第78話泊まり…翌日

翌朝7時…晴斗は目を覚まし、隣を見ると凜は人差し指を口に当て、小声で静かにね‥と可愛く言うと、腕に抱き付いていた。


晴斗は起き上がろうとするが、凜に引っ張られベッドから出れなかった。

「…まだ恵ちゃんが寝てる。起きちゃうから静かにね。」


ベッドの横を確認すると、恵は丸まって眠っていた。

「風邪引くといけないから起こそうか。」

「…確かに‥その方がいいかも。」


凜が恵を起こすが、寒いとだけ言われると、布団を被り眠ってしまった。 晴斗は電気毛布を敷いてるベッドに、恵を抱き抱えて寝かせていた。

「起きないもんだな。」

「…ぐっすり眠ってるね。」



二人で恵の寝顔を見て、クスクス笑うと、リビングに向かい、凜は朝御飯の支度を始め、時間が経つと魚の焼ける匂いと味噌汁の良い匂いがしていた。


8時半…朝食が出来上がると、晴斗は恵を起こしに行ったが、もう少し寝ると言われ、二人で食べていた。

「明日からテストだからね。」

「あぁ、めんどいな。」

「勉強しないとダメだよ。」

「してるよ、約束忘れんなよ。」

「…私は決めたけど‥晴くんは一つ決めたの。」

「決めてるよ、教えないけどな。」

「…私は二人で‥泊まりに行くことだからね。」

「今言うことか、まぁ‥旅館なら泊まれるよ。」

「…楽しみにしてるからね。」

「春休みに泊まりに行く約束だからな。」


二人はご飯を食べ終わると勉強を始めた。

12時になっても恵は起きて来なかった、二人は起こしに行くと、まだ寝ると言われ、二人は恵を何度も起こしていた。

「…もう少しだけ。」

「何度も聞いた、昼だからな。」

「…えっ、もうお昼になったの。」

「…恵ちゃん起きて勉強しないと。」

「寝過ぎだからな。」


恵は静かに起きると、長い髪はボサボサで、洗面台に向かった。

二人はリビングで勉強して待っていると、恵は髪にクシを通し、顔を洗い終わると、横で静かに凜を見つめていた。

「…恵ちゃん‥何。」

「あのね‥お腹空いた。」

「…お昼御飯にしよっか。」

「凜ちゃん‥ありがとう。」


凜は朝御飯の残りを温め直し、二人で見に行くと野菜を切っていた。恵は何を作るか聞くと、野菜炒めを作ると言われ、恥ずかそうに見に来たことを怒っていた。

「あぁ、やっぱり邪魔になったな。」

「テレビ見て待っとこ。」


ご飯が出来ると、テーブルを囲み食べていた。

「丸まって寝てたけど、風邪引いてないよね。」

「大丈夫。」



食べ終わると、17時まで勉強をすると、恵は帰り、凜は残り物を暖め直すと晩御飯を食べると、晴斗は先にお風呂に向かい…入浴後寝室で勉強をしていた。

…テストが終わるまで抱き締めるの、止めとこ。


凜は22時になると、ベッドで眠っていた。


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