最終のん♪~私たちはやっぱり~のんくら♪

ひより「はい!スタートしました。のんくら♪きょうは第二十九のん♪ですよ~!」


桜「お気付きかとは思いますが、のんくら♪はきょうで最終回です!」


詩音「残念だけれど、これも一つの選択肢だったのかも知れない」


照子「きょうは最終回に相応しい内容でお届け・・・する事になっているのだけれど、いつもの、のんくら♪って事よね?」


ひより「うん、多分いつもの緩くてダラダラな内容だと思うよ?」


桜「ダラダラは余計だろ!?」


詩音「「緩く」の部分はどうなのだろうか?」


沙希「って事で私たちものっけから登場しちゃいます♪」


真希「お邪魔しま~す!」


唯香「きょうは、冒頭と最後の部分も皆出るんですよね?」


凛子「何だか賑やかになったわね!」


丹羽坂「ほほぅ、私も登場させて頂けるのですか。これは大変有り難い事で御座いますな」


小雪「あら、皆本当に揃っているのね!」


雪之丞「おぉっ!気合が入って来たぞ!」


桜「って事で皆さんきょうはのんくら♪最終回で~す!本編もその後もこのメンバーでお届けしちゃいま~す!って実は全員集まって冒頭と最後をやるのって初めてだったりします」


ひより「きょうは楽しんでやろうね?お願いだよ?」


沙希「ひより先輩が主人公なので盛り上げて下さいね♪」


ひより「ちょっ、ちょっと、き、き、緊張が、お、おトイレ行って来るね?お、おトイレおトイレ・・・」


桜「って逃げんじゃねぇぞ?」


ひより「にっ!逃げる訳ないよぅ~、そ、そんな事ある訳ない・・・ないよ!」


桜「って少し前の展開に戻ってんじゃねぇよ!!受験直前で緊張した姉御とママじゃねぇかよっ!」


真希「ははは♪やっぱりひより先輩は楽しい方ですね♪」


唯香「私たちひよりファンクラブ会員ですからきょうは特に応援してますよ!大切な最終回ですからね♪」


丹羽坂「ほほぅ~、流石はひより様、この丹羽坂も是非そのファンクラブとやらに入会させては頂けませんでしょうか?」


ひより「ありがとう~♪えへへ・・・丹羽坂さんも入ってくれるんだ、嬉しいな♪あっ!そうだ!このまま私が逃げて行方不明になればのんくら♪終わらせられないから私これからちょっくら行方不明になるよ♪」


