第二十三のん♪~夏休みは夏休みでもただの夏休みではありません!今年の夏休みは、受験間近、強化合宿・・・と言うのは名目です。本当はちょっとだけ休息、癒しと安らぎのひと時♡(前編)
桜「始まりました!・・・もう皆から忘れ去られてしまったこの作品!」
ひより「桜ちゃんがとうとうめげちゃったよ!大丈夫?」
桜「昨年秋、2話程度進んだじゃん?それから一気に流れるのかと思った訳よ・・・ところがどっこい!」
ひより「ところがどっこい!ってきょうび聞かない言い方だね・・・」
桜「ところが!!それっきり進展ありませんでした・・・」
ひより「でも、あまり早く進んじゃったらのんくら♪終わっちゃうでしょ?」
桜「まぁ、それはそうなんだけどさ・・・だからってこうも間隔がブレ過ぎてるとさ、あたしらのテンションも下がり調子だろ?」
ひより「作者も色々と調子が悪くて途絶えていたみたいだし・・・許してあげようよ?」
桜「まぁ、色々とあったみたいだからな・・・って言うかあたしらも今年はもう3年の夏休みだからさ、最後の夏休みな訳よ!どうするんだ?大学受験までおよそ数か月だろ?出願したり色々とやっている内に試験で結果が・・・」
詩音「桜?あまり追い込み過ぎると身体に毒だから夏休みは少しだけ休息をとる事にしようか?」
桜「ま、あたしは特に偏差値もクリア出来てるけどさ、皆はどうなんだ?」
照子「皆、同じ大学と念の為に他も受けられる様に保険は掛けてあるわよ。ね?詩音ちゃん?」
詩音「あぁ!私も念の為にここから電車で1時間程の場所にある大きな大学を・・・」
桜「ちょっ!待って!それ保険と言うよりメインで受けるべき所でしょ!?どうしてここの近所の大学がメインでそっちが保険なの!?そっちの偏差値が通っている程だったら余裕でしょ!?」
詩音「いや、人間いつ、何時、どの様な事が起こり得るか分からないからな!念には念を・・・だよ!」
桜「念には念を・・・ちょっと方向性が違っている気がするけど・・・ひよ子はどうなんだよ?」
ひより「私は受ける所だけだよ♪」
桜「いやいやいやいやいや!お前が一番心配なんだよ!本当に保険の意味を果たすからお前は他も受け皿決めておいた方が良い!」
ひより「そうだな・・・じゃぁ、詩音ちゃんと同じ所で保険掛けてみようかな?」
桜「お前、本当に意味分かって行動しろよな!通ってから動いても遅いんだからな!本当にそこで終始やって行けるのかどうか考えてからだな・・・」
照子「桜ちゃん?・・・ちょっと(ひそひそひそ)」
桜「えっ!?・・・嘘?だろ?それ何かの間違いじゃないよな?」
照子「残念ながら・・・」
桜「皆さん、よ~くお聞き下さい!こちらにいらっしゃるお方は何を隠そう水戸・・・いや、学年主席の成績を修められたそうです。ママ、いや、照子ママ、いや、天海マママママ・・・!!」
照子「冷静な様に見えてこれまでに無い程驚愕している様子ね?・・・舌が回っていないわよ?」
桜「と言う事で夏休み今年も宜しくお願いします姉御!」
詩音「あぁ!勿論だよ。今年も楽しみだね♪」
桜「じゃぁ、主席からも何か一言!」
ひより「えっへん♪それでは・・・私も楽しみにだよ♪今年は高校生活最後の夏休みになるから皆で思い切り楽しい思い出作ろうね♪」
桜「って事で、夏休み前半パートだけど、今回も夏休みは前半パートと後半パートに分かれるんだよね!それに今回はこれまで登場した準レギュラー陣も総出演?」
ひより「楽しそうだね♪作者も出るのかな?」
桜「作者は・・・要らないだろ?ってか誰も求めていないだろう!」
「いやはや、それは寂しいものですな!」
桜「えぇっと、じゃぁ、早速本編に・・・」
「いやいやいや、待って下さい!桜さん!」
桜「もういいって・・・本当ウザいんだけどぉ~?」
作者「色々と更新が途絶えておりましたのでお詫びに伺った次第でして・・・」
桜「本当間に合ってるから!あんた活動報告とかで長文打ってるから大丈夫だって!」
(うわぁ~、マジありえねぇ~・・・またダラダラ無駄トークになるから早く帰って欲しいんだけど?)
