第7話 決まっていたこと

それから2日間同じようなお客さんと同じようなことをして

毎日OUTでハイになっていた

正直OUTを飲んでると睡眠と無縁になってしまう

そんな生活をしていると倒れるから睡眠薬を飲んで寝るようにとアンリに言われて長谷川から眠剤を買って寝るようにした

昼頃長谷川に起こされて仕事へ向かった

今日は新宿のタワーマンション

17階の部屋だった

部屋の前で「今回も時間になったら迎えにくるから〜」と長谷川はいつものように去っていった


インターホンを押して名乗ると「入って」と一言言われた

今までよりも若めの声だった

「おじゃましまーす」と言いながらリビングに向かった栞は驚いた

そこにいたのは年齢は40代後半で眼鏡をかけスーツを着た見た目は堅物そうな男だった

ニュース番組とかで見たことある名前は分からないが評論家だったらしい

「栞です。よろしくお願いします。」

「あー。私のことは知ってるよな?」

と男は威圧的に言った

「あ、、、はい、、、ニュースで、、はい、、」

栞は怖かったが精一杯笑顔で答えた

「私の名前は?」

「す、、、すみません、、、分かりません、、」

男はニヤニヤしながら「それでいい」と言って近づいてきた

栞は怖すぎて動けなくなっていた

「ん〜可愛いねぇ〜いくつなの〜??」

栞の頭を撫でながらオカマみたいな口調で男はいった

「じゅ、、じゅう、、14歳です、、」

栞は震えながら答えた

栞は直感で分かった

今までとは違うことが

これはかなり危ないことが

「いいねぇ〜いいよぉ〜君みたいな子と遊ぶ為に高い金払ってるんだからねぇ〜おじさんのこと楽しませてよぉぉ」といい

栞の頬を舐めた

栞は怖すぎて声が出なかった

涙がボロボロと落ち

歯と体がガタガタと震えてしまい

腰が抜け

床にパタンと座り混んでしまった


男は荒い息遣いをしながら服を脱ぎ始めた

恐怖はさらに増し、失禁してしまった

それを見た全裸になった男は興奮しながら近づいてきた

「栞ちゃん!はぁはぁ、、いいよお、、いいよお、、最高だよ!」と言いながら男は四つん這いになり栞の尿を舐めはじめた


栞は力を振り絞り立ち上がった

そして玄関まで走り出そうとした時

腕を掴まれた

「待ってよお栞ちゃあん、、ねぇ、、ねぇ、、ねぇ!」

男は力ずくで栞を押し倒し服を引き裂き始めた

「お願いです!やめてください!やめてください!」

「怖いの栞ちゃん?みんなみたいにお薬飲まないの?お薬持ってきてないの?ん?この中だよね」

男は栞の上に四つん這いでかぶさりながら栞がいつも持っているポーチに手を伸ばした

「な、、、なにをするんですか!!!」

「今回は多めに飲もうねぇ〜」

男はOUTを3錠取り出し栞の口に無理矢理入れて

手で口を塞いだ

栞はもう諦めOUTを飲み込み

声を出すのをやめて力を抜いた

ただ涙はボロボロとこぼれてきた

男は服を引き裂き栞の体を触りまくり舐めまわした

次第にOUTが効きはじめボロボロ涙がこぼれているのに笑いがこみ上げてきた

視界が3錠飲んだせいかぐにゃぐにゃにゆがんで

頭の中も思考がものすごい勢いスピードで回りはじめ訳が分からなくなった

甲高い自分の笑い声のはずが別人が近くで笑ってるように耳に入ってくる

まるで自分の頭の中に入り込んだように現実世界は見えなくなり思考の世界だけが栞には見えていた

大量の記憶が写真のようになり次の写真へ、次の写真へとバタバタ切り替わっていくだけ

その順番もバラバラで幼少期の記憶から最近の記憶に切り替わったりと高速で切り替わっていった

そして突然パッと目を覚ました

目の前にはさっきの部屋の天井があった

どのくらい時間が経ったか分からない

物凄く短くも感じたし、永遠にこれが続くとも感じた

頭をあげて足下を見ると男がバスローブを羽織ってソファーに座っていた

隣には長谷川がいて

「ダンナ〜困りますよ〜服は切らないでくださいよお〜帰る時めんどくさいじゃないですか〜」と笑いながらいっていた

状況がつかめず困惑をしていると下半身にビリっと電流のように痛みが走った

そこに目を向けると

太ももに血がべっとりとついていた

栞は無理矢理はじめてを奪われた

「ぎゃあああああああああ」

栞は思わず叫び声を上げて絶望した

「あっ。薬切れたわ。栞ちゃんちょっとうるさいよぉ〜。落ち着いて〜。はい。お薬。」

長谷川はそういいながら近づいき

OUTを3錠とペットボトルの水を渡した

栞は我慢できず貪りついてまた横になった

そしてまた頭の中へ戻った


栞は目を覚ますとマンションに戻っていた

栞は破けた服をきて寝転んでいた

起き上がり座り込むと栞を囲むように6人が座って泣いていた

「栞、、、ごめん、、ごめん、、」

と言いながらアンリはボロボロ泣いていた

それを見るなり静かに涙がこぼれてきた

そしてアンリが話はじめた

「これが私達の仕事。最初から栞もそうなるって分かってた、決まってたの!!私達は金持ちどものおもちゃなんだ。ごめん。黙ってて。言ったら私達殺されちゃうから。なにもないように振舞ってないとなにされるか分からないから。私達の救いはOUTしかないし、ここからは逃げられない。ごめん。本当にごめんなさい。」

そして皆で泣きながらOUTを飲んだ




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る