桜「コラッ!!そんな事したって戻って来た直後最終回になるだけだから意味ねぇんだよ!!」


ひより「そうか・・・ちぇっ♡」


桜「不貞腐れるなよ?それに何でハートマークなんだよ!?」


詩音「直談判ではどうだろうか?」


照子「続ける為の?」


詩音「あぁ!続ける為に私たちで作者殿に・・・」


桜「それがさ、かなり頑固で意固地らしいんだよな、あんなんでさ?」


詩音「ふむ・・・ではどうすれば・・・」


凛子「あっ!良い提案があるわ!ちょっと熟女チームはこっちね?って私だけ?小雪先生は私より随分と若いみたいだし・・・」


小雪「そんなに離れていないのではないでしょうか?私も二十代後半に入りましたし・・・」


凛子「えっ!?・・・あっ!そうね、私・・・えぇ!うん!そうそう、私もまだ・・・」


詩音「母様、無理は禁物です!」


凛子「そうよね・・・私、作者さんと同じくらいだし・・・」


小雪「じゃぁ、作者さんを?」


凛子「そうね、未亡人だから・・・ちょっと行って来るわね!」


詩音「ふむ・・・作者殿が私の父になる日も近いか?」


桜「ダメダメダメ!!あんなの堕としちゃダメだから!早く止めてぇぇぇ~!!!」


雪之丞「あれだけの美貌で三十代後半とかマジ話なのか?」


桜「だって姉御の年齢で生んだとしても最低でもそれくらいでしょ?」


雪之丞「世の中は不可思議な事ばかりだな!」


丹羽坂「凛子お嬢様は高校生の頃からずっとあのスタイルを維持されていらっしゃるご様子でした」


照子「あら?凛子さんが戻って来たわ?」


凛子「はぁはぁはぁはぁ・・・」


桜「なっ!?何したの!?どうして息切れしてるの!?」


詩音「遂に私にも妹か弟が?」


凛子「いいえ、作者さん走って逃げちゃおうとしたから追いかけながらのんくら♪続けて欲しいって皆も望んでいるから~って伝えたら「ムリムリムリムリムリムリムリムリムリ~!!!」って早口言葉の様に言って猛ダッシュで逃げて行ったの」


桜「まるで某艦〇れのガンビア=ベイみたいだな?」


詩音「そんなに続ける事が嫌なのか!?」


凛子「いいえ、続けたいのは山々なんだけど他にも作品があるし、新作考えてるからどうしても終わらせるって言い張ってしまって・・・」


ひより「誘惑しなかったの?」


凛子「誘惑するにも猛スピードで走って逃げて行ったから・・・」


詩音「作者殿は熟女は苦手と見た!」


桜「い、いや・・・そう言う事では無いと思うんだけど・・・?」


ひより「作者ロリ〇ン疑惑!」


照子「作者はもう出て来ないから一応私が伝えておくとロリコ〇では無いみたいよ?」


詩音「そうだったのか!?・・・てっきり私たちの方が良いのかとばかり・・・」


桜「姉御、きょうやたらと食いつくな・・・作者論で・・・」


凛子「と言う事で、継続する事は困難みたい。残念だけれど・・・」


ひより「じゃぁさ、読者さんが続けて欲しいってもし言ってくれたら続けてくれるかも知れないね♪」


桜「まぁ、それは前々から言ってたのはあたしも知ってるけど・・・読者さんが果たしてどれくらいいてくれてメッセージやコメントとかくれるかどうかだよな?」


ひより「・・・・・・・・・・・・あ・・・あわわわわわ・・・(ガクブルガクブル)」


照子「現実を見た様な反応ね?そうよ。それが世間様の目よ?ひよちゃんもしっかりと理解出来たみたいね!」


桜「って事で、そろそろ本編始める事にしようぜ・・・きょうののんくら♪は遂に高校生活最後の大きな行事、と言えば勿論卒業式の話になるんだけど、ちょっとそれだけで終わるのも味気ないので、あたしらのその後としてちょっとだけお届けしたいと思うんだ!」


詩音「我々の卒業後のどの部分のお話かはこの後読み進めてくれれば分かるから」


ひより「じゃぁ、早速本編に行ってみよう♪」






第百二十七回 私立百合ノ宮学園高等学校 卒業証書授与式




桜「ちょっと待とうか?色々とツッコミどころが満載だが、この高校って先ず「私立」だったのかよっ!?進学校かよっ!?・・・それから「百合ノ宮学園」って何だ!?あたし初めて知ったぞ!この高校名ってこんな百合百合しいのかよ!?」


ひより「これ初耳だよぅ~!私もきょう初めて知ったよ!」


小雪「何を言っているの?貴女たちは?ずっとこの学園は由緒正しい女子高だったのよ?」


桜「ちょっと待って!?男子生徒いたよね?絶対にいたから!」


小雪「しまった!そこまでは通せなかったか!」


桜「ちょっときょうの小雪先生変じゃない?」


照子「あっ、始まっちゃうわ!」


雪之丞「えぇ~、本日は晴れ渡る青空の中、晴れ晴れしい気持ちで迎える事が出来ましたこの第百二十七回、百合ノ宮学園高等学校、卒業証書授与式に欠席者なく全員が参加出来る喜ばしいこの日に進行役を務めさせて頂く事を感謝致します。私、生徒指導を兼任しております、早乙女雪之丞輝義と申します。どうぞご家族、ご来賓の皆さまも清々しい気持ちで生徒諸君を送り出して下さいます様、宜しくお願い申し上げます」


