第4話
燦然名花の建物には中庭があった。青々とした木々が茂り、小川が流れ、それは見世の外の池に繋がっている。凛一はその小川に、木の葉で船を流すのが好きだった。時に石に阻まれ、時に激流に飲まれ、そして見世の外へと吸い込まれていく様子が清々しいと思う。
梅雨の合間。凛一は小川のふちにある岩に腰掛けて、流水に素足を晒していた。ちゃぷちゃぷと水を蹴り上げると、水の雫が光に反射して銀色に輝いた。機嫌よく鼻歌をうたう。うたう歌は何故かいつも頭の中にあり、時々自身の耳に聞こえた。幻聴だろうか。…それでもいい。この歌は優しく、甘い。満たされるような気持ちにしてくれるから。
蝶々雲が流れていた。彼らは積雲が孤立し乱れたもので、雨や強い風が吹く前兆だ。蒸し暑い初夏に降る雨は気持ちがいいので、心待ちにしてしまう。
空を見上げていると、かさ、と木の葉が掠れる音がした。その音に振り返ると、そこにはランスロットが立っていた。
「こんにちは、長谷さん。」
「…こんにちは。」
凛一が驚いていると、ランスロットは靴を脱いで隣に腰掛けた。そして凛一がするように足を水に浸す。
「どうして、ここに?」
「ん?商談の帰りだよ。今日はね、川口さんにお話があったんだ。」
話を聞くと、ランスロットが扱うかんざしやガラス玉の帯飾り。べっ甲の櫛などの見本を提示しに来たらしい。川口の部屋を出たところで、中庭にいる凛一を見かけたという。
「ここのお庭、素晴らしいよね。木の高低差とか、配置が絶妙だ。」
「花守と庭師が聞けば喜びます。ありがとうございます。」
笑みながらランスロットを見ると、彼は凛一の姿をまじまじと見つめていた。
「何か?」
「緋色の薄い着物が、植物の緑と相まって美しいなと思ったんだ。」
凛一が今着ているのは、緋色の肌襦袢だった。碧空に惹かれて、着替えている途中につい出てきてしまった。急に凛一は恥ずかしくなる。
「…はしたない姿をお見せしてすみません。見苦しいでしょう。」
「いいや?セクシーだなって。」
「? せく…?」
「色っぽいってこと。」
ランスロットは膝に肘をついて、首を傾げながら凛一に片眼を瞑って見せた。実に様になる仕草だった。
「日本人には真似できませんね。」
ポツリと呟く。
「何か言った?」
「いいえ。」
しばらく何気ない会話を楽しんでいると蝶々雲が固まり始め、雨の気配がしてきた。流れる水の温度も下がってきたのを感じて、二人で陸に足を上げた。手拭いの貸し借りをして互いに足の水滴を拭うと、見世に戻るべく小路を辿る。
「何だかランスロットさんがいらっしゃるときは、いつも雨が降っていますね。」
「バレたか。俺は、強力な雨男なんだよ。」
事あるごとに雨に降られる、とランスロットは笑った。凛一は小首を傾げる。
「雨、嫌じゃないんですか?」
「別に?雨に濡れると、楽しくない?」
考え方によっては鬱陶しい雨も、ランスロットにとっては楽しい時間らしい。子供らしいギャップが微笑ましく思えた。
見世に中に入ると、絵の稽古を終えたひびきとかなでに見つかった。
「ランスロット様!いらしてたんですね。」
「あの、ハンカチありがとうございました。今、持ってくるので待っていてくださいませんか?」
二人は飛び上がるように喜んで、ぱたぱたと自分たちの部屋へと駆けて行った。
「すっかり懐いちゃいましたね。」
ふふ、と凛一は笑う。
「光栄だよ。」
ランスロットも笑いながら、二人の背中に「転ばないように」と声を掛けていた。
「そういえば、ぶたれた頬は大丈夫ですか。」
凛一が尋ねる。見た目はつるりとした瓜のように普通だが、あの後、腫れなかっただろうか。
「赤みが残っていたけど、それも収まったから見世に来たんだ。」
「そうでしたか…、」
ごめんなさい、と続けようとして唇にランスロットの人差し指の腹が押し当てられた。
「続きを言わないで。気にすると思って、治ってからきたんだから。」
「!」
あの騒動より二週間は経っていた。会わないその間も、凛一の事を気遣ってくれていたのだ。自分自身を甘やかされる感覚は心地よく、酷く中毒性があった。
「あ、ありがとう、ございます。」
「うん。あれから、あの人は来ていない?」
「はい。」
凛一の答えにランスロットは頷く。
「よかった。また来たら、言ってね。今度は俺の商船に乗せて、海外に連れ去ってあげる。」
ゾッとするほど冷たい笑顔を一瞬だけ見せるランスロットに、まだまだ知らない一面があることを凛一は知った。
