第21話【対決、ヤマアラシ怪人】

夢宮が騒ぎを聞きつけたときにはもう騒動は終局に近付いていた。

電車から降りるヤマアラシ怪人の前に立ちはだかる怪人化した夢宮。


『何だぁ?お前?』

『・・・78だ』

『はぁ?78だぁ?ふざけてるのか?』

『朝早くからこんな場所で暴れている奴に言われたくないね

何でこんな事したんだ?』

『狭いんだよ』

『は?』

『毎日毎日ぎゅうぎゅう詰めでよ、せまっ苦しいんだよ』

『・・・満員電車が嫌だから殺したのか?』

『そうだよ!!文句あるのか!?』

『有るに決まっているだろう!!ふざけんな!!』


殴りかかる夢宮、針で的確に防御するヤマアラシ怪人。

ヤマアラシ怪人の針はただ生えているだけでは無い

ある程度ならば意識的に動かす事が可能なのだ!!


『固い殻だなぁ!!』

『!!』


針がびっしり生えた手の甲で裏拳を放つヤマアラシ怪人!!

裏拳が当たった夢宮の胸部の甲殻に穴が開く!!


『俺の針も中々だろ?』

『・・・そうだな』


穴の開いた胸部の甲殻を剥がして剣の様な形に変える夢宮。


『そんな事出来るのか・・・ふぅん・・・』

『どぉりゃあ!!』


斬りかかる夢宮、針を両断しヤマアラシ怪人を斬りつける!!

だが浅かった!!


『・・・じゃあこういうのは如何だ?』


ヤマアラシ怪人は自分の腕に生えている針を抜き始めた。


『!!』

『でやぁ!!』


そして抜いた針を夢宮に投擲し始めた、剣で何とか防ぐも何本かは

体に刺さり確実にダメージを与えている!!


『くっっそお!!』


無論間合いを離されては不利になるので近付こうとする、だがしかし!!


『ははははははははは!!』


近辺の住宅地の方に全力疾走するヤマアラシ怪人!!


『逃がすか!!』


夢宮は後を追いかける!!


『こう見えても大学の時陸上部でなあ!!逃げ足はこっちの方が早いぜ!!』


ヤマアラシ怪人は脚力で夢宮との間合いは広げた。


『待て!!』

『待つかよ!!ははははははははは・・・は?』


パパパパパパパ!!!


ヤマアラシ怪人に展開していた警官隊の対怪人用の特殊銃弾が襲い掛かる!!


『ぐ、ぎゃ、ががががががが!!』


爆発するヤマアラシ怪人!!


『!?』


夢宮の足が止まる、そして警官達の銃口が夢宮に向く!!

夢宮は慌てて逃げ出す!!住宅地で混み入っているから逃げる事は容易だったが

それでも銃弾が何発か体に打ち込まれる!!


『ぐあ!!』


銃弾の痛みに耐えながら山中に逃げ込む夢宮だった。

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