桜「うっ、ぷぷぷぷぷ・・・」


照子「桜ちゃんダメよ?笑っちゃ・・・ぷぷっ・・・」


ひより「照ちゃんだって笑ってるじゃない・・・ぷぷぷぷぷぷ♪」


詩音「おぃおぃ、折角こうして頑張ってくれているのに笑うのは失礼ではあるまいか?」


桜「だ、だってさ・・・雪之丞先生があんなに普通に説明している姿なんて見た事無かったからさ・・・うぐっ、ダメ、笑いが抑えられない・・・」


照子「説明もそうなのだけれど、ぷっ、どうして髪型が7/3なのかしら?それに、サングラスは流石に卒業式には向かないと言うのは分かるのだけれど・・・7/3って・・・ぷぷぷぷ♪」


ひより「照ちゃん!あえてそこはツッコまなかったのに余計に笑いが・・・ぷぷぷぷぷぷぷ♪」


詩音「ま、まぁ、皆も笑いを必死に堪えようとしている姿が見え隠れしているが、後輩の皆も必死な表情で耐えようと・・・これはこの後どうなってしまうかが容易に想像がついてしまう」




♪ぶっふぁっははははははははははははははははははははははははははは




小雪「やっぱりね・・・だから朝、家出る時に言ったのに」




小雪先生は卒業式が執り行われている体育館内のおよそ95%以上の人物が大爆笑から大爆笑へと飛び火していく最中この様にあきれた表情で呟いた。




雪之丞「それでは・・・うぐっ!・・・卒業証書授与式始めます」




雪之丞は大爆笑の発端が自分にある事を知っていたのかそれとも知らずだったのだろうか?涙ぐみながら卒業式を進めようとしていた。涙ぐむ理由は生徒たちが巣立って行く喜びの涙なのか、それとも、自身に向けられた笑いであるのか複雑な面持ちで後ろへ着いた。




校長「天海照子君、お疲れ様でした。これからもその皆を包み込む気持ちを大切に頑張っていって下さい。才能開花と言う言葉がある通り、君の件に関しては学園の先生方もご存じです。私も影ながら応援させて頂きます」


照子「はい、ありがとう御座います」




校長「榊詩音君、お疲れ様でした。君は色々と長けた部分が多い、人生色々80年だ。これからも活躍を期待しています。一人で背負い込まず誰かを頼る事も時には必要。無理だけはしない様にして下さい。」


詩音「ありがとう御座います。校長先生のお言葉を胸に進んで参ります」




校長「相楽桜君、お疲れ様でした。入学当時、私は君の事をギャルと呼ばれるカテゴリなのかと感じておりましたが、実に情の深い優しい少女である事を知りました。そして非常に家事スキルが高い事も存じ上げています。是非近い内に私の方にもギャルパンについてご教授頂けたら幸いです。」


桜「え!?・・・・ちょっ、ここでその話題は・・・」


校長「これはこれは失礼しました。ギャルパンについては熱い作品であると、雪之丞先生よりくどい程教えられております。雪之丞先生が師として貴女の事を慕っている事も承知の上です。実はこの爺も少しばかり戦車に乗っておった時期がありましてな、是非ギャルパンの事についても知ってみたいと思いましてな」


桜「あ、あたしだけ随分と違う対応で・・・分かりました。今度是非」




校長「待乃ひより君、お疲れ様でした。入学当時、私は君の事を本気で心配しておりました。勉強しないだの、宿題しないだのと・・・」


ひより「えぇぇぇぇぇ~!?だっ、誰が言ってたの?そんなに酷く無かったよね?」


校長「プライバシーの保護の観念から誰が言ったかは差し控えさせて頂きたいと思います。続いて、貴女も天海君同様非常に長けた才能を開花させていると言う事を知りました。こちらも誰が言ったかはプライバシーの観念から(以下省略)・・・サイン、頂けませんでしょうか?」


