第181話【佐々島 公平】

「性に合わない、 とは?」

「確かにスゲーパワーを得られるのは凄いとは思うよ?

でもそのスゲーパワーを使いこなせるかが問題な訳だよ」

「どういう事ですか?」

「ドーピングしている様なもんじゃねぇかって話だよ

訓練無しであんなに凄いパワーを振えるっていうのは問題だろう」

「なるほど、 そこの所は実際にC2システムを使用した事の有る

佐々島さんに御話を伺ってみましょうか」

「分かりました」


佐々島が立ち上がる。


「皆さん、 勘違いをしているかもしれませんが

システムC2は誰でも最高のポテンシャルを発揮出来る兵器では有りません

使用には一定の訓練が必要です、 一定の訓練を乗り越えて

更に才能、 と言いますか適性が有る者のみが完全に扱えると言う訳です」

「なるほど、 だけどそれもそれで厳しいんじゃないのか?

身体能力を上げるシステムC2

それに並行して体の動かし方である武術も習わなくちゃ行けない

訓練効率が良くないと思うんだが・・・」

「武術とシステムC2両方の訓練は同時に熟せるので問題無いかと」

「なるほどなるほど・・・」

「ちょっと関係無いかもしれないが良いかな? これは気になっているんだが」

「ロームさん? どうぞ」


世界最大手怪人ハンター会社【Worldguard】所属怪人ハンター

ローム・スコルが挙手する。


「システムC2はこれから外部に販売する事は有りますか?」

「それはシステムC2の是非が決まってからだろう!!」


野山で長年暮らしている槇原 斧が声を張り上げる。


「是非も何も我々としてはシステムC2は是非とも欲しいと考えて居まして・・・」

「何と!?」

「国際的にもシステムC2はまだまだ認可されているとは言い難いですよ!!」


グレネードも声を張り上げる。


「何だかんだ言っても強い武器は欲しいんですよ

我々怪人ハンターも命を張っていますし、 強い武器を持つ事は生存率の上昇にも繋がります」

「しかし!!」

「問題が有るかもしれない、 しかし力は如何やったって必要なんですよ御嬢さん

それとも我々が死にそうになったら貴女、 如何にかしてくれるんですか?」

「くっ・・・」

「出来ないですよねぇ?」

「ちょっとちょっとー!! 大人が子供に対してそんな言うのは恥ずかしいよー!!」


小学生不登校革命家動画投稿者うたもんが声を上げる。

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