作者「この度は皆さま、のんくら♪のみならず、小鳥遊凛音の作品が非常に凍結状態になってしまっておりました事を、この場をおかり・・・ふごごごごごご!!!!!」
桜「はい、皆さま、大変お見苦しい所をお見せしました。直ぐに消しておきますので引き続きのんくら♪をご覧下さいませ~・・・」
詩音「桜も作者殿の扱いが上手くなったものだな!」
ひより「まぁ、2年もやってれば流石に・・・」
照子「とりあえず今回は夏休み前半と言う事で、豪華な顔ぶれでお届けするみたいね」
桜「ったく、あいつ喋り出したら止まらないからな~・・・ちょっと裏で縛って口を塞いでやった♪」
照子「桜ちゃんは意外とドSなのね?」
桜「いやっ!それは違うって!!あたしはあいつが邪魔だと思ったから対応策を取っただけで・・・」
詩音「分かってるよ!皆、桜の事をSMの女王様だなんて思っていないよ♪」
桜「姉御?それ本当に心の底から思ってる?」
詩音「だって桜は・・・ふ~っ♡」
桜「ひゃんっ♡ちょっといきなり耳に息吹き掛けるとかダメっ♡」
詩音「ほら、君はSと言うよりはどちらかと言うとM気質が強いみたいだから♪」
桜「意地悪・・・」
詩音「ははは♪すまない、ちょっと舞い上がってしまった様だね。では私も作者殿にこの手で黙らせて来る事にするよ!では・・・」
桜「ダメっ!それだけは絶対に!!そんな事したら取り返しのつかない事になっちゃうから!!!」
詩音「そうかい?・・・残念だな。じゃあ、今日の所は諦める事にするよ!でも、あまり放置し過ぎてしまうと後で大変な事になるといけないから作者殿には執筆活動に戻ってもらう事にするよ!」
ひより「もう既に脱線しようとしている様に思えるんだけど・・・(汗)」
照子「久しぶりでたじたじね?ひよちゃんがそんな風になるのって久しぶりの様な気がするわ?」
ひより「色々と勘が鈍っちゃってるから早く元に戻さないとだね♪・・・って事で、夏休み直前の学校から夏休みに入って合宿と言う名の夏の思い出を皆さんにお届けしたいと思います♪勿論後輩の可愛い皆も出て来るから楽しみにしててね?」
詩音「皆、お待たせ!作者殿は帰ってくれたから後は安心だ!」
桜「えぇっと、本当に黙って帰ってくれたのかな?あいつの事だから色々と餌付けしないと言う事聞いてくれなかったのでは?」
詩音「あぁ♪そうだったよ。だから色々としてあげたら喜んで帰ってくれたよ!」
(ちょっ!詩音ちゃん一体何をしたの!?あたしと言う者がありながら!!でも聞いちゃいけない様な気がするからここは黙っておこう・・・でも気になる・・・)
詩音「おや?桜は何かやきもきした感情を抱いているみたいだね?私が作者殿にどの様に接したのかが気になる・・・とか?」
桜「いっ!!いや、それは・・・その・・・」
詩音「大丈夫♪口で「今度可愛がってあげるから今日の所は大人しく帰って欲しいんだ♡」って伝えただけだよ♪」
桜「いっ!いや、それはそれで大問題だと思うけど・・・?」
詩音「そうかな?まぁ今日の所は誤魔化せただろうし良いじゃないか!」
照子「皆、作者の扱い方をマスターしている様ね。って所で、そろそろ始めましょうか、夏休み前半、そして私たちにとっては高校生活最後の夏休みだから、貴重な思い出も沢山出来る様にって・・・」
ひより「そうだね♪それでは皆さん、夏休み前編、スタート♪」
終業式
♪キーンコーンカーンコーン
小雪「は~い!皆、席に着いて?通知表を渡すから順番に取りにて来て?」
遂に高校生活最後の夏休みの幕開け!
小雪先生から通知表を渡された私たち。いよいよ夏休みが始まろうとしていた♪
小雪「皆?明日から夏休みに入る訳だけれど、いつも言っている様にくれぐれも怪我や事故に遭わない様に注意してね?それから大事な事があるわ!今年は皆にとって高校生活最後になる夏休みだからその様な悪い方向にならない為にもしっかりと気を引き締めて頂戴。大学を受ける人にとっては受験勉強で大変な時期だけれど、もうひと踏ん張りよ!先生も応援しているから頑張りましょう!」
ひより「ほへぇ~・・・流石小雪先生だねぇ~・・・セリフが多いのに噛まずに全部言えてるよ!」
照子「妙な所でツッコミを入れるのね?ひよちゃんらしいけれど・・・」
小雪「えぇっと、それからこのクラスに素晴らしい生徒がいる事を・・・」
ひより「小雪先生~!?雪之丞先生とはその後どうなんですか!?」
(あらあら?ひよちゃんはぬかりがないわね!自分の事を話題にされようとした途端話を反らそうとしちゃって♪)