ひより「えっ!?・・・わ、私のですか?」


校長「はい!この爺、週末の唯一の楽しみは、食べ歩きであります。この数十年間ずっと美味しい食べ物を食べ歩き、お気に入りの店を見付ける事が生きがいでもありました。」


ひより「校長先生も食べるの好きなの!?」


校長「はい、非常に好きです。生きる為には食べる事が必要不可欠であり、動く事にも栄養素が必要。同じ摂取するなら楽しんで摂取出来る方がより楽しい人生を送れる・・・そう私は感じておりました」




♪パチパチパチパチパチパチ




ひより「凄いよ!!私と全く同じ考えだよぅ~!」


校長「これは、あるグルメライターが書いた言葉です「食べる事は生きる事であり、動く事は食べる事である」即ち全てが生きる事に繋がっている連鎖なのだと・・・実に素晴らしいです。早瀬・グルメリカ・聖莉香と言う一人のグルメライターから多々学びました。彼女を知ったのはつい最近の事ですが、私のこれまでの食への概念が一気に変わりました。非常に食べる事に対しての意欲、楽しさを教えて下さいました。ありがとう。そしてこれからも一ファンとして彼女のグルメレポートは参考にさせて頂こうと思います」


ひより「あ、ありがとう御座います!!」


校長「大学、そして海外へ出ても今のままの貴女でいて下さい。きっと貴女の周りには素敵な仲間たちが集まってくれる事だと思います」




こうして校長先生の生徒へ向けた一言一言と手渡しされた卒業証書、温かい卒業式は終わった。




小雪「はい、皆、お疲れ様でした。今日であなたたちともこの学園ではお別れになっちゃうけれど、これからも皆は前へ進みながら色々な事があると思うけれど、いつでも私たち教師に相談や連絡をくれれば応援しているから無理せず伸び伸びとやって欲しいの」




そう言いながら上を向いて涙を堪え、一言一言しっかりと喋る小雪先生。

それに釣られてか皆も自然と涙が溢れて来て卒業式後のクラスでの話はゆっくりと進んでいった。




♪パチパチパチパチパチパチ




小雪「あっ、花束?皆から?・・・」


学級代表「はい、皆で少しずつ出し合って選びました。大切にして下さいね!」


小雪「ありがとう・・・大切にするわね。皆の様に大切に・・・」




サプライズとしてクラスの全員で少しずつお金を出し合って先生に花束をプレゼントした。

更に先生は涙を流しながら喜んでくれた。

私たちの様に大切にするのだと・・・




校門付近にて・・・




沙希「先輩方、卒業おめでとうございます!また、一緒に遊びに行きましょう?」


真希「色々と高校に入って楽しく過ごせました。これからもどうか、皆で一緒に・・・」


唯香「私もです!これからも先輩たちと一緒に過ごせたら嬉しいです!私も先輩方の大学を受験します!」


ひより「皆、ありがとう♪大学に入ってもまた夏休みとか冬休みとか普通の休みの日でも遊ぼうね?きっとだよ♪」


桜「あぁ!だって後輩ちゃんたちも姉御の所行くんだから頑張って大学目指して、その後また一緒にな?」


詩音「君たちとも出逢えて本当に良かったよ。これからも宜しくね」


照子「沙希ちゃんも真希ちゃんも唯香ちゃんも皆良い子たちで私たちもいつも楽しく過ごせているのよ?だから、これからも良ければ皆と一緒に過ごせたら良いなって・・・ね?」


