第4話【蜘蛛怪人登場】

「こら!!離せ!!何なんだ一体!!」


公園で叫ぶ男性の声、そしてずりずりと言う物音。

夢宮は隠れながら様子を伺っていた。

男性を引き摺っていたのは蜘蛛の様な怪人だった。

四本脚で歩き臀部を吊り下げて、体にある四本の腕で糸を掴み

男を引き摺っていた。


『男らしく諦めは良くしなさい!!』

「何言ってんだよさっきから!!」

『言葉は通じないのか・・・全く、これだから嫌になる!!』


男性の首に糸を巻き木に吊り下げようとする蜘蛛怪人。


『・・・・・』


夢宮は隠れるのを止めて立ち上がりスタスタと蜘蛛怪人の元に歩いて行った。


『おい』

『ん?何』


夢宮は思い切り蜘蛛怪人の頭部を殴りつけた!!

蜘蛛怪人は吹っ飛び男性の首にかけた糸を手放した。


『逃げろ!!』

「え・・・な、何だ・・・」

『逃げろ!!』

「え・・・え・・・?」

『言葉が通じないのか・・・?早く逃げろ!!』


手振り身振りで逃げる事を促す夢宮、男性は意図を察したのか慌てて逃げ出す男性。


『しゃあ!!』


男性の方を向いていたので蜘蛛怪人に背を向けていた夢宮は背中に糸を吹きかけられた。

ねばねばしていて自由に動く事が出来ない。

蜘蛛怪人と対面する夢宮、蜘蛛怪人は沢山の眼を爛々と赤く輝かせ話し始めた。


『ははは・・・まさか怪人が現れるとは予想もしていなかったぞ!!』

『お前も怪人だろう』

『その通りだ・・・如何やら怪人同士では会話は成り立つみたいだな

怪人と人間では会話は成り立たないのに』

『・・・一つ聞きたい、最近ここら辺で人を殺していたのはお前だな?』

『その通りだ』

『何故殺した?』

『何故?そんなの決まっているじゃないか!!男らしくないからだ!!』

『・・・何?』

『良いか!?男とは男らしく有るべきだ!!男らしい職業に就いて女を守るべきなのに

やけに軟弱でなよなよした貧弱なマザコン野郎だの!!

花屋だの!!ケーキ屋だの!!物書きだの!!主夫だの!!

そんな軟弱で男らしくない職に就いていた!!

そんな男は早々に死ぬべきだ!!そうだろう!!』

『・・・・・そんな下らない事で・・・』

『下らないだと!?下らないのは死んだ連中だろうが!!』

『そんな事で叔父さんを襲ったのかあああああああああああ!!』


夢宮は糸を掴んで思い切り引っ張った!!


『え?』


蜘蛛怪人はまるでマグロの一本釣りの様に高く打ち上げられ叩きつけられた。


『ぐべっ!!』


蜘蛛怪人は地に伏し、夢宮は蜘蛛怪人に近寄り頭部を思い切り踏みつけた。


『ぎゃああああああ!!!痛い!!痛い!!死んじゃう!!』

『死ね!!』

『何で、何でこんな・・・・・』


蜘蛛怪人の命乞いを無視して頭を踏み続けそして蜘蛛怪人の頭部はひしゃげた。

そして怪人の体が赤く輝き始め爆発した。


『ぐわああああああ!!』


夢宮は爆発に巻き込まれ吹き飛ばされた。

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