小雪「え!?あぁ、あの人とは問題なくやっているわよ?」
ひより「先生の所は仲が良い夫婦でお馴染みだから羨ましいよ!私も結婚したら仲良くなれる夫婦になりたいから♪」
小雪「あら、待乃さんならきっと良い夫婦関係になれるんじゃないかしら?貴女がそう言うおおらかな性格だから相手の男子が許容してくれる様な人なら完璧じゃない?」
ひより「えへへへへ~♪そうかな?小雪先生が言ってくれるなら私も安心だよぅ~♪えへへへへ~♪」
桜「えぇっと、小雪ちゃん!素晴らしい生徒って?(ニヤニヤ♪)」
ひより「えっ!えっとね?小雪先生、就職する皆にもエールを送ってあげようよ!皆が大学に進学する訳じゃないんだし!!」
桜「ひよ子~?先生の話を遮ったらダメだろ?」
ひより「えっ!?遮ってないよぅ~!先に応援してあげた方が良いなって思ったから!!ってあっ!もうこんな時間だね!!先生?終わりの時間だよ?挨拶して解散しなきゃ!!」
小雪「あら!?本当ね!もうこんな時間に!?・・・って私ったらそんな長く話をしていたのかしら?」
詩音「先生、待たれよ!あの時計は進んでいる!・・・およそ15分程・・・」
小雪「え!?・・・あら、本当ね、先週電池を入れ替えた時にちゃんと調整しておいたはずなのだけれど・・・確かに私の腕時計の時間より15分程進んでいるわね?誰が?」
桜「どうせひよ子がやったんだろ?」
ひより「えへへ・・・ごめんなさい・・・」
小雪「もう~!ダメよ?勝手に時間進ませたりしちゃったら!この時間も授業と同じなんだからね?」
ひより「ごめんなさい~・・・」
小雪「まぁ、言われるのが恥ずかしいだとか、黙っていて欲しい気持ちは分からなくも無いのだけれど、称賛されるべき所で隠す事なんて無いのよ?」
「え?何かあったんですか?先生?」
小雪「えぇ、まぁ、本人が言わないでって言うのなら言わないけれど・・・」
桜「ひよ子?お前はもう少し出しゃばれば良いと思うんだよな?自慢もすれば良いし良い所なんて沢山持ってるんだしさ?」
ひより「う~ん・・・数人の中なら別に良いんだけど、どうもそう言うのは苦手で・・・」
詩音「ひより?良き事は自信を持てば良い!恥ずべき所など何も無いのだから。ただ、悪しき部分は黙って改善すべきだ!今は前者だ。ここは君の良い所を全員に知ってもらう良い機会だと思うんだ!君の素敵な部分、私たち仲間だけが共有しているだけでは少々勿体無い様な気が私もしていたのだ!」
照子「そうよ?悪い事をした訳じゃないのだから自信を持っていれば良いと思うわ?」
ひより「皆・・・」
小雪「待乃さんはね?学園主席になっていたの!」
!!!えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~っ!!!!!!!!!!!!!!
小雪「と、そこまでならただ驚くだけの話なのかも知れないけれど、待乃さんは小説家でもありながら様々な本を読む事が大好きで、いつも勉強より本を読む時間を費やしていたの。ところが最近誰にも伝えていないあるとんでもない事実が浮上しました。さて待乃さんの身に何が起きたのでしょうか?」
桜「それは聞いた事が無かった!・・・ひよ子の事だから突拍子も無い事が起きていそうだけどな・・・?」
詩音「はて?・・・私にも想像が付かないな!一体何が起きたのだろうか?」
照子「私でさえもその事についてはひよちゃんから聞いていないわ!どう言う事なの?ひよちゃん!!」
ひより「そ、それは・・・ごめんね?まだ返事を出していなくて、皆に伝える所に至っていないから・・・」
小雪「どうかしら?自分じゃ言い辛いって悩みを打ち明けてくれたからこの場で皆に伝えてみたのだけれど・・・?」
ひより「ううん、これで良かったの!ありがとう小雪先生!後は私の口から皆に伝えるよ!」
桜「おい、待て!その事ってそんなにも言い出し辛い事なのか?もしかしてお前!?」
ひより「えっとね・・・私・・・」
照子「言わないで!」
ひより「えっ!?・・・照ちゃん?」
桜「あたしもそれだけは聞いちゃいけない様な気がする!ここは耳塞いでいるからあたしは聞かない!」
詩音「そうだね・・・私も何か嫌な予感がするんだ。君がと言うよりは私たちが・・・」
ひより「皆、その様子だと何となく私が言おうとしている事が分かっているのかな?」
小雪「まだ口に出していないわ!今なら取り消せるわ!どうする?」
ガラガラガラッ!!
