第10話【休日の捜査】

ライダーズカフェの休みの日に飾玉と相対する夢宮。


「徹、お前の情熱と言うか何と言うか必死さ?凄い分かる」

「はぁ・・・それで?」

「だから急いでバイクのメンテナンスとか

色々技術を学びたいのは重々承知している、だがな俺も休みたい訳だよ」

「えぇ・・・今日は喫茶店の方はお休みですよね?」

「だからお前のバイクのメンテナンスとかの講習も今日は休みたい訳だ、分かる?」

「・・・僕もちょっと気になる事が有るので

図書館に行こうと思ってましたのでちょうど良いです」

「図書館?何しに?」

「ちょっと新聞とかを見ようかなと思いまして」

「あぁ、ウチ新聞取って無いからねぇ・・・じゃあいってらっしゃい」


夢宮は図書館に向かった。

図書館で先日栗林が言っていた、この街で起きている引っ手繰りや落下事故

そして行方不明について調べる事にした。

新聞には引っ手繰りや落下事故について様々な情報が載っていた


引っ手繰りの手口は

”夜中に外で一人で歩いていたら急に後ろから倒され

起き上がった時には荷物が無くなっていた”

引っ手繰り犯を見た者は少なく、見た者もとんでもないスピードで逃げられたと証言している

また引っ手繰りをされた被害者の年齢や性別に共通点は無かった。


落下事故は頭上から様々な物が落ちて来る事故である。

花瓶からベランダの手摺、果ては看板等、被害も様々で

死亡者は学生の花時 計、同じ学校で教師をしていた星見 敬の二名。


そして行方不明事件、これに関しては数はそれなりに多く判別が難しかった。


「・・・・・」


図書館で一人考える夢宮、恐らくこれは怪人の仕業では無いだろうか?

行方不明は恐らく怪人が殺しているから、引っ手繰りも怪人が行っているとすれば

と考えた時点で違和感を覚える、引っ手繰りなんて怪人がするのか?と

殺して奪う、と言う手段の方がしっくりくると言うか・・・

そして落下事故も気になる、こんなに物を落ちて来るのは不自然だが

怪人がこんな回りくどい事をするのか?と疑問に思う。


そんな考えを巡らせながら考え込んでいると


「あのすいません・・・もう閉館時間です」

「・・・え!?あ、もうこんな時間!!すいません!!直ぐに出ます!!」


司書が声をかけられ慌てて外に出る夢宮、もう外は暗く帰り道を急ぐ。

その時。


「・・・・・・・何だ?」


妙な感覚が夢宮を襲った。

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