第七のん♪~やっと来ました夏休み・前編~(前回予告で照子主体の話になると言っていた通り、照子主体のお話です・・・夏休みは長いので前編・後編に分かれますよ♪)
桜「って言う事で、前回は、何だかあたしの事で色々と・・・その・・・恥ずかしい・・・(>_<)」
詩音「そうだったね・・・確か・・・」
桜「もう、良いから、話を進めるよ?今日の話は、いよいよ夏休みだから、1か月程あるので前編と後編に分けるんだって!ゴールデンウィークの時と同じような感じかな?前回はあたしがこの場をお休みしちゃったし、今回はめいいっぱい頑張ろうと思うんだ!だから皆応援宜しく♪」
ひより「あぁ、桜ちゃん挽回みたいだね!良かったよぅ~ヾ(≧▽≦)ノ」
桜「今日はどうやらママが主役の話らしいけど、あたしさ、個人的には色々と気になってたんだよね?どう言う生活感しているのか?とか私生活ではどんな感じなんだろう?とか・・・ひよ子ってさ、幼馴染なんだろ?そう言う所ってどうなんだ?」
ひより「うん、実は私もよく照ちゃんが家に来たり遊びに誘ってくれる事がほとんどだから、私から照ちゃんの家へ行ったり遊びに呼びかける事とかしなかったんだ!」
桜「じゃあ、今日はそう言う普段見えない部分が凄くよく出て来るだろうと思うんだよな!だからかなり期待♪」
照子「あらあら?今回のお話は私が主役なのかしら?嬉しいわ♪でも私の私生活の事はほとんど出て来ないから安心してね♪」
桜「おい、それってどう言う・・・?」
照子「もう、既に手は打ってあるの♪作者さんには袖の下・・・いえ、色々とご支援させて頂いたから♪」
桜「おい、それって・・・色々とまずいんじゃ?」
照子「あら?そんな事は無いわよ?作者が入れ替わって実は私がこのシナリオを書いているんだとか、私の私生活を書かないで私が日頃皆に見えている部分だけを掻い摘んで書けって命令している・・・だとか、そのような事は一切ないわ?」
桜「何だか、無かった事にした方が良いのかな?今回の話・・・」
ひより「でも照ちゃん悪い噂聞かないよ?いつも礼儀正しいし、色々と良くしてくれるって周りの人達言ってるし、私も照ちゃんの事大好きだし♪」
照子「あらあらあら・・・そんなに褒められると照れてしまうわ?照子なだけに・・・」
一同「・・・・・・・・・・・・・」
照子「少しオイタが過ぎたみたいね♪じゃあ、早速夏休み前編を進めましょうか?」
終業式
輝義「あぁ、何だ、その、明日からお前たちは長い夏休みを迎える事になる訳だが・・・さっき校長先生も言っていたと思うが、ゴールデンウィークの時より遥かに長い休みに入るから、くれぐれも!くれぐれも!!くれぐれも!!!バカな事にならない様に、しっかりと毎日を過ごせよ!後、それから、小雪先生がそろそろ退院出来る事が発覚、いや、連絡が入って分かった。なので、恐らく2学期には小雪先生が戻って来られると思う・・・そうなると・・・そうなると・・・俺は・・・又・・・orz」
ひより「あぁ!そうか!もう直ぐ戻って来るって言ってたもんね!良かったぁ。小雪先生が戻って来てくれる♪」
輝義「俺からはもう色々と言えるのが今日迄だから言っておくが、くれぐれも、冷静さ装って2学期を迎えろ。ちょっとでも異変を感じると俺がころ、いや、俺が大変な目に遭う。だからくれぐれも頼むぞ!お前たちなら出来ると信じている!」
ひより「今、「ころ」って言い掛けたけど、その続きが怖いよぅ~・・・」
照子「いいえ、あれは、「コロッケが食べたい」と言いたかったのだけれど、ひよちゃんと同じ食い意地が張っていると思われるのが怖かったと言う事よ?」
ひより「えぇ~!!!?そんなはず・・・って私そんなに食い意地張ってないよぅ~!!照ちゃんの意地悪ぅ~・・・」
輝義「あぁ~、何だ・・・俺はコロッケが物凄く好物なんだよ。だからさっき思わずコロッケと言いそうになった事は内緒だからな!」
照子「ほらね♪」
ひより「おかしいよ?それ絶対におかしいから!?照ちゃんまさか、このお話書いてたりするの?」
照子「さぁて?それはどうでしょうか?」
桜 (いや・・・薄々何か裏があるとは思っていたが、今の会話で更に何か深い理由がある事を悟ったよ・・・)
詩音 (私もだよ・・・照子はきっと何か知っている!)