雪之丞「突然済まない!今、電話が入ってだな!おい、待乃!外国から電話が来てるぞ?先日のスカウトの件についてだ!こっちの国へ来てくれるのかくれないのかもう一度聞かせて欲しいって言ってるぞ?直ぐに電話をかけ直してやってくれないか?」
(台無しだ・・・これを皆に伝えようとしていた最中だったのに・・・皆に聞かれてしまった・・・耳を塞ごうとしていた桜ちゃんにも、聞きたくないと悲しそうな表情をしている照ちゃん、詩音ちゃんですら現実逃避したそうな表情だったのに・・・みんなが台無しだ・・・)
小雪「ちょっと皆はこのまま待ってて!・・・雪之丞先生会議室へ!」
雪之丞「えっ!?何だ?どうして皆顔色を青くさせているんだ!?・・・ちょっっと小雪・・・小雪先生?どうしたんですか?その形相!?え?俺何かとちった?」
会議室
小雪「ねぇ、アナタ?どうしてこう、いつもいつも余計な所でお出まししてくれるのかしら?」
雪之丞「いや・・・それはですね?電話が掛かって来てしまいまして・・・ごめんなさい」
小雪「はぁぁぁぁ~・・・全く全てぶち壊しよ!待乃さん、皆に伝えるか否か悩んでいたのに・・・特に仲の良いあの3人にも知らせるか知らせないかを一番悩んでいたのにああもあっさりと知られてしまったのだから!!」
雪之丞「その件に関しては大きな事だし、直接電話が掛かっていた訳だから本人には伝えないと・・・ひっ!!」
小雪「だ~か~ら~!!!まだ終わっていもいない教室に勝手にドアを開けて入って来ておいて大きな声上げてあの様な個人に向けられた話をするなって言ってんでしょ!!」
雪之丞「ひぎっ!!もっ、申し訳御座いませんでした!!以後気を付けます!!」
小雪「全く・・・いつもそうやってその場では謝るけれど同じミス繰り返しているわね?もうそろそろお仕置きを強化してあげましょうか?」
雪之丞「そっ!それだけは勘弁して下さい!!お願いですから!もうこんな失敗はしませんから!お願いですからお仕置きだけは!!」
小雪「まだ昼間の学校よ?何期待させてんのよ!この変態!」
雪之丞「いや、これは生理現象と言いますか・・・ごめんなさい」
教室
桜「ひよ子!断るのかよ!?こんな凄い話をさ!大チャンスじゃねぇのか?」
詩音「そうだよひより!この様な名誉な話を拒む必要なんて無いと思うけれど?」
照子「・・・・・・・・・・・・」
ひより「う・・・うん、私もね?招待してくれた事に対しては凄く嬉しくて直ぐにでもお返事がしたいなって思ってるよ?家族にも話をしたら断わる理由なんて無いでしょ?って言われたし、ただ・・・」
桜「お前の事だからどうせあたしらの事を気に掛けているんだろ?」
ひより「・・・・・・うん・・・」
詩音「だが、大学へ進学して卒業してからでは間に合わないのだろうか?」
ひより「うん・・・それを伝えた事はあったんだけど、どうしても才能の開花は開花して直ぐにやってみてそこから引き延ばして欲しいんだって・・・」
照子「・・・・・・・・・」
ひより「ごめんね、照ちゃん・・・直ぐに話をするべきだったんだけど、私も色々と大きな話だったから頭の中がいっぱいになってしまってて・・・」
ダダダダッ!
桜「ママ!?何処に行くんだ!?ママ~!?」
ひより「だから言いたく無かったんだ・・・一番苦しんでしまうのは照ちゃんだって分かってたから・・・」
詩音「苦しんでいる様には思えないな!」
桜「どっちかって言うと嬉しいけど寂しいって言う様な複雑な感じなんじゃないのか?」
詩音「行ってあげなくて良いのか?」
ひより「うっ、うん!ちょっと行って来るよ!」
屋上
バタンッ!!!
照子「私は・・・ひよちゃん・・・」
(分かっていた。ひよちゃんの才能が世界の人たちに認められて凄く喜ばしい事だって。けれど、それを認めちゃったら私たちは離れ離れになってしまうのだと・・・私はこれまでひよちゃんと共に生きて来た。だからこれから先もひよちゃんと一緒に生きて行きたい。それを叶えるにはひよちゃんが日本に残ってくれなければいけないの。それって私のただの身勝手な・・・我がままでしか無い。ひよちゃんが持っている最大限の才能を開花させてあげる事が本当の意味でのひよちゃんの幸せなのだろう。それでも私は自分と共に生きてくれるひよちゃんを望むの?・・・ダメよ!それだけは・・・本当にひよちゃんが幸せだと思ってくれる事こそが本来あるべき姿なのだから!)
ガシッ!!!
(ひよちゃんじゃなくて私の方がまだまだ子供なのね・・・私がまだまだひよちゃんは私がついていないとダメなんだとばかり考えていたけど、知らず知らずの間にひよちゃんは立派に成長していた。成長していなかったのはむしろ私の方だ・・・このフェンスの様にしっかりと中から人が落ちない様に守ってくれている。よくひよちゃんには守られていたな・・・昔の事も思い出していると本当に私は弱い存在なんだと思う。私が成長しなきゃいけない・・・)
♪パンッ!!
照子「よしっ!教室に戻ってひよちゃんを歓迎しなくちゃ!私も頑張るからひよちゃんも頑張ってね・・・って!」
バタンッ!!
照子「ひよちゃん!?・・・」
ガシッ!!!