ひより「うんうん♪ホントだよ?楽しみに待ってるからね♪」


小雪「あらあら、仲良し組が集まったわね!」


桜「小雪先生!本当にありがと!あたしら小雪先生のクラスになれて本当に良かった!」


小雪「あらあら、普段見せない涙・・・ほら、綺麗な顔が台無しよ?」


凛子「詩音、お疲れ様。」


詩音「母様!私もようやく高校を卒業出来ました。これから大学へ入りますがその後は・・・」


凛子「えぇ、私は逃げも隠れもしないからいつでもどうぞ?・・・な~んてね♪」


丹羽坂「お嬢様、実に感動的な式典で御座いました」


桜「きっと雪之丞先生の事だと思う!」


丹羽坂「はっはっはっはっは・・・いやはや、これは一本とられましたな!」


雪之丞「俺が何だって?」


桜「ひっ!ど、何処から沸いて来るだよ!?びっくりするだろ!?」


雪之丞「ずっと周辺にいたが?・・・それはそうと俺もやる時はやる男だと証明出来ただろ?」


桜「その様子を見ると最初の爆笑の件は自覚出来ていないって事だな?」


ひより「人間、知らぬが仏って事だよ♪」


雪之丞「あん?何だ?どう言う事だ?」


照子「いいえ、こちらの話です。先生はお気になさらずとも」


詩音「さて、そろそろ時間だね。じゃぁ、また連絡するよ!私はこの辺で。先生方、本当にお世話になりました。お泊まり会の時は事前に連絡入れますのでその時は是非」


小雪「いつもありがとう。榊さん、これからはお母さんと一緒に頑張って進んでいってね?」


詩音「はい・・・それでは」


ひより「詩音ちゃんバイバーイ♪また連絡するから~♪」


桜「あたしも両親来てるし店空けてあるから一緒に帰るよ!」


桜の父「家の娘がいつもお世話になっています。これからも相手してやって下さい。それから先生もいつもご迷惑をお掛けして・・・けれど、あいつも随分と明るくなりました。これもここにいる皆さん方のおかげじゃないかと考えています。本当にありがとうございます」


桜の母「本当にありがとう御座いました。先生も娘はとても良い先生だといつも言っておりましたし、ひよりちゃんや詩音ちゃん、照子ちゃんとも仲良くやってるって明るい笑顔で話をしてくれているんです。どうか、これからもあの様な娘ですが仲良くしてあげて下さい」


小雪「いいえ、私の方こそ、主人の相手もして下さって、同じ趣味があって本当にありがたく思っています。この子たちをまとめてくれているみたいで私も見習うべき所が多々ありました」


照子の母「先生、そして照子の友人の皆さん、いつも娘がお世話になっています。卒業式と言う一つの区切りではありますが、これからも娘の事を宜しくお願い致します。この子も高校に入って少し明るくなった様な気がします。」


照子の父「本当にお世話になりました。娘の成長は、やはり周りの皆さんのおかげであると私たち夫婦共に思っている事です。こうして晴れて高校生として卒業出来て、新たな道へ歩める事も全て、皆さんのおかげだと・・・そしてこれからもどうか娘の事を宜しくお願い致します」


ひよりの母「天海さんとは長いお付き合いですが、本当に私たちにとっても同じ想いです。娘の事だけでは無く、皆さんも大切な家族と思える様にと日々過ごして来ましたが、やはり皆さんあっての我々なのだと、本当に先生、そして友人の皆さん、娘を育てて下さりありがとう御座います。これからもあの様な能天気な子ですが仲良くしてくれると嬉しく思います」


ひよりの父「皆さん、本当にありがとう御座います。同じ様な事をループしてしまいますが、皆さんあってのひよりだと思うんです。あの子も元々今の様な感じでは無かったので・・・小さい頃は身体も弱く、それを近くに住んでいた天海さんの娘さん、照子ちゃんが助けてくれた事で変われました。明るく前向きに生きて行く事の大切さ、そして高校に入ってからも成長出来たと思います。ああ見えて繊細なものですから、詩音ちゃんを送ろうとしていますね・・・1アクションを起こす時に悩んでいるんですよ。人の様子を伺っているんですよ。1人でいる時、実は今みたいな明るい表情じゃないんです。暗く思い悩んだ様な感じだったんです。ですが、高校に入ってから少しずつ変わってくれたんです。だから、皆さんがひよりを育ててくれているんです」