照子「あら?二人とも心の中でそのような事を思っていたのかしら?でも安心して?私はそのような薄暗いものは何も持っていないから♪」
桜&詩音 (こっ、怖すぎる・・・私たちの心の中に迄干渉して来るなんて・・・!!!)
輝義「じゃあ、俺からは以上になるが、しばらくの間だったが、色々と世話になったな。引き続き学校にはいるし、生徒指導担当だからビシバシ行くから覚悟しろよ!」
ひより「毎度の事ながら最後の最後で余計な事言ってしまうのは性格の問題なのかな?そんな設定無かったはずなのに~(T_T)」
照子「まあ、仕方が無いわ!諦めましょう?」
輝義「では、全員解散!楽しい&怪我の無い夏休みを過ごせ!!」
桜「やっほ~ぃ!!!いよいよ夏休みだぜ!い~っぱい遊ぶぞ~!!!」
詩音「一番最後の日迄宿題を抱えている者が言うセリフみたいだな!」
桜「まあ、今の所それ程大した感じの宿題でも無さそうだから、とりあえずあたしは先に終わらせておくよ。だから遊びに行けるのは・・・そうだな、来週後半辺りからかな・・・」
詩音「私も色々と後から用事が入るといけないから桜と同じ様に先に済ませる事にするよ。」
ひより「私も、最後の最後で泣きを見たくないから先に終わらせておく事にするね!」
桜「嘘付け!又、本大量に読んで最後の日に泣きながらすがるんだよな?もうゴールデンウィークの時の一件で分かったからさ♪」
ひより「大丈夫だよぅ~、私には強い味方がいるんだから!ねっ?照ちゃん?」
照子「あぁ・・・ごめんなさいね・・・私、明日からしばらくの間、親戚の家に行かなくちゃいけなくなったの!だから帰って来たら手伝うわね?」
ひより「えぇぇぇぇぇ~・・・・そうだったの!?知らなかったよぅ~・・・」
照子「えぇ、私もさっき電話が入って急にその様になったから・・・ごめんなさいね・・・恐らく8月中旬迄には帰って来れそうな話だからそれ迄ひよちゃんの事、二人ともお願いね?」
詩音「何か重い感じの状態の様だな?ひよりの事は分かった。任せてくれて良い。」
桜「まあ、本読まないように見張っていれば良いんだよな?丁度良いから、ひよ子も先に宿題を終わらせる為にあたしたち皆で宿題を済ませようよ!ママが戻って来た時にママも宿題残っていたら大変だろうし・・・」
詩音「そうだな、折角だし、皆で宿題を片づけよう!後・・・水乃瀬も呼ぶ事にするか?」
桜「それ良いね!丁度ママの枠一人寂しくなるし・・・」
ひより「おぉ!!流石詩音ちゃん、じゃあ、又私の家で宿題パーティーしようよ♪」
桜「おい、ひよ子、遊びじゃないんだぞ!先に宿題を終わらせると言う大事な理由があるんだよ!!」
ひより「あうぅぅぅ~・・・照ちゃん・・・出来るだけ早く帰って来てね~(T_T)きっと私地獄の番犬に見張られているような日々が続く・・・と思うんだよぅ~・・・」
照子「あらあら、丁度良かったじゃない、先に終われば後は天国に行けるのだから!頑張ってね、ひよちゃん♪」
ひより「えぐっ・・・頑張るよぅ~・・・」
(私はその言葉を最後に親戚の家に行く支度をする事になった。今回親戚の家に行く大きな理由、それは、私の母の姉の旦那さんが危篤状態に陥った・・・そう、小さい頃私によく優しくしてくれた、あの叔父さんが・・・)
照子「只今~、お母さん、電話の件だけれど、その後どうなったの?」