照子「ちょっとひよちゃん?どうして抱きしめて?・・・」
突然屋上の扉を開けて私の目の前に立ち止まり強く私を抱き締めて来た。
私は頭の中が真っ白になってしまい何も口に出せなかった。
するとひよちゃんが・・・
ひより「私ね、皆と大学に行って皆とこれからも一緒にいるよ!そして、大学を卒業したら・・・今回の話がまだ残っていたのならチャレンジしてみたいんだ。海外になっちゃうけど、色々と書いて読んでもらって・・・」
照子「ひよ・・・ちゃん?」
ひより「こうして一緒に肌を触れあう事が難しくなっちゃうかも知れないけど、心はずっと一緒だよ?私たちはずっとこれからも一緒だから!」
照子「ひよちゃん・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!ひよちゃぁぁぁぁん!ひよりちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん」
桜「心配して見み来たけどどうやら解決したみたいだな」
詩音「あぁ、私たちは先に教室に戻って待っていよう」
教室
桜「え?じゃぁ、大学卒業後に来てくれれば良いって?」
ひより「うん!だから大学頑張って通る様に勉強しなきゃ!」
詩音「そうだったのか・・・それは良かった。一先ず4年間は安心だね。」
照子「お騒がせしてしまったわ・・・恥ずかしくて・・・」
詩音「いいや、それだけ相手の事を大切に考えられていると言う事だろう。気にする事はないさ」
小雪「じゃぁ、皆落ち着いたみたいだからこの辺で終業式も終わりたいと思うわ。皆、あとちょっとだけれど頑張って乗り切りましょう。それでは解散よ!」
こうして高校3年生の1学期が終了したのでした。
詩音「高校生活最後のお泊まり会を開こうと思うんだ!今回は出来るだけ大勢集まってもらいたいって思っている。」
桜「おっ!おう!そうだな・・・いつものこのメンバーは大丈夫だろ?」
ひより「うん♪私はいつでも平気だよ!」
照子「私も今回は更に楽しんじゃおうかなって考えてるわ」
桜「じゃぁ・・・おっ!丁度後輩チームが前を歩いているな。お~い!」
桜ちゃんが後輩の3人を見付けて大きな声で呼び掛けた。
沙希「恒例のお泊まり会ですね!ですが先輩方は受験生ですから・・・大丈夫なのでしょうか?」
ひより「大丈夫だよ~♪私たちは高校生活最後のお泊まり会になっちゃうからいつもより楽しんじゃおうって言ってたんだぁ~えへへ~♪」
沙希「あ、相変わらずのひより先輩ですね・・・」
真希「えっと、確かひより先輩は学年主席を獲られたと伺ってますが・・・」
唯香「ひより先輩流石です!憧れちゃいます♡」
ひより「えっ!?2人共知ってたの!?えへへへへ~照れますなぁ~♪」
沙希「勿論学年主席なんて大きな報(しら)せは学校中に広まっていますよ!」
桜「隠す必要皆無だったな?」
ひより「まぁ、えへへへへ~♪」
詩音「表情が緩み切って涎が滴っているぞ?ほら拭いてやろう!」
ひより「えへへへへ~♪詩音ちゃんに拭いてもらっちゃった♪このハンカチ凄く良い香りがするね♡」
桜「おいっ!ちょっと待て!お前わざとしてるだろ!?しお、姉御に拭いてもらいたいとか考えて・・・」
ひより「しょんな事ないよぅ~でへへへへ♪」
桜「いいや!わざとだ!!更に顔が崩れる程蕩けているじゃねぇか!!お前ズルいぞ!!あたしだってな・・・でへへへへへ~・・・あぁ~涎が口元からぁぁぁ・・・どうしよう~?」
詩音「全く・・・どう言う意地の張り合いなんだ?ほら桜、顔をこちらへ向けて?」
桜「えへへへへ~♪は~い・・・んぐっ!!!・・・ちょっ!!!」
詩音「すまない、ハンカチは1枚しか持ち合わせていなかったからね。悪いが私の口で拭ってみたのだけれど・・・嫌だったかい?」
桜「へ・・・へにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
バタンッ!!!
照子「あらあら!!これは予想外の展開ね!?まさか皆の目の前でこの様な事をするなんて・・・」
ひより「詩音ちゃん、ちょっと刺激的過ぎるよぅ~!見ていた私たちの方が・・・」
詩音「少しやり過ぎてしまった様だね・・・ただハンカチは本当に1枚しか持ち合わせが無くて、致し方が無いかとは思ったのだけれど・・・」
沙希「あの・・・詩音先輩も結構天然さんなんですね・・・」
真希「桜先輩羨ましいな・・・」
唯香「ひよりせんぱ~いえへへへへ~♪私ぃ~涎が零れて来たんですぅ~・・・ハンカチ持っていないから拭いて下さ~い♡」
ひより「あれ?ポケットの端からハンカチ見えてるよ?」
唯香「ヤバッ!しまった!!えへへへへ・・・そうでした!朝慌ててたから入れたの忘れていましたぁ~♪」
(ううん!これ絶対に私に拭いて欲しくて嘘付いているよね!?)
