第113話【応戦】

C2号部隊が移動している間、 滝と兄坂は孤軍奮闘していた。


「うおおおおおおお!! 糞がアアアアアアアア!!」


対怪人用手榴弾で怪人を蹴散らすが効果が薄い。


「ちょっと!! 外れてるわよ!!」

「うるせぇ!! こっちは自腹切ってるんだよ!!

こんな仕事でも無いのに金使わせやがってぇ!!

弾は木に成っている訳じゃねぇんだぞ畜生め!!」

「私に怒らないでよ!!」


そうこうしている間に警察の対怪人部隊がやって来た。


「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!」

「こっちよ!! こっち!! 敵は複数!! 気を付けて!!」


対怪人部隊の銃撃が始まる、 しかし・・・


カンカンカンカンキン!!


怪人はダンプカーの中から盾を取り出して装備した。


「ちっくしょうめぇ!!」

「こ、 これは一体如何すれば・・・」

「盾の範囲外の足元狙え!!」

「分かりました!!」

「銃以外に武器は!?」

「自動小銃だけです!!」

「くっ・・・・・撃ちまくるしかないじゃない!!」


対怪人部隊に指示を出す滝と兄坂。


『GYUWAOOOOOOOOOO!!』

「わぁ!?」


飛び掛かられる対怪人部隊。

飛び掛かっている怪人の頭に銃弾を打ち込む滝。

そして爆散する怪人。

吹っ飛ばされる滝。


「大丈夫ですか!?」

「~っ・・・大丈夫だ!!」

「しかし数も大分減って来たわね・・・」

「・・・・・妙だ」

「如何したの?」

「怪人を撃破していっているが爆発音が少ない」


はっ!!とする兄坂。


「まさか基地に向かって行っている!?」

「速く迎えにかねば・・・」

『GYAAAAAAAAAAAA!!』

『GUAAAAAAAAAAAAAAA!!』


怪人達は未だに門に屯している。


「くっそ・・・如何すれば・・・」

「無理しないで!!」


兄坂の肩を借りながら立ち上がる滝。


「他の基地の門にも怪人が大勢いる模様です!!」

「何だと!?」


対怪人部隊の報告に蒼褪める滝と兄坂。


「そ、 そんな・・・」

「何と言う・・・何と言う数の怪人達だ・・・

そんな怪人が武装して向かっている・・・無理だ・・・全員生き残れない・・・

死んじまうぞ・・・」

「ど、 如何します?」

「自衛隊!! 軍隊を呼べ!! 我々だけでは如何にもならない!!」


画して自衛隊に緊急スクランブルがかけられたのだった。

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