第32話【ハンターとは】

「まず始めにハンターを殺す事に意味は有りません」

「意味が無い?如何いう事だ?」

「ハンターとは契約を結んで仕事を行います

仕事の契約については専属の弁護士等が付いて来るケースが有ります」

「弁護士?」

「法律に詳しい専門家ですね

怪人との相打ちの場合にも報酬が発生し受け取れる制度になっています」

「それでは怪人を始末した後に殺しても意味が無いじゃないか」

「そう言っています」


校長が落胆した表情をする。


「更に、ハンターを殺す事は極めて難しいと言えます」

「何故だ?」

「ハンターは怪人を殺す職業です、勿論殺す為の訓練をしています

対怪人用の銃弾を撃つ銃の反動も並の銃よりも遥かに強いですから並の鍛え方では有りません

私の様な警備員ではとてもとても太刀打ち出来ません」

「こちらが銃を持っていても、か?」

「例えるならば相手はハリウッドのアクションスターで

此方はモブキャラのテロリストAと考えて頂ければ分かり易いでしょう」

「そこまで強いのか・・・」

「最後に」

「まだあるのか」


螺旋が強い意志をもって話す。


「我々は貴方の小間使いではありませんですので拒否します」

「くっ・・・」

「今回に関しては公にして警察や軍の力を借りるか

それとも黙って三千万円を相手に支払うかの何方かになります」

「・・・・・・・」


悩む校長。


「如何しますか?」


脂汗を流して決心する校長。


「・・・・・・・私が二千万と経費は何とか用意しよう、皆で一千万を何とかして欲しい」

「それは私では無く職員方に言うべきでは?」

「分かった・・・話を進めてくれ、いや私が直接交渉したい、直接会えないか?」

「連絡してみます」


螺旋は滝に電話をかけた。


「もしもし滝さんですか?」

『さっきの警備部さんか、結果は如何なった?』

「校長と直接電話して頂いても宜しいですか?」

『別に問題無い』


螺旋は校長に電話を手渡す。


「も、もしもしお電話を替わりました」

『校長先生か、この度は災難でしたな』

「えぇ、全く持ってその通り・・・所で報酬ですが

・・・もう少しお安くならないでしょうか?」

『ならないね、怪人が容赦をしないように、俺も値下げはしない

命の価値は高く有ってしかるべきだ』

「そこを何とか・・・」

『無理だな、嫌なら断っても良いんだぞ』

「いや、それは困ります・・・」


グダグダと交渉を続けた校長と滝だったが

結局校長が折れて滝の要求を呑む事になった。

詳しい契約は直接会って交わす事になった。

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