桜「んっ・・・あれ?あたしもしかして気絶してた?」
ひより「そうだよ!もうそれはそれは見ているこっちの方がね?恥ずかしいくらいの状況の中桜ちゃんは興奮冷め止まぬまま腰から砕ける様に倒れちゃったの!」
桜「恥ずかしくなるから一々ご丁寧な説明なんてしなくて良い!!」
と言う事で後輩のメンバーたちもOKと言う事で合宿&お泊まり会を開催する詳細を決めた。
詩音「早速なのだけれど、明日から1週間程開催しようかと考えているのだが・・・」
ひより「良いね!1週間もあれば色々と楽しめちゃうと思うよ!」
桜「一応、あたしたちは受験勉強も少しはすると思うから勉強道具一色持参な?後輩ちゃんたちも宿題とか大変になるといけないから一緒にその間やっちゃうってのはどうかな?」
沙希「はい!じゃぁ、私たちは宿題を持って行きますね!」
真希「何処に行くんでしょうか?」
唯香「海があるなら水着も持って行きたいですし!」
詩音「そうだね・・・一応海はあるからじゃぁ、泳ぐ準備もしておくと良いよ!それと、凛子姉も来られそうだから伝えてあるよ!」
桜「やったぁぁぁ!凛子さん来てくれるんだ!これは楽しみだぞ!!ギャルパンの劇場版最終章の裏話なんかも聞きたかったんだよね♪」
ひより「ねぇねぇ、詩音ちゃん?丹羽坂さんも来てくれるのかな?」
詩音「あぁ!今回は出来る限り大勢と言うので希望を伝えたら来てくれるそうだよ!」
ひより「やったぁぁぁ!丹羽坂さんにはステルスについて聞いてみたかったんだよねぇ~♪」
詩音「ステルス?・・・何の事だい?まぁいいか・・・先生も実は呼んでみたのだけれど、来てくれそうなんだ!」
照子「あらっ!先生もなの!?これは豪華なメンバーが揃ったわね!」
詩音「雪之丞先生も同伴だから少しアレなんだけれど・・・良いかな?」
桜「大丈夫だと思うよ!それに凛子さんがいるならギャルパンの話をしてあげたら喜んでくれると思うし・・・ただ、暴走しそうだから釘刺しておくよ・・・」
詩音「宜しく頼むよ・・・その・・・すまない」
と言う事で終業式の翌日、つまり・・・
ひより「夏休み初日から詩音ちゃんの別荘でお泊まり会開催ぃぃぃ~♪♪♪」
桜「ん~~~~~~!!!!!!!!昂ぶって来たぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
詩音「そして、既に到着している便利な仕様・・・いや、丹羽坂さん、きょうはありがとう。皆も丹羽坂に是非来て欲しかったみたいだったからたまにはゆっくり楽しんで欲しいから」
丹羽坂「いえいえ、この様な爺を労って頂き感謝の極みに御座います。私の方も皆さまとはお近づきになれればと日々過ごしておりましたもので・・・」
ひより「丹羽坂てモテたんじゃないのかな?ワイルドさと凛々しさがあって!」
丹羽坂「ははははははははは!これは一本取られましたな・・・そんなに褒め称えて下さっても何も出ませんぞ?」
ひより「褒めてないよぅ~♪この間詩音ちゃんに丹羽坂さんの若い頃の写真見せてもらったんだけど・・・あっ、これだ!ほら、皆見て見て?丹羽坂こんなに美男子だったんだよ!?」
照子「あらっ!本当・・・素敵な殿方と言う感じね!」
桜「マジ!?ちょっ、この人何処かで見た様な気が・・・」
沙希「テレビでこの間見掛けました!昔の偉人伝って言う番組で!」
真希「もしかして伝説の槍遣いの方では!?」
唯香「私も観ました!大会を総舐めにした若き英雄的な紹介がされていました!すっごく格好良くて惚れ惚れしながら観てましたがまさか丹羽坂さんだったなんて!?」
丹羽坂「ふっははははは・・・まさか皆さまがご覧になられていらっしゃったとは・・・お恥ずかしい限りです。何十年も前の話・・・今となってはただのドライバーですが。」
凛子「とは言いつつ今も毎日鍛錬されているのはよく知っていますよ?」
丹羽坂「いやはや、お嬢様にはかないませんな!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
♪バシッ、ガシュッ、ダダダダダダダダッ!!!
小雪「私の攻撃をかすらす事すら無く避け続ける!これはホンモノね!」
ひより「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!それ短刀だよね!?いくら丹羽坂さんが鍛えてるからって言っても下手すると殺しちゃうよぅ~!小雪先生止めて止めてぇぇぇ!!!!!!!!!」
桜「流石にひよ子もこれまでに無い様な激しいツッコミを入れているな!」
沙希「呑気に腕組みしながら納得していないで先輩も止めて下さいよ!!!」
雪之丞「おい、小雪!やり過ぎだろ!いい加減にしろっ!」
丹羽坂「いやはや、久しぶりに私(わたくし)も火がついてしまいました。小雪先生と仰られましたかな。非常に腕が良い、筋が通っておりますぞ!この丹羽坂、久々に楽しませてもらいました。感謝致します」
小雪「突然襲い掛かり大変失礼致しました。丁度この子たちが話をしていた通り、私も先日の放送を拝見していましたが、過去の映像のシーンでひょっとすると現在もあの頃の様な動きをお取りになられるのか見てみたいと思いました。本当に申し訳ありません」