小雪「きょうの皆さんのお話を伺えて、やはり親御さんあっての子供さんなんだなと私は感じました。確かに周囲の環境で人は影響を受けるものですが、一番大きな存在と言うのは、やはり生活を共にしている家族や、親の存在なんだなと私はつい最近痛感しました。人それぞれ生活環境や状況が違います。そこで子供は何も悪く無いのに左右されながら育っていきます。子供は親を選べません。だからこそ、親は子供を大切にする。これが自然だと思っていました。ですが、実際にはそうでは無い家庭もあるんです。それを知った時に私は、世の中の家族は皆違うものなのだと・・・楽しい家庭が当たり前だと思っている人もいるかも知れないけれど、苦しい家庭がある。私たち教師は、そう言う様々な家庭環境に育っている生徒たちを1つの組織に入ってもらい、どの様に成長するのか見守る義務があるのだと考えています。特につい最近のその事実を知ってから私はその事に対してより強く考える様になりました。ごめんなさい、少し脱線しましたが、本当に皆さん優しく、前向きな生徒たちで私もこの3年間はとても充実した日々を送る事が出来ました。皆さま親御様には心より感謝致します」




桜「やっと終わった・・・でもやっぱ終わったら終わったで心残りみたいな気分だな?」


ひより「そうだね・・・何だか何かやり残した様なモワモワした気持ちだよ・・・」


照子「あっと言う間だったから本当に何かを忘れてしまっている様な気持ちね」




「お~い!すまない~!!!」




桜「姉御!?どうしたの?帰ったんじゃなかったの?」


詩音「やぁ!やっぱりこうやって全員揃って帰った方が良いんじゃないかと思ってね?」


ひより「でも、用事があったんじゃないの?」


詩音「まぁ、焦る事では無いからね。帰ってからでも間に合うし、今は・・・」


ひより「合格発表の時のメンバーだね♪久しぶりにあの日の事を思い出したよ♪」


桜「無茶苦茶な感じだったよな、確か?・・・」


照子「ふふっ♪そうそう、詩音ちゃんが刀を腰にぶら下げていたから私たち驚いちゃって、すると桜ちゃんが詩音ちゃんに近付いて話掛けてたわよね?」


桜「そうそう♪家が刃物店で昔刀扱っていたからって・・・それがまさかその刀を昔家で作った物だったなんて夢にも思わなかったし!」


詩音「ふふふ♪そうだね。私もあれから桜の家には色々と話を伺いに出向いたり・・・」


ひより「皆楽しい思い出だね♪これからもこんな楽しい思い出いっぱい作ろうね?」


桜「あぁ!勿論だ!」


詩音「私も僭越ながらその力添えが出来ればと思う」


照子「また、楽しい事いっぱいしましょう?」






こうして大学生になった4人はこれまで通り、長期休みにはお泊まり会を行ったり、後輩や小雪先生、雪之丞先生、丹羽坂さん、凛子さんたちとも交流を続けた・・・後輩たちも無事にひよりたちの大学へ進学した。






大学卒業後・・・




私は榊詩音、1つの会社のオーナーである。




詩音「今日から正式にSAKAKIプロジェクトの代表取締役社長として就任致しました榊詩音です。とは言ってもこれまで通りの動きとなりますが、何か困った事があれば遠慮なくこの私に申し出て下さい。私に言い辛い様なら周囲の伝えられそうな方にでも良いので、1人で抱え込まないで下さい。そして、4月です!我がSAKAKIプロジェクトに有力なる新たなメンバーが本日から正規雇用として頑張ってくれる事となりました。これまでアルバイトとして我が社をサポートしてくれていた3人のメンバーとなります。内、2名は海外へ赴任して頂く事になっています。それでは、順番に・・・」


桜「皆さん、おはようございます。アルバイトでお世話になっていました相楽桜と申します。この度SAKAKIプロジェクトの榊社長の秘書、そして新たに立ち上げたプロジェクトのプロデュースをさせて頂く事となりました。皆さま方に於かれましてはアルバイトの頃より大変お世話になり、今後も何かとご迷惑をお掛けするかも知れませんが、引き続きご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い致します」




♪パチパチパチパチパチパチ




ひより「ほ、本日よりお、お世話になる事になりました・・・ううん、アルバイト期間もあったよね!えぇっと・・・アルバイト上がりですが頑張りますので皆さん宜しくお願いします!!とは言っても直ぐに海外へ行ってしまいますが、また戻って来ます!!」