照子の母「お帰り、相変わらず危篤の状態が続いているそうよ。どうやら昨夜、いつもの様に夜ご飯を食べてからお風呂に入って寝ようとしていた時に急に倒れたって姉さんから連絡が入ったの。一先ず、色々と忙しくなりそうだから、今日は明日の準備をしてその後ゆっくり寝て頂戴?陽太には私からさっき説明しておいたから。」
照子「うん、じゃあ、私は支度するわ。」
(おじさん、何とか無事でいて・・・明日向かうから・・・)
(翌日になった。弟の陽太の方はぐっすり眠れていたみたい。陽太と叔父さんは面識があまり無いからかもしれないけれど、私は幼少期の頃、頻繁におじさんと会っていたし、おじさんもこっちの方に住んでいたから私もおじさんの事が好きだった。でも仕事の関係で遠くへ引っ越さなければならなくなって叔父さんと叔母さんは引っ越してしまった。)
陽太「ねぇ、お姉ちゃん、叔父さんって昔こっちに住んでいたんだよね?僕はあまり見た記憶が無いんだけど、どんな人なの?」
照子「そうね・・・とても優しくて、気の利くしっかりとした叔父さんよ?私も幼少の頃には色々な所へ連れて行ってもらったわ。叔母さんととても仲が良くて、よく二人でも出掛けたり旅行へ行っているみたいだったの。」
(天海 陽太(あまみ ようた)・・・私の弟、現在中学校1年生。幼少期から私にべったりだったけれど、段々と男の子らしくしっかりとした感じで最近は姉離れも気持ちながらして来ている様に思える。割と活発な性格でポジティブな発想、行動をする反面、少しばかり繊細な部分も持っている。小さい頃は私が結構面倒を見る事があったせいなのか、べったりとしていたけれど、やはり男の子、成長期を迎えると色々と複雑な心境もあるみたい・・・)
陽太「そう・・・なんだ・・・叔父さん、元気になると良いね?」
照子「えぇ、きっと大丈夫よ!私たちの元気な姿を見せればきっと叔父さんも元気になるわ!」
(私の家庭はごく普通の平凡な家庭。家も2階建て一軒家で父と母、そして弟の陽太、私含めて4人家族。幼少の頃から何不自由無く育てられて来て、弟も生まれて家族の仲も良くて、私は何も欲しいものは無いと思っていた。叔父さんと叔母さんも元々私たちの家の直ぐ近くに住んでいて、よく私も遊びに行っていた。母方のお姉さんと言う事もあってなのか、よくご飯なんかもお互いの家に呼んで食べていたりもした。そんな一家族の様な叔父さんと叔母さん・・・)
叔父が入院している総合病院に到着した。
受付「七瀬様は現在お会いする事は可能です。この先のエレベーターで5階迄上がって頂いて、正面突き当たりを右手に進んで頂いて3つ目の個別部屋505号室になります。」
505号室に到着した。
♪コンコンコン
「はい、どうぞ!」
照子の母「失礼します・・・」
叔母「よく来てくれたわね。大変だったでしょう?少し狭くなるかもしれないけれど、椅子もあるから、座って?おや、照子ちゃんと陽太君も大きくなったわね!久しぶり!」
照子「叔母さん、お久しぶりです。ご無沙汰しています。」
陽太「久しぶりです。・・・その、叔父さんは?」
叔母「えぇ、何とか一命はとりとめたし、今眠っているけれど、昨日迄は本当に危険な状態だったの。本当にありがとうね。そっちも旦那さん残した状態で大丈夫?」
照子の母「えぇ、あの人は大丈夫よ!それより義兄さんが心配だって言っていたわ。今の話を聞いたら一先ず安心すると思うから一度連絡入れてみるわね。」
叔母「えぇ、本当にごめんなさいね・・・」