丹羽坂「いえいえ、この丹羽坂などにご興味を持って下さっている事に対して非常に嬉しく存じ上げます。」
小雪「ひょっとすると現在も?」
丹羽坂「流石で御座います。小雪様の動きや洞察力、この丹羽坂嘘を申し上げる事もままなりません。まだまだ弱小クラスのチームでは御座いますが、学生たちの指導と言う偉そうな立場で維持させて頂いております」
小雪「ご謙遜を。つい先日、全国トップに君臨されたあの敏腕チームのコーチをされていらしたなんて、貴方にお目に掛かれて光栄ですわ、猪名川龍一郎師範」
雪之丞「いっ!猪名川龍一郎・・・だと!?・・・あの全国を渡り歩いた伝説の槍遣い!?」
ひより「ちょっと、のんくら♪の話から大きく脱線しちゃったけど大丈夫なの?この展開って!?何かのスポ根モノ?バトル作品なの?」
丹羽坂「ひより様、少々お時間を宜しいですかな?とても面白い展開になろうとしております故、この丹羽坂、久々に燃えておりますぞ!」
ひより「ちょちょっ!!丹羽坂さんから物凄い炎が上がっているよぅ~!詩音ちゃん、止めて止めてぇぇぇ!?」
詩音「残念だけれど、私の力を持っても丹羽坂さんのこの様な状態になってしまった今では止める事が出来ないのだ!」
ひより「で・・・でもこのままじゃ・・・変な方向性に・・・」
丹羽坂「猪名川龍一郎・・・ですか・・・何処の誰ですかな?私の名は丹羽坂、ただの丹羽坂龍一郎に御座います」
ひより「初めて丹羽坂さんの名前が登場したよっ?それも龍一郎って猪名川龍一郎と同じ龍一郎だよね!?認めたって事なのかな?」
詩音「ひより、ここは私たちは黙って見守る事しか出来ない」
ひより「いや、そんな悠長な事言ってる場合じゃ・・・ほら、後輩ちゃんの皆も目が点になっちゃってるよ?ね?皆?」
沙希「か・・・格好良いです♡」
真希「素敵です・・・こんな展開になるなんて♡」
唯香「これは見逃せないシーンですね♡」
ひより「えぇぇぇぇぇ~!?嘘だよね!?皆見入っちゃってるよ?桜ちゃん、ツッコミ入れてよ!?桜ちゃんの出番だよ!?」
桜「いや、いいんだひよ子!ここは重要なシーンなんだ!私たちは姉御が言った通り見守る事しか出来ない」
凛子「あらら・・・どうするひよりちゃん?皆止める事に対して放棄しちゃっているわよ?」
ひより「はい!・・・おかしいよ!皆・・・照ちゃん?っていない!照ちゃん?照ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
照子「あら、ごめんなさいね?少し長引きそうだったからお花を摘みに行っていたの!」
ひより「それはそれでおかしいよ!!もう良いよ。やりたい様にさせよう・・・」
凛子「あちゃー、遂にひよりちゃんまで諦めちゃったわね・・・」
遂にツッコミすら辞退してしまうひよりであった!
それで良いのか!?その様な軽い考え方で主人公が務まるのか!?
立てひより、負けるなひより!この異様な空気から皆を救出するのだ!!!
ひより「作者五月蠅い!!!だったら作者が止めてよ!!」
作者「って事で呼ばれて飛び出た作者で~す!はい皆さん?燃え上がる炎の如く熱血モノを演じるのは結構ですがひよりさんがお困りですよ~?そろそろ元のテンションに戻して下さ~い・・・ごふっ!!!」
丹羽坂「良い所なのです!貴方は黙っておって下さい!」
作者「ひゃ・・・ひゃひ・・・ごべんだざい(ごめんなさい)・・・ゴフッ!!」
ひより「ちょっと!作者?大丈夫?しっかりして?分かったよ!敵討つからね!待ってて?」
凛子「あらら・・・作者さんまで仕留められちゃったわね・・・随分と盛り上がってしまったわね!ってひより・・・ちゃん?そのオーラみたいなのって?えっ!?ひよりちゃん!?」
♪ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~
丹羽坂「なっ!何ですと!?ひより様からとてつもないオーラが!?これは今までに感じた事が無い程の強い殺気です!!」
ひより「止めてって・・・・・・・言ってるでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
♪ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!
丹羽坂「うぐっ!!この・・・丹羽坂がこんなにも簡単に・・・ゴフッ!!」
小雪「ひ・・・ひよりちゃんは一体何者なの!?・・・ゴフッ!!」
こうしてひよりの何か得体の知れない力が爆発した影響でこのバトル漫画風の展開に終止符を打ったのだった。
夕食
丹羽坂「いやはや、少々度を過ぎてしまった様で、お恥ずかしい限りで御座います。ひより様には多大なご迷惑をお掛け致しました。この丹羽坂、頭が上がりません」
ひより「ううん!皆ちょっとテンションが上がり過ぎちゃっただけだと思うから大丈夫だよ!私も久しぶりに溜まっていたストレスを出しきれたからスッキリしたんだ♪」
桜「ちょっと待て!?今さり気なく恐ろしい事言ったよな?ストレス?確かにお前も色々と思い悩んでいる事だってあるだろう?・・・だがそれがあの様な形で爆発したのは何故だ!?あの爆発自体の正体は何なのだ!?」