「…どちらが、本性なんでしょうね。」
「ん?物騒な俺は、いや?」
「いいえ。野性的で、素敵だと思います。」
本当に連れ去ってくれるなら、いっそのこと。
ひびきとかなでの軽く弾んだような足音が二重に響いてくる。やがて大きくなり、その姿を廊下の曲がり角から現した。
「ランスロット様ー!」
そう言って、飛びつくように駆け込んだ。手には綺麗に洗濯したハンカチがある。
「ありがとうございました!」
輪唱するお礼を聞いて、ランスロットは先ほどの凍り付くような笑みを影にする。
「どういたしまして。あれ?わざわざ洗ってくれたのかい?ありがとうね。」
ひびきとかなでは得意げに胸を張って、微笑んだ。ランスロットが二人の頭を撫でると、「ん?」と首を傾げた。
「二人とも、髪質が長谷さんに似てきたんじゃない?」
「これは、花盛に分けてもらった椿油のおかげです。」
「凛一兄とお揃いなんだよ。」
「ああ、なるほど。」
そう頷くと、ランスロットは凛一の頭も撫でた。
「うん。そう言われると、同じだね。艶やかで柔らかくて、とても手触りがいい。」
「…あの、そう撫でられると髪の毛が乱れます。」
照れ隠しに髪の毛を整えながら、凛一は頬を軽く膨れて見せる。
「あは。ごめんね?」
「思ってないでしょ。」
「うん。ごめんね。」
「もう。」
凛一が噴き出して笑うと、ランスロットもからりと笑った。
「お詫びに今度、香油を持ってくるよ。薔薇の花の香油。」
「ばら?」
「どんな花ですか?」
ひびきとかなでが首を横に傾ける。そして凛一に答えを求めるように仰ぎ見るが、凛一も聞いたことも見たこともない花の名前だったので、首を横に振った。
「薔薇はね、アザミみたいにとげがあるんだけど、とても美しくて香りがいい花だ。」
俺の国の庭には沢山咲いているよ、と続ける。
「いつか見てみたいなあ。そうだ!ランスロット様、今度、絵に描いてください!」
「わがままを言ってはいけないよ、ひびき。」
「でも、かなでも見たくない?」
「それは、見たい、けど。」
きゃんきゃんと子犬がじゃれ合うように、二人は騒ぎ立てた。凛一が、「こら」とたしなめるまで止めなかった。
「うーん。俺は、絵の才能は皆無なんだ。その代わり、詳しく説明してあげるよ。」
その言葉に、双子は「色は?」「どんな香り?」「触り心地は?」など質問を並べた。
「色はね、赤、黄色、白。桜に似た色の物もあるけど、俺は一等、赤が好きだな。」
「香りは甘さの中にほんの少し、苦味が含まれていて実に官能的な味わいだよ。」
「触った感じ、花弁はビロード…、光沢の少ない上等な布のように柔らかさを帯びているんだ。」
一つ一つ丁寧に答えていくランスロット。双子は目を輝かせて、聞いていた。それは凛一にとっても興味深い内容だった。
「何だか、夢のような花ですね。そんな花の香油なら、高価なものではないんですか?」
「貰い物だから気にしなくていい。どうせならよく使う人に使ってもらいたいしね。」
そういうと、ランスロットは上着の懐から懐中時計を取り出して確認する。
「おっと。もうこんな時間か。次の商談の約束があったんだ。もう行かないと。」
「お見送りします。」
凛一が声を掛けるが、それは断られた。
「いいよ、ここで。楽しい時間は過ぎるのが早いね。また来るよ。その時は歓迎してくれると嬉しいな。」
少しの淡い期待を込めて。
「…お待ちしてます。」
「ひびきもかなでも、またね。芸のお稽古、頑張って。」
双子もその場で手を振って応えたのだった。
芸事の稽古の合間、ひびきやかなでも含めた種子たちの間で何か、秘め事を共有しているようだった。見世では皆が大広間に集まって食事を摂るが、そのうちの種子、何人かが食べ残すようになったのだ。
「ひびき、かなで。まだ残っているよ。」
凛一が声を掛けると、二人の肩が大きく跳ねた。
「あ、えーと。今はお腹いっぱいなんです。」
「あとでちゃんと食べます!」
そう言うと、残したおかずの皿を持ってそそくさと席を外す。
「?」
凛一は只々、首を傾げていた。
「凛。」
燦然名花の二番手である、花翠の螢が凛一に話しかけてきた。螢とは同年代ということもあり、気安く名前を呼び合っていた。
「螢、何か用?」
「ああ。最近の種子たちのことだけど。」
話を聞いてみると、螢が育てている種子も挙動が不審らしい。どうやら種子たち全員が関わっていそうだ。
「一体、何だろうね…。」
