第72話朝から甘え…
朝7時、スマホのアラームで目を覚まし、洗面台に向かうと、洗濯機が回っていた。
リビングに向かうと、パンの焼けた匂いがして、テーブルに置かれていた。
「…起きたね、食べよ。」
「洗濯機回してくれたんだね、ありがとう。」
食べ終わると、洗濯物を干して、寝室に向かうと抱き付かれ横になっていた。
「…時間まで、ギュットして。」
「無理。」
「…おねがい。」
「甘えたい。」
「うん。」
そっと抱き締め、頭を擦っていると、口元が緩むのが見えていた。
「…晴くんに擦られると‥安心する。」
「いつでも擦るからね。」
「…うん。」
二人は着替えて玄関に向かうと、後ろから引っ張られていた。
「……行ってきますの‥して。」
「じゃあ、行ってくる、お留守番頼んだ。」
からかうと怒られ、抱き締めてキスをすると、恥ずかしそうに、顔が真っ赤になっていた。
「…晴くんもしてほしいことがあったら言ってね。」
「わかった、学校行こ。」
学校に着くと、二人に挨拶をして、席に座るとのんびりしていた。
チャイムが鳴り、授業も真面目に受けていた。
休憩時間、恵に「甘えるんだね。」と言われ「昨日はじゃれただけ、妬むなよな。」とだけ言うと、怒っていた。
お昼になり、凜からお弁当を受け取ると、教室で食べていたが、食べ終わると一人で飲み物を買いに向かった。
自動販売機の前で、屋上で知り合った先輩と話をしていると、凜と目が合うと、手招きをして飲み物を買うと、二人で校舎を歩いていた。
屋上に出て人がいないのを確認すると、階段で凜を膝に座らせ抱き締めていた。
「…悪いこと‥してるみたい。」
「なら、やめようか。」
「……二人の秘密作ってるから、大丈夫だよ。」
「顔真っ赤で、目が潤んでるぞ。」
「…泣かないから、安心させて。」
凜が目を閉じると、キスをしていた。
「…やっぱり‥悪いことしてるみたい。」
ぎこちない笑みを向けられると、頭を撫でていた。
「時間まだあるし、泣きたいなら泣いていいよ。」
「…大丈夫、他の人上がって来ない‥かな。」
「上がって来ないよ。」
「…ほんと‥なら目、閉じて。」
「絶対嫌だね‥分かると嫌なんだよ。」
「…不意打ちがいいの。」
「そうだね、俺変わってるから。」
晴斗が笑っていると、キスをされ、凜は顔を隠し笑っていた。
「教室で不意打ちがいいんだけどな。」
「…しないから、晴くん絶対しないでよ。」
「あぁ、チャイム鳴るし行こ。」
教室に着くとチャイムが鳴り、授業が始まった。
放課後になると、恵は晴斗の家で勉強しようと言ってきたが、自動車学校に行くため、断った。
二人は家に帰ると着替えて、少し勉強して鞄に直すと、バイクで自動車学校に向かった。
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