♪ははははははははははは




「ひよりちゃん、可愛い!」


ひより「えへへ~♪そうかなぁ~?」


照子「ひよちゃん・・・・あっ、私もアルバイト上がりになりますが、本日からこちらの待乃と共に海外赴任に就かせて頂く事になりました天海照子と申します。アルバイト期間の間も皆さまには大変お世話になりましたが、これからも何卒、宜しくお願い致します」




♪パチパチパチパチパチパチ




こうして4人が正規雇用としてSAKAKIプロジェクトのメンバーに就任した。

翌年後輩の3名も新たにこの会社のメンバーとして加わるのだった。






ひより「はい!と言う事で無事に皆が詩音ちゃんの所へ集結したと言うお話でした♪」


桜「本当に感慨深いモノを感じるよな?」


詩音「名残惜しいがのんくら♪もそろそろお終いに近付いて来たようだね」


照子「ところで第1話で詩音ちゃんの刀はお父様の形見だと言っていたのだけれど、お父様って・・・」


詩音「実はそれを告げていなかったのでここで・・・この刀は途中から話にすら出て来なかったのだが・・・」


凛子「その刀は安心しなさい?あの人の大切な形見だから・・・貴女の実の父親の・・・私の、大切なフィアンセだったあの人の・・・」


詩音「そうだったのですね・・・良かったです・・・」


凛子「もう1つ、伝えていない大切なお話があるの。少しだけいいかしら?」


ひより「うん!大丈夫だよ!」


凛子「ありがとうひよりちゃん。詩音の父親の事なのだけれど、彼もまた良家の子息であったの。彼も色々と抱えていて、互いに付き合う事が難しかったの。そして遂には互いの家を出て・・・そして貴女が生まれたのよ?」


