青い押しピン

【夢を見ました】


賃貸マンションの一室、畳の敷かれた狭い部屋に、こたつが据えられている。4階か5階の、少し頑張って階段を上がった所の部屋。

狭くて暖かい部屋で、祖母と猫とごろごろしていると、ほんとに幸せ。

愛とか平和とかは大声で叫ばなくても、ここにあるって感じ。


なのに、突然玄関のベルを鳴らして夫が来て「敵が来るので一緒に逃げよう」と言う。

何を言っているのかわからないけど、行くしかなさそうだ。

敵は人間ではないらしい。宇宙人かもしれない。

夫は外に出ると急ぐように私を促し、一緒に全速力で走った。


岩倉方面へ走っていると宝ヶ池通が見えてきた。

すると、巨大なUFOみたいなのがあった。銀色やシルバーピンクに光ってきれい。


夫がチェス型の青い押しピンを手のひらに乗せて差し出し、自分で胸に突き刺すように言う。それを刺しておくと宇宙人に捕らえられないそうだ。

戸惑いながらも肋骨と肋骨の間に刺してみると、めちゃくちゃに痛いし血が出た。しかも刺したのにすぐ外れて落ちてしまうので、もう一度刺し、手で押さえながら、さらに走り続ける。

痛い、・・痛いです。


私はこんなに痛いのに、他の人達は平和に過ごしている。

通りがかった公園では、少女たちが遊具でたわむれ、にぎやかにはしゃぎながらジャングルジム、ブランコ、鉄棒、吊り輪などに次々と移っていく。

そこへ彼女たちをまとめる教師のような人が現れ、全員にお菓子の袋を配って解散させたので、みんないなくなった。


私は痛みをなくすにはどうしたらいいのか考えたけど思いつかない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る