「連帯感が生まれるのはいいことなんだけどなあ。」
二人が廊下で話し込んでいると、三味線の稽古を終えたひびきとかなでが丁度、部屋から出てきた。
「お。丁度いいところに来た。ひびきー。かなでー!」
螢が二人を呼び止める。
「なんですか、螢さん。」
かなでが若干の警戒を見せつつ、立ち止った。ひびきに至ってはかなでの後ろに隠れて視線を泳がせている。
「お前たち、最近様子がおかしいのは自分たちでわかってるよな?何があった?ん?」
腕を組んでまだ背の低い二人を見下ろす螢を、凛一が諫める。
「螢。怖いよ。それじゃ、言えることも言えない。」
凛一が間に入ったことで、ひびきとかなではほっと胸をなでおろしているようだった。
「でも。」
くるりと振り返って、二人を見る。
「僕たちが、君たち種子を心配してるのは確かだ。何があったか、話してはくれないか。」
ひびきとかなでが目を見合わせて、何か逡巡している。
「…あの、」
ひびきが口を開きかけた瞬間、別の種子が二人に向かって叫んだ。
「ひびきちゃん!かなでちゃん!だめ!!」
それは螢が育てている種子の水人だった。
「こらあ!水人、どういうことだ!?」
「きゃあ!」
螢が逃げようとする水人の首根っこをむんずと捕まえる。じたばたと暴れるが、その手が緩まることはない。
「やだやだ、放してください!」
「話すまで放さん!」
「いや、螢、穏便に…、」
凛一がやはり止めるために騒ぎの中に入ろうとすると、のんびりとした声が響いた。
「あれー?皆、どうしたんだい?」
そこにいたのは、見世に入り浸りになりつつあるランスロットだった。ランスロットの腕の中にはもそもそと動く三毛色と黒色の毛玉が二ついる。
「あ!ミケ、クロ!!返して!」
水人が螢の手を振りほどいて、ランスロットに駆け寄った。それに気づき、ひびきとかなでも「あっ」と口に手を当てる。
「裏で鳴いていたから連れてきちゃった。君たちの猫だったのかな?」
「猫?」
凛一と螢もランスロットの腕の中を覗き込んだ。そこには蹲る二匹の子猫が、みゃあ、と甲高い声で可愛らしく鳴いていた。水人は飛び跳ねながらランスロットに腕を伸ばして、子猫を取り戻そうとする。
「おー。小さいなあ!」
「本当だ。まだ生まれて間もないね。」
ちょんと子猫の鼻先を突くと、その小さな口で吸い付こうとする。恐らく母猫の乳房を思い出しているのだろうという幼さだった。
「ごめんね?返すね。」
そう言って、ランスロットは水人の腕に子猫を抱かせた。水人はほっとしたように息を吐き、そして恐る恐る螢を見上げた。ひびきとかなでもその状況をはらはらと見守っている。
「お前たち、この猫のこと世話してたのか?」
螢はため息を吐きつつ、三人の種子たちに訊ねる。
「ああ。それで食事を残して、この子たちに餌として与えていたんだね。」
凛一も、ぽん、と手を叩いて納得がいったかのように頷く。
「う、うん…。」
「黙っていて、ごめんなさい。」
しゅんとしながら、ひびきとかなでは頭を下げた。
「で、でも!打ち明けたら、捨ててこいって言うでしょ!?」
水人は泣きそうになりながらも声を張った。
「水人、お前なあ、」
「螢。」
怒ろうとする螢を制して、凛一は膝をついて水人と視線を合わす。
「水人。僕たちがそんなに冷たい人間に見えるかい?」
「…っ。」
「僕たちが怒っているのはね、秘密にしなくてもいいことを秘密にしていたからなんだよ。」
ね?と凛一が後ろを顧みると、螢も頷いて見せた。
「…そうだ。いきなり捨てろなんて言わない。」
「じゃあ、」
「でも、見世で飼うことはできない。客の中には猫の毛が苦手な奴もいるからな。」
ぐっと詰まったように、水人は唇を噛み締める。
「だから、良い飼い主を探してやろう?な?」
今度は螢がしゃがみ込んで、水人の頭を撫でた。やがて水人の瞳に涙が浮かんでぽろぽろと零れる。そして、「…うん。」と頷いた。
「いい子だ。飼い主が決まるまでは、ちゃんと世話をするように。」
「ひびきとかなでも。ちゃんと自分の分の食事は食べなさい。厨房には、別に餌を残しておいてもらえるように頼んでおくから。」
「はあい!」
「ありがとうございます。花盛、花翠。」
事の顛末をずっと見守っていたランスロットが、「んー」と考え込んでいたかと思えば片手をあげて挙手して見せた。
「あのー、皆?ちょっといいかい?」
「え?」
5人の視線が一気にランスロットに集まる。
