第410話【10年前の真実】

10年前、 ノギクボの総本山で集まった78、 癒し屋、 捌、 滝

そして某国の諜報員はとあるUSBを解析した、 その情報によれば

当時首相だった人 間は獅子堂一派のボスであるらしい。

そして国会には獅子堂一派のアジトがあるらしい。


「馬鹿な!! あり得ない!!」


滝が叫ぶ。


「いや可能性は無くはない

敵対する政治家を排除するのに怪人を使っていたとなれば

長期政権を起こせても不思議では無い」


捌が冷静に判断する。


「だがしかし、 仮にこの情報が真実だとして人首相を排斥する事は出来ないな」


捌が続ける。


「何で?」

「人首相は独裁とか呼ばれているが彼のカリスマ性が無ければ

この国はここまで持ち直していない、 彼がもし怪人

いや怪人では無くとも獅子堂一派の黒幕だと判明すれば

この国の社会は大パニックになる」

「・・・・・このまま獅子堂一派の成すがままにするのか」


78が呟いた。


「それは・・・しかしこの情報自体が嘘っぱちと言う可能性もある」

「この情報を得るために国防軍に大分邪魔されたんだぞ? それは無いと思う」


諜報員が片言の言葉で言う。


「・・・・・こうしよう、 僕と癒し屋で国会に乗り込む

そして首相を襲う、 もしも獅子堂一派のボスが首相ならば反撃をしてくるだろう」

「もしも首相が普通の人間だったらどうする?」

「癒し屋が癒す」


私が作戦に組み込まれているのは納得が行かなかったが

私は復讐を成し遂げた後だった、 私はすんなり納得し78の作戦に乗った。

私と78はその後準備を着々と進めた。

人首相に感づかれない様に国会に忍び込んだ。


獅子堂一派にも感づかれない様に素早く行う必要があった。

そこで私達は国会議事中に議事の様子を調べる記者になりすまして

国会内に侵入する事に成功した。


そして78は人首相に襲い掛かった。

怪人態の攻撃を巧みにかわす人首相、 私はその姿を見て彼が怪人だと確信した

しかし人首相は逃げ出した、 私は後を追った、 78も後を追った。

そして人首相は人気のない場所に私達を誘い込んだのだった。

そこはまるで神殿? の様な場所だった。

後から話を聞くと貯水タンクの様な場所らしい。

とても広かった。


「・・・・・さてとここならば議員達も来ないだろう、 何の用だ?」


くるりと人首相はこちらに向き直った。

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