら・・・いいえ、気絶してしまいそうでしたわ」と口にした際、実際におもらしをしてしまう事は十分にあり得る!

涼原夏葉が実際におもらしをしてしまうか否かは是非一度「売れっ子官能小説家は超絶美少女JK(Job Known)だった」をご確認頂きたい!




バコンッ!!!




夏葉「ちょっ!!この様な場所で私の恥を晒そうとするなんてとんでも無くお下劣な作者ですわね!!ちょっとこちらへ来なさいっ!!」


作者「い、いや、これには色々と理由がありまして・・・その・・・官能さんの宣伝にも繋がるかと思いましてね?・・・いや、耳引っ張らないで下さい痛いですから!」


夏葉「大体、貴方!?この様な所で私たちの作品を出しても読者様は意味不明ですわ!!本当に空気をお読みになりなさい!!・・・あら!?・・・これは大変失礼致しましたわ!私、涼原夏葉と申します。大抵の所はこちらにいるバカ、いいえ、作者の言った通りでして・・・おもら・・・気絶の表現に関しましては色々とありまして・・・失礼致しましたわ!折角のんくら♪をお楽しみ頂いていた所で作者の余計な説明が加わってしまいまして・・・それでは私はこれからこの大馬鹿者に説教を致します故、引き続きのんくら♪をお楽しみ下さいませ・・・それでは皆さま、ごきげんよう♪・・・ほら、参りますわよ!バカ作者!!」


作者「痛い!!それでは引き続きのんくら♪お楽しみ下さいませ・・・痛いですって!夏葉さん!!」




ひより「あぁ~・・・今回は私のせいだよね?・・・ごめんなさい。それから夏葉ちゃんもごめんね!?・・・」


桜「って事はさておきだな!料理長はひよりの早瀬・グルメリカ・聖莉香名義で活躍している事を知っていた訳で、サインを・・・と言う流れだったよな?」


料理長「えぇ!まさか詩音様のご学友だったなんて夢にも思いませんでしたので!」


桜「けどさ?なんでここにいるひよ子がグルメリカだって分かったの?」


ひより「ふふふふふ♪それはだね?桜ちゃん!」


桜「いや・・・そんなドヤ顔されながら言われてもな?どうせ動画か何かで顔出しでもしたからじゃねぇのか?」


ひより「ちょっとぉ~っ!!私が言おうとしていた事を先に言っちゃダメだよぅ~!!ヽ(`Д´)ノプンプン」


桜「いや、大抵想像付くだろ?」


ひより「動画じゃないよぅ~!雑誌で座談会コーナーで初めて顔を出したんだよぅ~!!」


桜「いや、何で怒った!?動画じゃねぇなら怒る必要ねぇだろ!?それに顔文字付きでさ?」


ひより「と言う事で雑誌を見てくれたからだよね?料理長のお姉さん?」


料理長「はい・・・雑誌は事後でして・・・本当に可愛い女子高生の方だなんて夢にも思っておりませんでしたので・・・本当に驚いておりました!」


ひより「えっ!?違うの!?・・・雑誌より前に?・・・」


料理長「実は、詩音様より凄い方がいらっしゃる事でお写真を頂いておりまして・・・その時にはご学友と言うお話を賜っておりませんでしたので・・・」


詩音「ははは♪そうだね・・・この日の事を悟っていたかの様にその件については伝えていなかったね!」


ひより「そう言う事だったのか・・・ってその写真私が食べてる写真だよね!?いつの間に!?」


詩音「ふふふ♪それはナイショ♡だよ?」


ひより「うぐぐぐぐ・・・詩音ちゃん・・・油断出来ない存在」


桜「いや、怖いよそれ!?流石のあたしも・・・(ガクブルガクブル)」


照子「あらあら♪」




あれよあれよと胃袋に吸収されたお料理たち・・・

本当に美味しかったよ♪




ひより「これは是非、お星さま5つで如何でしょうか!?」


料理長「全てたえらげて下さったのですか!ありがとう御座います。それに5つってそう滅多に付けられないと話題のグルメリカ先生の辛口評価のはずが!?本当に宜しいのでしょうか?それに、来て頂いただけでもとても良い宣伝になりますし・・・」


