バス通り

【夢を見ました】


バスを待つ。ずっと待っているのに、何時間もバスは来ない。

通りには洋服屋さんが並んでいる。どの店の服も私の好みに合わないので、気を紛らわせる事も難しい。


お腹が空いてきた。早く家に帰りたい。

冷凍庫に何かあったかな。そういえば今朝、夫が冷凍していたご飯を全部食べたって言ってたな。帰ったらすぐご飯を炊かなければ。


バス停に年老いた人々が集まり、「バスが来た」と口々に言って騒ぎ始め、乗り口を占領した。

やっと到着したバスは、ぎゅうぎゅう詰めの満員だった。

大勢の老人がしがみつくように乗り込んだので、もう私は乗れないかもしれないと思ったが、ステップに足をかけると意外にも余裕で乗ることができた。


小さな娘の手を引いて、大丸に入った。

7階で、娘に似合いそうなきれいなリボンが見えたけど、手にとって見ようと近づく前に人混みに押し返されてしまい、あれよあれよと言う間に一番下の階まで流されてしまった。

食料品売場である。娘はアレルギー体質なので食べ物の選別が難しい。

伊予タルトがぎっしり並んでいる。見れば売り場全部が伊予タルトである。


あきらめて外へ出た。お腹が空いた。

アレルギー体質は食事が難しい。今日はお弁当を持ってきていないので、家に帰らないと食事はできない。

気軽に外食できるといいのになー。


道端で、露天商の女性が人形を売りつけてきた。人形は米などの穀物の穂を持っている。

「米の穂だけほしい」と言ってみた。穂にはきれいな大きい米粒が7つ実っている。値段は1つ百円、合わせて七百円。・・・。


四条通は荒れ果てていて、人々は黒々と影のようにうごめき、露天商は粗末なテントを並べ、人形やろうそくなどをやかましく売りつけてくる。

雨が上がった。

夕方の弱い光が黒い道路にぼんやり反射している。

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