第7話 好きだよ

病んでる、あなた。「普通」の世界で。「普通」に。


才能あるのに、純粋なのに 真面目なのに 賢いのに


馬鹿らしい、そして憐れで哀しい、人間達が大勢、


流されて、誤魔化して、笑ってる世界で


苦しみながら、毒を吐きながら


暗い部屋で、ジャンクフード食べながら


猫を撫でながら、夜通し非現実世界で、やるせない気持ちを


発散させている。


誰が普通で、誰が異常で、誰が強者で、誰が弱者かも、


分からなくなってしまった世界で。


でも


忘れないで。


私は、あなたが、好きだから。


好きな物、好きな世界、全て同じになる必要はなくて。


でも私は、全てを赦せる、聖母でも女神でも無くて。


まだ、親の愛と抱擁求めて


床に座って、駄々こねて泣く事も出来ないのに


一人、いつまでも、そんな愛を求めて、


必死で、立ちすくんでる


三歳児なの。


愛と憎しみは紙一重。


沢山の言葉並べても


きっと、あなたの心には届かないでしょう。でも


だから、これだけ言うね。


私は、あなたが、好きだから。


大好きだから。


大好きだから。

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