照子「叔父さんが無事だって聞いて私も安心しました。小さい頃よく遊びに連れて行ってくれたし、私も叔父さんの事凄く好きで、色々とお話もしたいなってずっと思っていて・・・叔母さんも引っ越しの時色々と大変だったでしょう?」
叔母「あぁ、そうだったわね、よくこの人も照ちゃんと離れるのは寂しいなって言っていたもの。私も寂しくて、出来るだけそっちの方へ行きたいって何度もこの人に言っていたのだけれど、中々実現出来なくてね・・・陽太君はあまり覚えていないかもしれないわね?」
陽太「あの・・・一つだけ叔父さんに抱っこしてくれた事があったのを覚えている感じで・・・でも凄く優しい感じを覚えています。姉も凄く優しい人だって言っていますし。」
すーすー・・・
叔母「あらあら?寝息みたいね。落ち着いたって先生から聞いて私も安心しちゃって・・・」
照子「叔母さんも寝ていないのでは?」
叔母「そうね・・・でももう少ししたら帰るからその後ゆっくり寝るわね。」
照子の母「入るわね。連絡したら安心したみたいで、こっちの事は大丈夫だからゆっくりして来なさいって言っていたわ。こちらの方も落ち着いて来た様だし、折角だからしばらく義兄さんは入院だろうし、姉さんだけだと大変だと思うから手伝いも兼ねて数日間の間泊まらせてもらっても良いかしら?」
叔母「良いの?あなた達が良いなら助かるわ。この人も恐らく数日の間に退院出来そうだから、退院してこの子たちとも又遊びに出掛けたりする間宜しく頼もうかしら?」
叔母の家・・・
叔母「今日は遠い所ごめんなさいね。あまり広い家じゃないけれど、ゆっくりして行ってね。部屋は数部屋空いているから好きな部屋を使って!」
照子の母「じゃあ、お夕飯作りましょうか?お姉ちゃんと私が作るからあなた達は出来る迄自由にしていて頂戴?」
照子「じゃあ、私たちこの辺りを少し周って来ようかしら?陽太もそれで良いかしら?」
陽太「うん、僕も少しこの街を見てみたかったから一緒に行くよ!」
街へ出掛けた照子と陽太・・・
照子「久しぶりね!二人だけで出掛けるなんて♪」
陽太「そうだね!僕が小学校低学年の時以来かも?」
照子「あの頃は陽太もいつも「お姉ちゃん、お姉ちゃん~」って懐いていたわよね?ふふっ♪」
陽太「もう、その頃の話はしないでよ?恥ずかしいし・・・」
照子「あら?あそこに洒落たカフェテラスがあるわね!ちょっと休憩しましょうか?」
陽太「そうだね、僕もちょっと疲れちゃったし・・・」
カフェのカウンター・・・
女店員「いらっしゃいませぇ~!」
照子「あれ?ひよちゃんどうしてこんな所にいるの?えっ!?どう言う事?」
女店員「?あのぅ~・・・ひよちゃんってどちら様でしょうか?私は待乃(まちの) あかりと言いますが・・・」
照子「あっ!いえ!すみません、私の友人にあなたと同じ名字の待乃 ひよりと言う子がいて・・・」
女店員「待乃 ひより?ですか・・・あぁ、もしかして、照ちゃんって言うのはあなたの事ですか?」
照子「はい、確かに私は照子ですが・・・」
女店員「ごめんなさい。私、ひよりちゃんの従姉妹で待乃 あかりと言います。ひよりちゃんがいつもお世話になっています。」
照子「えぇっ!!?ひよちゃんの従姉妹だったんですか?」
あかり「はい、よくメールやチャットで照ちゃんが、照ちゃんが・・・って昔から聞かされていたので・・・」
照子「あらあら・・・ひよちゃんは私の事どんな風に?」
あかり「はい、とてもおおらかで優しくて大好きだって、いつも寝る時は、照ちゃんの方に足を向けて寝られないよぅ~って言ってます。」
