第29話【ハンター】

怪人が校内に現れた事により【夫天大人ノ学園】は

緊急の職員会議を行う事になった。


「皆さん!!この事件は内々に処理しなければなりません!!

出なければ我々全員の首が飛びます!!」


白髭を蓄えた校長は叫ぶ。


「し、しかし如何やって内々に処理せよと?

もう天童と大文字の御子息はもう・・・」


教頭がおどおどと喋る。


「あの二人は如何でも良いんですよ

元々何時殺されても可笑しくない事をしていたんですから

後で裏で提携しているヤクザにでも処理させます

私が言っているのは怪人が現れたと言う事です!!我が校始まって以来の大失態だ!!

警備の方々は一体何をしていたのですか!?」


校長が叫ぶ。


「御言葉ですが校長、怪人は神出鬼没、何時何処に現れるか分からないのです」

「それが言い訳になりますか!!」


警備部部長の言葉を一喝する校長

校長の言葉をスルーして警備部部長は言葉を紡ぐ。


「加えて校長、我々には怪人を如何こう出来ません」

「・・・警備部には銃火器等を購入した筈ですが・・・」

「対人用の銃では怪人にはダメージを与えられません

精々威嚇か攪乱にしか使えません

怪人が臆病ならば銃を見ただけで逃げたケースもありますが・・・

対怪人用装備は警察や軍

特殊な資格や訓練を経たハンターにしか所有出来ません」

「ならばそのハンターとやらを雇うしかない、と言いたいのですか?」

「えぇ・・・」

「ならば直ぐに雇い入れましょう!!」

「校長、ハンターの人件費は高額ですよ、払えるのですか?」

「・・・幾らになる?」

「一千万円は最低でも」

「馬鹿な!?何故そんなに高いんだ!?」

「怪人と殺し合う訳ですからそれ位のお金は要求されますよ」

「くっ・・・皆で出し合いましょう!!」


職員会議の参加者は一斉に不満の声を挙げる。


「私だって嫌ですよ!!しかし改めて言いますが

この事実が漏れては私達全員の首が飛ぶんです!!

警察や軍の介入は何としても阻止しなければならない!!」

「しかし校長・・・そのハンターとやら信用出来るのですか?」

「警察や軍に頼らずに怪人の始末屋ですから顧客情報は企業秘密で黙秘してくれるのが一般的です」


警備部部長が話す。


「では警備部部長、貴方にハンターとの仲介をお願いしてもよろしいでしょうか」

「えぇ、構いませんよ」

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