第51話呼ばれて…

日曜日‥朝9時に叩き起こされていた。


「休みだからって寝すぎだよ。」

「…あぁ、起きる。」


凜は、起きる姿を見ると寝室を後にした。


晴斗も寝室を出て、洗面台に向かい冷たい水で顔を洗い、リビングに向かうと朝食が置かれていた。


「…ご飯食べよ。」


テーブルを囲み食べ終わると、凜は食器を洗い、晴斗はソファーに横になり目を閉じていた。


「…晴くん‥何時に行くの。」

「何時でもいいよ。」

「…洗濯物干して行こうね。」

「わかった。」


二人で室内に洗濯物を干し終わると、着替えて外に出るとバイクに股がり、走らせた。


親戚の家に着く前に、コンビニに寄り道していた。


「飲み物と甘い物食べたいから寄った。」


凜は二個入りのショートケーキとココアを持っていた。

晴斗は二個入りのミルクレープと抹茶ジュースを手に取ると一緒に支払いを済ませた。


アパートを出て1時間程で、親戚の家に着くとインターフォンを鳴らし家に上がった。


リビングでケーキを食べようとすると、麻莉菜が降りて来て、凜からショートケーキを貰い食べていた。


「晴兄、そっちのケーキも食べていい。」

「食べていいぞ。」


麻莉菜は笑っていた。

「なに食べ方。」

晴斗はミルクレープを1枚づつ剥がし、上を向き、口に運んで食べていた。

「美味しいよ。」


麻莉菜は真似をして食べていたが、顔の上で落とした姿を見て、晴斗は笑っていた。


「笑ってないで、晴兄ティッシュ取って。」


晴斗は口を拭いてあげる振りをして、鼻にクリームを入れると、ビンタが返ってきたが‥防いだ。


「晴兄許してあげるから、ドライブに行こうね。」

「1週間前から呼んだってことは、そのためだろ。」

「今は違うけど、食べたなら行こ。」


凜の表情を伺っていた。

「凜、行っていいか。」

「…いいよ。」


時間を確認すると11時半…昼御飯を食べてからならと、美香さんから許可を貰った。


麻莉菜は、直ぐに美香さんと食べると、着替えに行った。


悲しそうな表情を見せる凜を、違う部屋に呼び、二人で話をしていたが抱き付かれ、晴斗は優しく頭を撫でていた。

「行って来るけど、怒らんでね。」

「…怒らないよ‥早く帰って来てね。」

「顔見せて。」

目が合うと晴斗はキスをしていた。

「すぐ帰るからな。」

「…うん。」


階段から降りてくる足音がすると、二人はリビングに戻った。

「ドライブ行こ。」


12時頃、二人はドライブに出掛けた。


麻莉菜が卒業する中学校を晴斗に見せて、次に山道を走らせ昼間から景色を見ていると、また甘い物が食べたいと言われ、パンケーキを食べに向かった。


パンケーキ屋に着くと少し並んでいたが、20分程で順番が来て、店内に足を踏み入れると‥少し甘い香りがしていた。


席に座って周りを見ると、カップルや女性客しか居なかった。


麻莉菜はバナナ、チョコ、生クリームがのっている、パンケーキを頼み、晴斗は抹茶味のパンケーキを頼んでいた。


カップル割引で少し安く支払い、外に出ると麻莉菜は楽しかったのか、喜んでいた。

「ねぇ、私達カップルに見えたのかな。」

笑いながら答えていた。

「二人だから見えたんじゃね。」


スマホで時間を確認すると15時になっていた。

「麻莉菜、楽しいか。」

「うん‥楽しいよ。」

「もう15時半なるし、帰ろうか。」

「うん帰ろ。」


バイクに股がり家に向かった。




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