ひより「大丈夫だよ♪ちょっとストレスが溜まっていたからそれが爆発と言う形で私の中からはい出ただけだから♪それよりご飯冷めちゃうよ?早く食べようよぅ~♪お腹空いたよ~♪腹が減っては戦は出来ぬ♪だよ?」
桜「某ゲームのおにぎり姫みたいな事言ってるな!?」
沙希「ひより先輩素敵ですぅ~♡」
真希「私、ひより先輩の本当の魅力を知りませんでした♡」
唯香「ひよりファンクラブもっと会員を増やさなきゃ♡」
ひより「でへへへへ~♪」
詩音「確かに異様な空気ではあったが、今は今で十分に異様だと思うのは私だけだろうか?」
桜「いや、それは残りのメンツ全員が思っていると思うよ・・・はぁぁぁぁ~・・・」
凛子「何だかてんやわんやの状況ね・・・私も少し疲れちゃったかも」
こうして夏休み初日から訳の分からない展開を見せたメンバー一同、この後の流れは夏休み後半のお話へと続くのであった・・・
桜「って事で夏休み前半のお話が終了した訳だけど・・・何だよこの無茶苦茶な展開は!?」
ひより「面白かったよね!?これねこれね、私がシナリオを書いたんだ♪」
桜「ってお前が元凶かよっ!」
♪ポカッ
ひより「痛っ!!もう~殴らないでよぅ~・・・作者が執筆活動お休みしていたから私がお手伝いしてあげたんだよ?本当に苦しそうにしていたから・・・」
桜「まぁ、その点に関して言えば仕方無いって言ったら仕方が無いのかも知れないけどな・・・あの展開はダメだろ!?」
詩音「実はだな・・・作者殿の協力は私もしていて・・・次回は私がそのシナリオを書かせてもらったのだが・・・止めておいた方が良さそうだな?」
桜「ううん!!是非次回は姉御のシナリオを見てみたいからお願い!次回は姉御の書いた夏休み後半を!!」
詩音「そうか・・・なら次回は私が書いた夏休み後半をお届けしよう。ひよりのシナリオに矛盾しない様に書いてあるから安心だ!」
桜「それってまたあんなヘンテコな内容が入るのかな?」
詩音「いや、むしろひよりが描く世界感に感銘を受けたのだが、私の方がつまらない内容になってしまっているかも知れない・・・」
桜「良かったぁぁぁ・・・うんうん!姉御らしさが出ているなら全く問題ないと思うよ!だから安心して皆も読んで欲しいな♪」
照子「ま、まぁ、皆が良いと言うのならそれで良いんじゃないかしら?私も割と楽しめたから・・・」
桜「ママは優しいけど顔が引きつってるよ?大丈夫?」
照子「えぇ・・・流石にあの展開は想像を絶するモノがあったのだけれど・・・ひよちゃんの才能かと考えると・・・」
桜「ほら、ひよ子?お前少し度を超えてるんだよ!ママでさえ受け付けてねぇぞ?」
ひより「ごめんね!照ちゃん!私、調子に乗ってたよ!今度書く事があれば照ちゃんを主役にするからね?」
桜「いや・・・そう言う意味で引いてる訳じゃないと思うぞ?何て言うか主旨から逸脱しているんだよ!」
ひより「分かったよぅ~・・・本当のシーンも嘘に変えておくよ・・・」
桜「どう言う事だよ?本当のシーンって?」
ひより「海外で活動しないかって話だよ?」
桜「おまっ!あれマジ話だったのかよ!?どうりでリアリティーある展開だったはずだ!って事はママが顔色悪くなってるのって・・・?」
詩音「おい、しっかりするんだ!照子?照子!?」
照子「だ・・・大丈夫よ・・・ごめんなさい?」
ひより「照ちゃん!?私が外国に行く事について気に病んでいたの!?」
照子「う・・・うん・・・私はひよちゃんがいないと生きていけないから・・・」
ひより「分かったよ!照ちゃんも一緒に行こうよ!あっちで一緒に暮らそう?」
照子「で、でも・・・私が行っちゃったらきっとひよちゃんにも色々と迷惑が掛かっちゃうだろうし・・・」
ひより「そんな事ないよ!!照ちゃんがいたら百人力だよ!!だから一緒に行こう?」
照子「でも、私何の才能も無いしあっちで上手くやって行けるかどうかが・・・」
詩音「照子、今電話があったのだけれど・・・君も何か才能が認められたみたいだぞ?」
照子「え?私が?一体誰からだったの?」
詩音「君は数々のコンクールにイラストを提供していたみたいだね?それで海外で活動してみないか?と言う話みたいだったが本人から連絡させるからと伝えておいたよ」
照子「ごめんなさい。そんな事があったなんて!?それで、一体どこの国で?」
詩音「ひよりをスカウトした人みたいで一緒に良ければ活動してみないか?と言う返事だったよ。それともう一つ・・・もしも大学へ進むなら卒業してから共に来てくれれば良いからと・・・」
照子「ひよちゃん・・・私・・・私!?」
ひより「良かったね♪これで何も拒む理由が無くなったね♪これからもずっと宜しくね?私の大切な照ちゃん♪」
照子「ひよちゃん♪・・・うん!これからもずっと一緒だよ♪」
桜「はぁぁぁ~・・・これで一安心だな!じゃぁ、残りの高校生活は大学へ向けて頑張ろうぜ!」
「おぉ~!!!!!!!!!!!!」
桜「って事で次回は遂に夏休み後半・・・さっきの話の続きになるんだけど、次は姉御がシナリオ担当って事で楽しみなんだよね~♪」
詩音「あまり期待されてしまっては私も何だか気恥ずかしいのだが・・・」
ひより「と言う事で夏休み後半のお話でお会いしましょう♪ばいば~い♪」
第二十三のん♪ 終
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