第31話【滝 和人】

滝 和人と言う男に電話をかける螺旋。


『・・・・・』

「もしもし、滝 和人さんでしょうか?」

『そうだがオタクは何処の誰だ?』

「私、夫天大人ノ学園の警備部部長の螺旋と言う者です」

『学校の警備員か、そんな方が如何した?』

「実は依頼を受けて欲しいのです」

『怪人駆除の依頼か?』

「えぇ、そうなのですが・・・受けてくれますか?」

『・・・怪人の数や詳しい特徴は分かるか?』

「い、依頼を受けてくれるのですか!?」

『俺は協定の外に居る、問題無い』

「協定?」

『あぁ、色々な企業やら何やらが怪人ハンターに

金を支払ってハンター達に仕事を断る様にしている協定が有るんだ

仕事を断るだけで金が入る、腰抜け、怠け者にはありがたい話だ』

「なっ何ですと!?そんな物が有るのですか!?」

『あぁ、オタクの学園は色んな所の御曹司やらが多いから

敵対者も多いだろうな』

「滝さんはその協定には参加していないのですか?」

『あぁ、不労所得で手に入れた金はありがたみが無いからな』

「そうですか・・・」

『その代わり、俺への依頼料は他の連中よりも基本高めだ、それでもいいか?』

「具体的には・・・」

『怪人の数や特徴にもよる』

「わ、分かりました、怪人は確認されたのは一体のみ

特徴は巻貝の様な貝殻を被り、腕にも同じ貝殻を付けています

その貝殻をドリルの様に扱う事が出来ると監視カメラの映像から分かっています」

『そのドリルの様な貝殻のパワーはどの位だ?』

「シェルターと同じ作りの緊急避難部屋のドアは破れない様ですが

人体なら簡単にバラバラにします」

『・・・・・』


電話の向こうで押し黙る滝。


『手付で一千万、怪人を殺したら二千万だな、経費別途で』

「合計三千万円・・・!!・・・校長と相談して来ても宜しいでしょうか?」

『構わない、だが怪人は待ってくれないぞ?急げよ』


滝からの通話が切れる。


「・・・・・」


螺旋は校長の元へと急いだ。


「校長!!」

「警備部長、ハンターの件は如何なりました?」

「実は方々から断られて・・・唯一受けてくれる人も前金で一千万円

成功報酬で二千万円、経費別途で支払えと」

「三千万円!?そんな大金如何やって捻出しろと・・・いや、待て」


校長が悪い笑みを浮かべる。


「いい方法が有る、ハンターが怪人を殺した後で警備員でハンターを処理すれば良い」

「それはハンターを殺せと言う事ですか?」

「言い方が悪いな、処理しろと言う事だよ」

「・・・・・校長、それは無理です」

「無理?一体如何いう事だ?」

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