照子「ひよちゃんがそんな事を?」
あかり「えぇ、それから、照ちゃんは怒らせるときっと恐ろしい結末が待っているから絶対に怒らせたりしない様に注意しなくちゃって張り切っていたり・・・」
照子「あらあら?」
あかり「地味に片づけたりした後、して来るから気を付けておかないと・・・とか・・・」
照子「その他には?」
あかり「以前、照ちゃんにちょっといたずらしようと思って照ちゃんの持っているお気に入りのハンカチが置いてあったから私が隠したら照ちゃん凄く困った顔していたから言い出せなくなって私が持っているんだって・・・」
照子「ありがとう!おかげで良い事がひらめいたわ♪」
照子(帰ったらきつ~いおしおきが必要の様ね。楽しみに待っていてね、ひよちゃん♪)
陽太(うわぁ~、姉ちゃんが怒りのオーラ出してるよ?あかりさん、あまりこれ以上姉ちゃんを怒らせるような事言わないで欲しいな・・・姉ちゃん怒り出すと本気で怖いから・・・)
照子「世間て狭いって言うけれど、本当だったわね。」
陽太「そうだね。まさかあのひより姉ちゃんの従姉妹が親戚の叔父さんの家の近くに住んでいるなんてビックリだよ!!」
照子「一期一会って言葉もあるけれど、人と人との触れ合いみたいなものって大切にしたいわよね?」
陽太「姉ちゃんは日頃の行いが良いからきっと良い出会いが多いと思うよ。」
照子「そうかしら?それにしても帰ったらひよちゃんをどうやっていたぶってあげるか考えないといけないわね・・・」
陽太(まだ怒ってたんだ?ひより姉ちゃん頑張ってね・・・)
照子「さてと、色々とお話している間にもうお夕飯の時間だから今日は帰りましょうか?」
陽太「そうだね。街巡りが出来なかったのは残念だったけど、帰る迄に来られそうだから明日以降でも良いよね!」
照子の母「お帰り~、丁度今姉さんと作ったご飯が出来たから一緒に食べましょう♪」
叔母「そう言えば、昔、お互いの家で食事会みたいな事をやっていたわね。お互い作った料理をお互い食べて、楽しかったわね♪」
照子「覚えています。私は両方のお料理が凄く好きだったの。本当に懐かしいわ・・・」
陽太「僕はあまり覚えていませんが、今から楽しみです♪」
叔母「じゃあ、食べましょう♪」
♪いただきま~す
照子「おいしぃ~♪久しぶり~・・・本当にこんな感じだった・・・」
照子の母「そうね・・・私もそれ程昔じゃないけれどどこかしらとても懐かしい気がして来たわ。」
叔母「そうそう、一度だけ砂糖とお塩を間違えて入れてしまってとんでもない味になった事あたじゃない?」
照子の母「あぁ、そんな事もあったわね!私がお邪魔した時に確か間違えて、姉さんが、それ塩よ!!って慌てて止めようとしたけれど、手遅れで、料理自体も終盤に入っていたから無理矢理砂糖を入れて味付け直してもダメで、仕方が無いからそのまま食卓へ出して・・・」
叔母「確か、入れ物自体が家とそっちの家同じだったのだけれど、入れている中身が全く逆だったんじゃないかしら?」
照子の母「そうそう、それで私勘違いしていて・・・はははははは・・・」
♪ごちそうさまでした~
照子「あぁ、美味しかった・・・懐かしくてどこか温かくて・・・又こんな夕食会時々でも良いからしたいわね?」
陽太「そうだね。僕も今日みたいに楽しい夕食会なら喜んでやりたいって思うよ。」
照子「さて、と・・・そろそろひよちゃんに電話しなくちゃ!」
陽太(もしかして・・・さっきの件、まだ怒ってるのかな?)