ひより「待乃ひよりとしてじゃないよ!?これはグルメデリカ・・・グルメリカが付けた正当な評価です!!」


桜「今、噛んだよな?間違い無く自分が名乗っている名前を噛んだよな!?」


料理長「あ!ありがとう御座います。光栄です。私も初めて数年しか経っていませんが恐縮してしまいます・・・」


詩音「ひよりの舌は間違いないからね!これは本当に名誉な事だよ!ありがとうひより!これで私も一歩前進出来る様な気がするよ!」


ひより「そんなぁ~えへへへへ♪」




と言う訳で、ひよ子の・・・早瀬・グルメリカ・聖莉香と言うペンネームで活動しているグルメ誌の連載コラムにて姉御のお店が5つ星で紹介される事になった。




桜「お前のサインって本当乙女だよな?」


ひより「そうだよ!?私は清らかな乙女なんだよぅ~!?だからもっと丁寧に扱ってね?」


桜「それとこれとはまた別次元の話だっ!!」


ひより「えへへ♪・・・はい!私のサインだよ!?」


桜「ひっ!?・・・おまっ!何でサイン書き終わって口に口紅書いて印みたいに色紙に付けてんだよ!?」


ひより「私の口が証明しますって言う意味だよ!?素敵でしょ!?」


照子「ひよちゃん素敵♪」


桜「いや、ママはそこは、ツッコミ入れないといけないトコだろ!?」


詩音「実に情の篭った愛溢れるサイン色紙になったね!ありがとうひより、もとい、グルメリカ先生!こちらは店内に飾る事にして、個人に向けたサイン色紙も書いて頂いて良いだろうか?勿論口紅付きの!!」


桜「あれぇ~?あたしのツッコミって何かおかしい?あれぇ~?」


料理長「私も是非♪」


桜「料理長までもが!?やっぱあたしって変なのかな?」




こうしてお店を出た私たちは、引き続き近くにあるお店巡りをする事になったのでした♪




桜「あぁ~♪堪能したなぁ~♪本当に凄い店だったよな!ま、姉御の店ならそれも頷けるけど!」


詩音「ちなみにグルメリカ先生が5つ星を出した店は現時点で3軒だけだそうだよ!」


桜「一体いくらくらい回った内の3軒?」


ひより「ん~とね~・・・1000軒くらいかな?」


桜「マジかよっ!?」


照子「あらあら?1000軒も周っていたの!?いつの間に!?」


桜「いや、そっちの方かよっ!?・・・3%の確率!?って相当スゲーじゃん!!こんな頭がゆるそうな奴が5つ星出さないとかケチってるんじゃ?」


詩音「いやいや、それは偏見だよ!グルメリカ先生の味覚は凄いもので、色々な大会の審査委員長や適格に味や調理の仕方の至らない部分をもフォローする優しさ、グルメリカ先生自身も様々な料理を作ったりと味に関しての判定は決して甘くはないんだ!」


桜「ほへぇ~・・・意外過ぎる真実なのか!?」


詩音「普段、そして食べている時意外の彼女は如何にも今のひよりそのものだけれど、一瞬でも料理に対して向き合った彼女はまるで別人格になったかの様に料理に対して集中する!」


桜「つまり、いつも食ってる時のひよ子って事だよな?」


照子「あらあら♪」


桜「まぁ、お前が相当スゲー人物だって事は理解出来た!って事でちょっと先にお土産でも買ってみたいと思う!」


ひより「ちょっとぉ~!お土産は帰る時だって言ってたよね?桜ちゃん!?」


桜「いや、それはお前の事であってあたしらは別に食べ物買う訳じゃないからな?いつでも良いんだけど折角だし店巡りをしながら欲しい物があれば先に買っておこうかなってさ?」


「いらっしゃいませ。お探しのアイテムが御座いましたらご遠慮なく仰って下さい」


桜「は、はい、ありがとうございます!」


ひより「お、お姉さん綺麗ですね!!アクセサリーも輝いてるし!」


店員「あら!?ありがとうございます♪私もこのネックレスとブレスレットがお気に入りなんです。ネックレスはあちらのレーンに、そしてブレスレットはこちらのレーンに、私の着けているタイプも御座いますので宜しければ♪」


