第25話【修練】

夢宮は山の中に自生する木の実やキノコを食べて飢えを凌いだ。


『お昼ご飯としては遅めだったかなー』

『久々の食事だからか物凄いお腹空いてるよ』

『そうかそうか、所で禅や瞑想を教えて欲しいって事だけどもー

うーんイマイチ意味が分からないんだよねー』

『意味が分からない?』

『うん、人にものを教えられる程達観してないんだよー、申し訳ないけどー』

『そうなんですか・・・』

『でも集中が力になるって言うのは実感出来たんじゃないのかな?

怪我が治ったしー集中して自分に出来る事を把握すれば良いと思うー』

『うーん集中すれば何でも出来る?って事ですか?』

『少なくても僕は集中すれば意識して怪人と人間の姿を自在に変身する事が出来た

今は無理だし怪人になる機会なんて殆どなかったけども』

『それは便利そうだ・・・ならば集中を練習すれば良い・・・のかな?』

『そうだねー、じゃあとりあえずやってみようー』


夢宮は集中してみた。

自身が人間に戻る事を意識してみた、すると怪人から人間に戻れた。


「あ、戻れた」

『おー早いねー』

「あ、会話出来る」

『会話?』

「怪人の言葉を人間は理解出来ていないみたいなんだ」

『君は今人間だけど怪人だからかなー』

「なるほど・・・ん?」


そこで夢宮は気が付いた、日が落ちている事に。


「嘘!?さっきまで昼だったじゃないか!!」

『いやいや僕の場合は朝から念じて翌朝に戻るとかその位だったよ

昼から夜の間に変身出来るのは凄い早いと思うよ?』

「うーん、もっと早く変身したいんだが・・・」

『反復練習だね、何回も繰り返せばきっと上手く行くよ』

「なるほど、修練有るのみか、頑張ろう」

『うん』


人間に戻れた夢宮は一旦食料やキャンプ用品を買い出しに下山し

再び山に戻って集中する修行を再開した。


『LSDとかは無いの?』

「有る訳無いだろ何言ってるんだ」

『集中力を高めるってヒッピーの友達が言ってた』

「ヒッピーって・・・何?」

『えー知らないのー?』

「LSDって麻薬だろ?使うと碌な事にならない麻薬を使う奴は人間の屑だ

麻薬を使うよりも腹一杯御飯を食べたり、面白いお笑いをみたり

楽しい小説や漫画、映画やテレビを見る方がずっと有意義だ」

『LSDって麻薬なの?友達のヒッピーはそんな事言って無かったけど・・・

あ、でも違法化するとか言ってたかもしれない』

「・・・山に籠ってから大分経っているのか?」

『うーん・・・大体1960年位からこの山に籠ってるよ』

「・・・今2019年だよ?」

『うっそだぁー』

「いや本当に・・・スマホで日付出すから」

『すまほー何それー?』

「・・・・・もう何と言うか仙人の様だな」

『テレルなー(*´ω`*)』

「いや・・・うん・・・・・別にいいか」

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