詩音「そ、そうだったのですか・・・」


ひより「どっちも大変だったんだね・・・でも詩音ちゃんがこうして健康で強い子に育ったから良かったね♪」


凛子「えぇ!本当に・・・それで、ひより?貴女も家の子なのよ?」


ひより「ドビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!」


凛子「ふふふっ♪それは冗談よ?流石に似ていないでしょ?」


ひより「びびっ、びっくりしちゃったよぅ~!!」


桜「ははははは♪ひよ子の目が出た驚き方ホント面白れぇ~♪」


照子「ひよちゃんは本当は家の子なのよ?ほら目の形が似ているでしょ?髪の毛の質もほら?」


ひより「わぁ、本当だ!似てるね・・・目の形鏡で見てるけど・・・髪の毛の質も本当に・・・」


照子「え!?あの、冗談なのだけれど?・・・どうして?」


詩音「本当だね!確かに目の形と髪の毛の質・・・言われてみると瓜二つだ!」


ひよりの母「実は・・・この子は・・・」


ひよりの父「天海ひより・・・だったのです!」


ひより「嘘だよね!?それ絶対に嘘の目してるよ!?」




♪はははははははははははは




ひよりの母「冗談よ?けれどあながち間違いとも言えないのよ?」


ひより「え!?どう言う事?」


ひよりの母「天海家と待乃家は遠い親戚だからね?」


ひより・照子「嘘~ん!?」


桜「ママがパニックで変な顔になってるぞ?」


詩音「それは意外な真実が最後に!?」


ひよりの母「まぁ、言わなかったから・・・」


照子「じゃ、じゃぁ、けっ!結婚は出来るのかしら!?」


ひよりの母「え?結婚?・・・は、等身を辿れば結婚自体は可能だけれど、貴女たちが?」


照子「えっ!?あっ、それは大丈夫ですぅ~♪」


桜「ママが珍しくテンパってるぞ?大丈夫か大丈夫じゃないかって話じゃないと思うが?」


詩音「ま、まぁ、少し驚いたけれど、これものんくら♪らしい展開だと言う事で、後輩や他のメンバーの皆は・・・」


沙希「本当にいつも驚く展開だったり楽しい事も沢山あったので本当に楽しかったです♪」


真希「私たちも途中参加だったけど本当に楽しくて、本当に良い思い出がいっぱいになりました♪」


唯香「これからもひより&詩音ファンクラブ続行して行ければ良いなって思ってます♪」


詩音「これはこれは・・・何だか恥ずかしいな。でも、ありがとう!」


ひより「えへへへへ~♪ファンクラブって言われちゃうと改めて照れちゃうな♪」


丹羽坂「では私は早瀬・グルメリカ・聖莉香先生のファンクラブを発足する事に!?」


凛子「丹羽坂さん?それは既存であるみたいですよ?」


丹羽坂「何ですと!?出遅れてしまったと!?・・・だとすれば、私もその既存のファンクラブに入会しなければ!?」


小雪「待乃さんの人気は衰える事を知らないのね!?本当に凄い才能ね?」


雪之丞「何せ俺たちが育てた生徒たちだからな!」


小雪「な~に美味しい所持って行こうとしてるのよ?特に出番無しのア・ナ・タ?」


雪之丞「さっ、最終回くらい目立たせてくれよぅ~?」


桜「いじけちゃった!ほら、雪之丞先生?熱い男なんだろ?これくらいでいじけてちゃダメでしょ!?」


雪之丞「おっ!?そうだった!!俺は最も熱い男、早乙女雪之丞輝義だ!これくらいの事でぇぇぇぇぇ!!」


小雪「「暑苦しい」の間違いじゃないの?」


雪之丞「(シュゥゥゥゥゥゥゥ~)・・・・・・・」


桜「面白れぇぇぇ~!縮んじゃったよ!火に水ぶっかけたみたいにシュゥゥゥゥゥゥゥ~だってさ?」


詩音「雪之丞先生にも色々と世話になって来たからあまり弄り続けるのも・・・」


雪之丞「榊ぃぃぃ~お前は本当に良い奴だな!やっぱり俺をお前の会社に入れてはもらえないだろうか?」


小雪「もう~!そんなにすねないでよ!帰ってたっぷり可愛がってあげるから?お願い・・・少し苛め過ぎちゃったわ?ごめんね?」


雪之丞「結局そうやって次の日には同じ様な感じだもんな!」


小雪「ごめんなさい!本当に・・・帰ったらスッゴイ事しちゃうからだからお願い・・・」


桜「スッゴイ事って・・・何だ?・・・ってそんな事はどうでもいいんだけどさ」


ひより「そろそろ残念な事にお別れの時間になっちゃいました!と言う事で、ここまでのんくら♪を読んでくれた皆、本当にありがとう~♪私たちはこれからも読者の皆の心の中に残り続けるからね!きっと・・・きっと・・・」


桜「あぁ!あたしらもきょうまでの思い出を胸にこれからも進んで行くから!」


詩音「本当に皆さまにはお世話になりました。のんくら♪どうか1人でも心の中に残ってくれる作品である事を強く願っています」


照子「のんくら♪はきょうでお終いだけれど、また何処かでお会い出来たら嬉しいです」


沙希「私たちも先輩たちと共に頑張って前に進んで行ける様に」


真希「お互いに協力し合って・・・だよね♪」


唯香「皆がいてくれればきっと楽しい未来が♪」


凛子「皆と一緒に・・・か・・・そうよね!きっと素敵な未来が切り開けると思うわ」


小雪「皆1人1人が成長し続けている。これからもずっと・・・ずっと・・・」


雪之丞「そしてその先には輝かしい未来が訪れる。本当に大切な事だよな?」


丹羽坂「実に素晴らしい事では無いかと。この丹羽坂も久しぶりに燃えて来ましたぞ!」


ひより「本当に、皆の、それぞれの想いが重なりあっている素敵な未来へ。皆、元気でね?風邪引いちゃダメだよ?身体には気を付けて楽しく生きて行ってね!じゃぁ、皆?良いかな?」




♪バイバーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ♪











最終のん♪ 終

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