照子「もしもし、ひよちゃん?私だけれど、そう、私、私、私なんだけれど、私の弟が車に轢かれて怪我をしたの。相手が逃げて治療費が払われて来ないから立て替えで30万年振り込んでくれないかしら?口座番号は・・・」
陽太「姉ちゃん、それはまずいって?」
照子「あら?良いの?じゃあ、口座番号教えるわね?」
陽太「姉ちゃん、一体どこに掛けてるの?しかも俺、ネタにされてる?」
照子「うん、私、今のは冗談だから・・・今日ね、親戚の家に居るんだけれど、昼間にカフェに弟と行ったら、ひよちゃんの従姉妹の如何にも名字と名前が一致した人と出会ってね。そう、それで色々とお話していたの!確か・・・待乃 あかりさんって言ったわね!色々と、そう!色々と教えてくれたわ?」
陽太「あれ!ひより姉ちゃんだったんだ!?ノリ良いな・・・」
照子「そうそう・・・あれ?ひよちゃん声のトーンが急に下がったけれど、どうしたのかしら?あらあら?どうしてそんなに怖そうにして謝るの?私まだ何も言っていないのに・・・?」
陽太(あちゃぁ~・・・始まった!姉ちゃんの脅しが・・・ひより姉ちゃん、頑張ってね・・・)
照子「それでね、私の・・・うん、お気に入りのね?聞いて?お気に入りのハンカチなんだけど、随分前に無くなったって言ってたじゃない?うん、その時の事・・・えぇ?聞こえないわ?あれ凄く気に入っていてね、大事に大事にしていたの。うん、そうそう、ひよちゃんがその場に確かいたはずよ?それで私がトイレに行きたいからその場を離れて、確か机の上にハンカチを置いていたの。そうして戻って来てね!そうそうそう、うんうん、だからあのハンカチはひよちゃんが持っているんだよね?私の困る顔が見たいって思ったんだよね?じゃあ、帰ってから返してもらうからきちんと洗濯してアイロン掛けて準備しておいてね?そうそう、うん、その後するから?うん、覚悟しておいてね?うん、する、必ずするから!きっと、するよ!私嘘付いた事ないから。ひよちゃんと違って嘘付かないし!じゃあ、覚悟しておいてね?又ね!あっ、言い忘れていたけれど、8月中旬位になるかもって言ってあったけれど、こっちの状態が落ち着いたからもっともっとも~っと早く帰れるから楽しみに待っていてね♪私の可愛い可愛いひ・よ・り・ちゃ・ん♪」
ツーツーツー・・・
陽太(こえぇぇぇぇぇ・・・途中の強調した様に何度も何度も繰り返し発言されていた「する」って一体何をするのか気になるけど、何も聞かなかった事にしよう・・・)
数日が過ぎ、照子と陽太の叔父が退院した日の叔父の家にて・・・
叔父「本当に迷惑を掛けたね。大分疲れが溜まっていたみたいで、倒れてしまったらしいが、もう大丈夫!会社の方も考えてくれて、負担を軽減してくれる方向で話も進めてくれているみたいだから・・・」
照子「叔父さん、本当に良かった。又、今度はお父さんも連れて来るから、元気で待っててね。」
照子の母「えぇ、家族全員で今度は来るわ。それにこっちもとても素敵な街で私も気に入っちゃったし♪」
叔母「そうでしょう?私も引っ越して来た時色々と思う事があったのだけれど、景色も良くてお洒落なカフェなんかもあったりして割と気に入っちゃったの。」
叔父「あぁ、そうだね。色々と大変だったけれど、励まされた事もあったからね。やはり元いたあの街も大切に想っているが、今住んでいる、この街も大切にしたいな・・・」
照子の母「じゃあ、義兄さん、姉さん、私たちは帰るけれど、又何かあったら遠慮無く連絡頂戴ね!それじゃあ又ね。」
叔父「あぁ、ありがとう!こっちも出来るだけそっちに出向ける様にするから!」
叔母「気を付けて帰って頂戴。」
照子「では、叔父さん、叔母さん、又会いましょう。」
陽太「叔父さん、叔母さん、又来るね!」
(そう言って私たちは家へ帰った。とても素敵な街、そしてひよちゃんの従姉妹とも会う事が出来て、何だかとても必然的なものを感じてしまった。又、来たいな♪)
桜「どうよ?」
ひより「うん、間違い無かったよ。」
詩音「珍しい・・・きっと明日は嵐になるのでは?」
照子「あら?私の事は触れるなって釘刺しておいたのに?これは、ひよちゃんより先に作者をおしおきしないといけないわ?」
ひより「ちょっ、ちょっと待って?私が悪かったから、ハンカチちゃんと洗濯してアイロン掛けて、ほら!?ここに持ってるから?ね?機嫌直して?ね?」