「この子猫、俺が引き取ってはダメ?」
「え、二匹とも?」
「そう。二匹とも。」
種子たちはぽかんと口を開けている。
「ランロットの旦那、無理してないか?」
螢が尋ねると、ランスロットは首を横に振った。
「いいや?猫は何匹いてもいいよ。」
「?」
「俺が貿易商なのは知ってるよね。商船にはネズミを捕るための猫が必要不可欠なんだよ。ていうか、猫を乗せてないともしもの時にネズミ対策をしてなかったって保険が降りない場合があるぐらいでして。」
「よかったじゃん、水人!ランスロットの旦那なら、可愛がってくれるぞ?」
「本当…?」
水人がおずおずとランスロット訊ねる。
「うん。責任もって、お世話するね。」
「…よろしく、お願いします。」
「引き取りに来るのは明日にするよ。ゆっくりお別れしたいでしょ。」
ランスロットの言葉に、螢と凛一も頷いた。
「ああ、そうだ。他の種子たちにも、ちゃんと説明するんだぞ?」
「はい!」
そう言って、三人の種子たちは駆けて行ったのだった。ランスロットはにこにこと微笑みながら、手を振っている。凛一は、つん、とランスロットの服の袖を引っ張った。
「ありがとうございます、ランスロットさん。」
「ん?いいよー。俺も隠れて生き物を飼った記憶があるから、懐かしいよ。」
「そうなんですか?」
「俺の場合は犬だったけれどね。」
懐かしそうに目を細めるランスロットに、凛一は幼いころの面影を見た。丸く零れそうなほど大きな蒼い瞳を輝かせた子供のランスロット。その思い出が、温かいものならいい。
「ちなみに、犬がどうなったか知りたい?」
いたずらっ子のように笑みながら、凛一の顔を覗き込むのは大人のランスロットだった。
「18才まで頑張ってくれたよ。とっても良い子だった。」
「そうだったんですね。よく、考えていたことがわかりましたね。」
「長谷さんの事なら、何となくね。」
にこ、と笑う顔は慈しみが込められていて、勘違いしそうになるから怖かった。
「…どうして、ランスロットさんは僕たちによくしてくれるんですか…?」
「え?」
思わず零れ出た本音に、凛一ははっとして口を噤む。
「ごめんなさい。何でもありません。」
ぱっと身をひるがえそうとする凛一の左手を掴んだのはランスロットだった。
「知りたい?」
笑みの消えた、真剣な表情だった。その気配を察したのか、螢が足音もなくこの場から去った。急に二人きりになって、静寂に鼓膜がしんと震えてうるさい。
「そ…んな、こと。」
怖い。知りたくない。今更、興味本位だとか言われたら。これは愛じゃないと言われたら。今はまだ、この甘くて苦い感情に浸っていたい。
眩い笑顔も、つたない言葉も、柔い心も。全て、嘘だったとしても手にして「綺麗」だと嘯いていたかった。
「…離してください。」
凛一は視線を逸らして、唇を噛み締める。
「聞いて。長谷さん。」
「嫌です。」
手を振りほどいて逃げようとすると、一早く反応したランスロットによって腕を掴まれて背後から抱きすくめられてしまった。
「…っ。」
拘束する腕に力が籠められる。そして耳元で囁くように、鼓膜に直接響くのは低く掠れた声だった。
「全部、全部。長谷さんの気を引きたいからだよ。」
ぞくりと凛一の肌が粟立つ。
「俺は姑息な男だ。長谷さんに良く見られたくて、皆に優しく接している。本当は長谷さんがいれば、他のことはどうでもいいんだ。」
「…。」
「ごめんね?それでも俺のこと、嫌いにならないで。」
独り占めしたくて、嫉妬して、焦燥感に駆られ。その心中は忍ぶほどに、黒く濁っていったという。
「…今更、ランスロットさんのことを嫌いになると思っているんですか。」
「わからないよ。だって、失望したでしょう。」
凛一の肩口にランスロットは顔を埋めた。泣いてるのかと、思った。よしよしと凛一はその金糸の髪の毛に包まれた頭を撫でる。さらりとした髪の毛を掬って、指先に絡めた。
「ねえ。俺は、長谷さんの客になれないかな。」
小さな欲望の火が灯った告白に凛一の身体はかっと熱くなった。
「…三日間。」
「ん?」
「三日間、僕を買ってください。」
凛一は男娼の最上位、花盛。三日間の花代は他のものとはれっきとした差がある。その大金を三日という期間支払う覚悟があるならば―…、
「さすれば、僕はあなたと寝ることが叶います。」
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