照子「店員さんも凄く綺麗ですよね!?」


店員「あら!?・・・私ですか?・・・嬉しいです。ありがとう御座います」


詩音「新しい方ですか?初めまして。私たち高校の卒業旅行でこちらの島へ訪れたのですが、丁度お土産になるアイテムを探していたのですが・・・」


店員「はい!私は半年ほど前にこの島へ訪れて素敵な所だなと感じて移住して来ました♪とっても過ごしやすくて皆さんも優しくして下さるので助かっています。お土産で学生さんでしたら丁度真ん中にある円の形になっている台の上に置いているアイテムなんか如何でしょうか?」


詩音「ありがとう御座います。あっ、あちらですね!中々興味深いアイテムが色々と・・・」


桜「えぇっと・・・この展開はもしかして?」


ひより「もしかしなくてもその円の所にいる店員さんってもしかして!?」


照子「もしかして?→もしかしなくても→もしかして!?・・・私はもしかしなくてもとツッコミを入れながら、さっきのお店と同じ状況じゃないかしら!?・・・これでいいかしら?詩音ちゃん?」


詩音「あ、あぁ、すまないね!気を遣わせてしまったみたいで・・・」


店長「これはこれは!詩音様ではありませんか♪お久しぶりです。今日はご連絡を受けておりませんでしたが、プライベートでお越しですか?」


桜「やっぱり!?」


ひより「再び社長登場!!」


照子「あらあら♪」




と言う事で2軒目のアクセサリー・雑貨の店は姉御が手を着けた2ヶ所目の店だったそうだ・・・姉御曰く、規模自体は割と大きい島で住人もおよそ1000人程で観光客が年中絶えないそうで店を開いて行く事も島の活性化に繋がるのだそうだ。

大都会にドカンと会社を設立するよりもあまり考えない様な形で経営しようとする姉御のやり方が如何にも姉御らしさをあたしは感じていた。




詩音「この島は、母様・・・凛子とよく泊まっていたんだ。時折会える凛子姉と楽しいひと時を過ごした良い思い出のいっぱい詰まった島なんだ。だからこそこの島を大切にしたいと言う想いから経営当初はこの島から乗り出す事にしたんだ!」


桜「そう言う事だったのか・・・それならこれから先も大切にしないとな!」


詩音「そうだね。何れは君・・・いや、これはまだ止めておく事にしよう・・・」


桜「え!?・・・それって!?・・・」


ひより「何だかしみじみする話ばかり続いているね!?そろそろこの辺りでドカンと笑いが欲しいよね?」


桜「良い話をしている時に台無しにするセリフは止めてくれっ!!」


ひより「だってのんくら♪だよ?のんびりボンクラだよ?」


桜「タイトルは止めろ!!今は卒業旅行で良い気分に浸っていたい時なんだよ!さっきだって余計な邪魔が入っただろ?アレがまた復活して来たらどうするつもりだよ!?」


作者「呼ばれて・・・ふごっ・・・」




♪バタンッ!!




