第11話【蝙蝠怪人出現】

『・・・・・』


気が付くと夢宮の体は甲殻に覆われていた。


『また怪人になった、と言う事か、しかし・・・』


キーンと何処からか耳障りな音が聞こえる。


『・・・こっちか』


夢宮は走り出した、幸いにも夜中だからか人は外を出歩いていなかった。

この怪人の姿を見られないのは幸いだと思った。


『しかし怪人の姿が見えない・・・ん?』


暫く歩いていると前に一人の少年が歩いていた、怪人では無い普通の少年。


『あれは確か・・・』


先日、ライダーズカフェに来た一条と言う桜子の幼馴染だった。

もしや彼が・・・と考えたその時。

空から黒い影が一条の後ろに降りて来た。


『!!』


夢宮はとっさにそこら辺に置いてあったゴミ箱を持ち上げその影に投げつけた!!

ガギョオン!!と轟音を鳴らしながらゴミ箱は影に激突し影は吹き飛ばされ

その衝撃で一条は倒れた。


「な、何だぁ!?」


一条が混乱して声を挙げる。


『何が起こった!?』


影も混乱して立ち上がる。


「か、怪人!!」


影の正体は怪人だった、腕と翼が一体になった様な羽を持つ蝙蝠の意匠を持った怪人

さながら蝙蝠怪人と言った所だろうか、赤い眼がギラギラと光っていた。


『ちぃ!!予定が狂った!!死ねぇ!!』


一条に襲い掛かる蝙蝠怪人、そこに向かってドロップキックをする夢宮。


『ぐはっ!!』


吹き飛ばされる蝙蝠怪人。


「ひぃ!!もう一体!?」

『早く逃げろ!!って言っても分からないか、って言っている場合じゃないな』


吹き飛ばされ倒れた蝙蝠怪人に殴りかかる夢宮

しかしその拳はコンクリートに突き刺さる。


『蝙蝠だから飛べるよな!!』


夢宮は突き刺さった手でコンクリートを握り締め

飛んでいる蝙蝠怪人にコンクリート片を投げた!!

しかし容易く回避され蝙蝠怪人は夜の闇に消えて行った。

一条も既に何処かに消えて行った。


『逃がしたか・・・』


夢宮は元の人間の姿に戻った。


「・・・うーん怪人になる条件とか人間に戻る条件が

イマイチわからないな・・・何なんだろう」


首を傾げながらライダーズカフェに戻る夢宮。

飾玉が待っていた。


「おかえりー、調べ物も夢中になったみたいだな、もう遅いぞ」

「すみません・・・」

「良いって事よ、明日からも喫茶店の手伝いを頼むぞ!!」

「はい、よろしくおねがいします」

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