照子「そうね・・・色々とひよちゃんにはおしおきを考えていたのだけれど、1ランクだけ下げたものにしようかしら?本当は失神するようなおしおきを考えていたのだけれど・・・」
桜「おい、それは流石にまずいだろう?弟さんも怯えていたみたいだし・・・今回だけは、今回だけで良いから、許してあげてくれないか?次回は後編もある事だし・・・」
詩音「何だか、理屈が無茶苦茶の様な気もするが・・・照子の大人の雰囲気からすると少しばかりいつもと雰囲気が違っている様で、読者殿も少々怯えてしまっている様だが・・・」
照子「えぇ・・・まあ、私も少しばかりおとなげ無かったかもしれないわね・・・」
ひより「じゃっ!じゃあ?」
照子「ひよちゃん?今度から私に嘘を付いちゃダメよ?こうやっていつか必ず見つかるの!だからね、何でもかんでも私に対してだけは正直にいなくちゃいけないわ?分かったかしら?」
ひより「うん、約束する。もう照ちゃんには嘘付かない!ってあれ?照ちゃんのポケットから出掛けている線みたいなもの・・・?」
照子「あら?・・・こっ、これはね?何て言うか・・・その・・・あっ、そうそう、この間落ちていたから拾ったの!」
ひより「うん、間違い無いよ。それ私がずっと探していたインナーホンだよ。どうして照ちゃんが持ってるの?これ私の部屋で落として探していたのに・・・?」
照子「ほっ、ほら、あれよ?ひよちゃん、本が床にいっぱいの状態で、おトイレに行ったけれど、本に埋もれてこれがあったから線が切れちゃうと大変だから私が預かっていたの・・・本当よ?」
ひより「あの時って確か丁度本を整理した直後だったよね?それって嘘だよね?ねぇ?どうして照ちゃん私には嘘付かない様に釘刺して来たけど、嘘付いているのって照ちゃんも一緒だよね?ねぇ?どうして?」
照子「あっ・・・あわわわわわわわわわ、ごっ、ごめんなさい。もう絶対に嘘はつかないと約束するわ。読者さんに対しても誓う。だから、許して?お願いよ?」
ひより「照ちゃんなんて嫌い!もう口聞かないから?」
照子「ごめんなさい、本当に、うっ・・・えぐっ・・・わっ、私、ひよちゃんに捨てられたら生きて行けない・・・お願いします。許して下さい。一生ひよちゃんには嘘は付きません。お願いします。」
ひより「なんてぇ~、怒ってないよ?私も嘘付いたんだもん。だからこれでお・あ・い・こ♪」
照子「ひよちゃん~・・・」
桜「やれやれ、この作品で一番怖いのって実は主人公なのかな?何だかんだ言ってたけどさ?」
詩音「まあ、主人公らしさがこれで読者殿にも理解して頂けたのでは無いだろうか?」
桜「って事で、次回は夏休み後編に入るんだけど、私たちが宿題を済ませる辺りの話もリンクさせるべきか、その後ママが帰って来てからにするのか作者が迷っているみたいだから、又予告らしい予告が出来ないけどさ、まあ、気楽にやって行こうよ?」
詩音「相変わらずの様子みたいだが、これで本当に良いのだろうか?」
ひより「じゃあ、次回は私が主役で良いよね?大体全員の話が周ったみたいだし♪」
桜「まあ、あたしは構わないけど、作者次第ってとこじゃないのか?」
ひより「いや、無理矢理にでも私が登場するよ!って言う事で、次回も読んでもらえたら嬉しいな♪」
照子「アクセス数もこのゴールデンウィーク辺りのお話以降少し伸びたって作者が言っていたわ!」
桜「もっと優秀な作品を書けよって言ってやってくれない?そしたらもっともっと注目浴びて私たちも有名人になれるだろうし!」
詩音「何と言うか、そう言う理由でこの作品が生まれた訳では無いとは思うので、そこは作者殿次第じゃないだろうか?」
桜「最近、姉御の作者へ対する扱いが変わって来てない?」
詩音「いっ、いや、私は両者平行で見ている訳で・・・その・・・」
桜「ひょっとして、前回の話が良かったって思ってるの?詩音ちゃん?」
詩音「おぃっ!名前で呼ぶのは・・・その・・・二人きりの時で・・・」
照子「あらあら?出来上がっちゃったのかしら?既に!」
詩音「いや、そう言う訳では無い!!とりあえず、次回迄しばしのお別れだ!」
ひより「詩音ちゃん、顔真っ赤だよ?可愛いね♪」
詩音「ひより迄・・・もうっ!!!」
桜「じゃあ、次回、夏休み後編の話でお会いしましょっ!」
第七のん♪ 終
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