桜「ほらな!?油断すると直ぐにこうだ!だからあえてその流れを阻止しようとしていたのに・・・」


ひより「ごめんね?私もシリアス路線に移行するよ!!」


照子「あらあら♪」


詩音「ま、まぁ、のんくら♪をやっているからには作者殿が登場するのは風物詩・・・の様な物だと・・・」


桜「姉御は本当に優しいよな!?あれだけ周りの空気をぶち壊して来たのにさ?」




作者が邪魔をして出て来るのを阻止し、撃退した後、あたしらは別荘へ戻りお風呂に入る事にした。

作者!?後少しなんだよ!もう出て来るなよ!?頼むからここから最終話まで出て来ないで!?お願いだから・・・




♪チャプ~ン・・・




桜「はぁぁぁぁぁ~♪温まるよなぁ~!最高だよ♪」


ひより「ライオンの口から涎が垂れているよぅ~!?ライオンもきっと温まっているんだね♪」


照子「そうね♪ライオンさんもきっとこのお風呂が気に入ったんじゃないかしら?」


桜「ひよ子のボケは分かる!だが、それに便乗するママのはボケなのか?」


詩音「ライオンか・・・あまり今まで意識した事が無かったよ!」


桜「嘘でしょ?・・・」


ひより「さてここでクイズです!この中で天然さんは一体誰でしょう?」


桜「嘘っ!?何急にクイズ出してんだよ!?ひよ子・・・いや、ひよ子がクイズにしたくらいだ!天然な訳が無いな!・・・ママは・・・素面に見えなくも無いがあり得ないだろ!?知ってるだろ!?・・・姉御は・・・意識って・・・よくここで凛子さんと泊まっていたもんな!?知ってるはずだな!・・・って事で答えはこの中で天然は・・・「いない」だ!」


ひより「残念~♪正解は私でしたぁ~♪えへへ~♪」


桜「お前かよっ!?マジなのか?マジで言ってるのか!?」


ひより「あれライオンだよね?」


桜「まぁ、一応ライオンだな!でもライオンって言っても無機物だろ!あたかもホンモノのライオンが口から涎出しているとか思ってたのかよ?」


ひより「そうじゃないの?ライオンは熱いからこんな温かい涎が・・・」


桜「汚いわっ!!あたしら、ライオンの涎に浸かっていたのか?それって気持ち悪いだろ!?あれはれっきとした蛇口だ!!これお湯だからな!ちゃんとしたお湯だ!」


詩音「・・・・・・・・・・・」


桜「お湯・・・だよね?・・・ちゃんとしたお湯なんだよね?」


詩音「・・・・・・・実は桜・・・このお湯と思われていたモノの正体なのだが・・・」


桜「嘘でしょ!?・・・これただのお湯じゃないの?・・・あのライオンって生き物のライオンじゃない・・・よね?」


詩音「それは・・・・・・」


桜「それは!?・・・・」


詩音「ただのお湯だよ♪」


桜「何この変な空気!?あたしの緊張感返して!?あたしの不安を返して?」




こうして1週間の卒業旅行は無事に帰宅の日を迎えた。




桜「ひよ子のお土産も買えたしそろそろ帰る準備だな!」


ひより「楽しかったね♪久しぶりに4人で旅行だったし!また来たいよね?」


照子「そうね、凄く素敵な島だったわね!私もまたこのメンバーで来てみたいわ」


詩音「気に入ってくれたみたいで私もとても嬉しいよ。是非、今度は大学へ入ってからここへ来よう!」




帰りのバスの中、そして飛行機に乗っても私たちはずっと卒業旅行の楽しいひと時を良い思い出として語りながら帰ったのでした。






桜「って事で試験の話から卒業旅行の話までお届けしました!」


ひより「楽しかったね♪また本当に行きたいね!今度は4人でって言ってたけど、やっぱり後輩の皆や今度は凛子さんも一緒に行きたいよね!?」


詩音「そうだね!また次に行く時は皆に声を掛ける事にするよ!」


照子「とても活気があって楽しい島だったわ!私たちも島の皆さんの様に明るく毎日を楽しく過ごせる様にしたいわね!」


ひより「そうだね~♪本当に楽しかった♪・・・そんな楽しいひと時を3年間私たちは歩いて来たんだけど・・・」


桜「そうだな・・・この駄弁りの場も本当に色々とあったけどさ・・・」


照子「時間は、やっぱり過ぎて行くものなのね・・・」


詩音「のんくら♪・・・のんびり+ボンクラに・・・そう作者殿が私たちの日常を描く意志でスタートして早2年以上が経過しました・・・」


ひより「のんくら♪今まで読んでくれた皆さん、本当にありがとう!・・・次のお話が・・・私たちの最後のお話になりました。」


桜「次回は卒業式・・・そして・・・」


照子「卒業旅行から帰って来て遂に卒業式を迎えます。」


詩音「本当に私たちの3年間は有意義で楽しい、そして少し悲しくもあり心洗われる様な様々な日々がありました。」


ひより「最後もいつもの様にのんびり、そしてボンクラに進めて行ける様に私たち頑張ります♪是非のんくら♪最終話も読んでくれると嬉しいな♪」


全員「最後は主要人物全員集合してまた楽しくワイワイガヤガヤするので宜しくね♪」



















第二十八のん♪ 終

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