遠い親戚の家

【夢を見ました】


暗い山道を行く。夫が運転している。

行き先は、よく知らない夫の遠い親戚の家。

いつしか山に囲まれた集落に着いた。

暗い。人々の顔がよく見えない。

時代も違うようで、大勢の人が一緒に暮らしている。


一応親戚ということなので、ひと通りの挨拶をした。

顔も、辺りの景色もよく見えない。くぐもったような人々のささやきの声が響く。


帰ることにした。

その時、影のようにうごく集団の中から、おばあちゃんが出てきた。

死んだと聞いたけど、おばあちゃん、こんな所にいたんだ・・・。

おばあちゃんは、外の物干し場のようなところで、『おはぎ』を作りはじめ、途中で少し食べさせてくれた。

そして、「これは余りものだから」と、おみやげも持たせてくれた。

おばあちゃんは遠い所にいたけど、いてくれて安心した。


山の向こうから西日がさしてきた。

私達は西の方向へ帰らなければいけないのに、夫は南へ向かう。

「こっちは違うよ」と言ってみても、現実は彼の思うようにしかならない。

しかし結果的にはなぜか家の方面にいけた。

家の近くまで来た頃には夜が明けていた。

朝日が道を照らし始めると、道が水路になっているのが見える。

車はもはやボート状態だが、本当に小舟になった。

船の免許を取らなきゃいけないな、と思っていると、見知らぬおじいさんが自分のボートにロープをつないで引っ張ってくれたので、家に入れた。


また違う生活が始まりそうだ。

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