13thSEASON

第151話【北国の危機!!】

新設されたC2号部隊の基地の会議室でC2号部隊の中心メンバーは待機していた。


「事実なのか?」


副隊長である左近寺は寄せられた情報に懐疑的であった。


「間違いない、 我が国の最北端である北国街からスタンピートが発生した

本州には到達していないが北で止めなければならない」


ここで補足説明、 この作品の舞台である国は日本では無いが

日本国民に分かり易く言うとここでいう北は北海道と同義である。

北の大きな島、 それが北である。


「しかし、 以前のC2スタンピートからそんなに経っていないわ

これは可笑しいんじゃないの?

スタンピートって一つの国でそんなに連続して起こる物じゃないでしょ?」


教導を担当している怪人ハンター、 兄坂が疑問を口にする。


「不幸とは連続して起きる物、 くわばらくわばら・・・」


じゃりじゃりと数珠を手で擦りながら恐れを口にする

ジョナサンの後任の指導員の怪人ハンター佐々島が諫める。


「何れにせよ起こったのなら行かねばならない・・・

とは言えこの様だし大人しく留守番をしているとしよう」


戝部が自分の義足を見ながらひとりごちる。


「と言う事は新生C2号部隊初出動と言う事になりますかな?」


金髪の斜視の実働部隊隊長として雇われた怪人ハンター木野塚が尋ねる。


「新生以前に、 そもそもC2号部隊初の公式任務だな

我々は北に向かいスタンピートを食い止めなければならない」


C2号部隊隊長 中目黒 仗助は檄を飛ばす。


「市民達の避難誘導は?」

「それは自衛隊が行っている、 我々はスタンピートの発生地の北国まで向かい

怪人達の一掃、 及び逃げ遅れた市民達の確保を行う」

「分かりました」

「今回のスタンピートには木野塚と佐々島と二個連隊を連れて行く

残りは留守を任せる」

「了解しました」

「行くぞ、 諸君、 試される土地である北を我々の手で救済するのだ!!」


おうっ!! と言う威勢の良い声を挙げて会議室から出る面々。


「・・・・・威勢良く返事したけど私も留守番?」

「仕方ないだろ俺も片足こんなだし・・・」

「でも例の新装備で普通に出来るんじゃないの?」

「それもそうだが常時使える代物じゃないしな・・・」


ぼやきながら兄坂と戝部は二人並んで会議室から出て行ったのだった。

画して北国に向かう事になっらC2号部隊、 果たして彼等の命運や如何に!!

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