第209話【切れ味】

「ぐは!?」

「なんだ!? こいつ等!!」


ノギクボの研究所で大立ち回りを繰り広げる夢宮と癒し屋。

夢宮は剣と盾を甲殻から造り出して振るい。

癒し屋はタチアオイの怪人となった姿で包丁を握り、 次々と警備員を刺し殺した。


『包丁で大丈夫か?』

『今の通販の包丁は本当に凄いよ

あっさりとなんでも切れちゃう、 切れ味最高よ』

『そうか・・・こっちの盾の影に隠れろ』

『え?』

『銃だ』


警備員の増援が自動小銃を構えてやって来た。

夢宮は盾を甲殻で強化し巨大にした。

銃の引き金を引く警備員達だったが・・・


ボン!! バン!!


「ぐわっ!?」

「暴発!?」


次々と銃が暴発していく、 孤児怪人達の仕込みが炸裂したのだ。


『何だか良く分からんが喰らえ!!』


剣を投げる夢宮。


『はああああああああああああ!!!』


二丁包丁を手に突っ込む癒し屋、 次々と降ろされる警備員達。


「駄目だ!! 逃げろおおおおおおおおお!!」


警備員達が次々と逃げだす。


『逃がすか!!』


大量の包丁を投げる癒し屋、 次々と刺し貫かれる警備員達。


「ぐわっ・・・」

「げぇ・・・」

「た、 たすけて・・・」


即死を免れた警備員達が這いながら逃げる。


『まだ生きていたか!!』

『癒し屋、 止めろ』

『何だと?』

『それどころじゃない』

『む・・・』


孤児の怪人達が殺到して来た。


「ぐえ!!」

「ふむな・・・」

「やめろー!!」


警備員達を容赦なく踏みつけにしながら。


『植物の怪人だと!?』

『なんだって!?』


怪人達が困惑しながら癒し屋を見る。


『数が多いな』

『僕がやるよ』


甲殻を組み合わせて薙刀状にする夢宮。


『足手まといにはなるなよ!!』

『こっちの台詞だ!!』


怪人の群れに突っ込む夢宮と癒し屋。

包丁で的確に怪人の頭部を切断する癒し屋。

夢宮も相手の急所を貫きながら甲殻を変形させ臨機応変に対処していった。


『ぐは!!』

『ぎゃ!!』


爆発する孤児怪人、 爆発に巻き込まれてダメージを受けふらつき

その隙を突かれて次々と倒され爆死する怪人達。


『このお!!』


怪人達が攻撃するも夢宮の甲殻は固く、 攻撃が通らなかった。

そして癒し屋には攻撃が通じた、 しかし・・・


『な、 何だコイツ!? 再生するぞ!!』

『私に攻撃は無駄だ!!』


攻撃をしても再生し続け回復されてしまうのだった。

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