第50話手伝い…

土曜日…9時半に起きると、凜はちょうど出掛ける準備をしていた。。

「…朝御飯、温めて食べてね。」

「わかった、気を付けてね。」

「…遊びに行くけど、ごめんね。」

「良いよ、楽しんでね。」

凜は、朝から友達と約束していて遊びに行った。


両親は近くのマンションに引っ越す事になり、晴斗は食べ終わると、手伝うためバイクで向かった。


実家に着くと、懐かしさが全然ない家に足を踏み入れ、両親に挨拶して片付けを手伝っていた。


頼まれた事で、衣類や食器を段ボールに直し終わると、2階に上がっていた。


部屋を覗き、凜と晴斗が使っていた部屋は何も置いていなかったが、物置になっている部屋を覗くと使わない家具が置いてあった、晴斗はリビングに何度も持って降りていると、いつの間にか買取業者が来ていた。


晴斗は業者の邪魔にならないように、遠目で見ていると、タンスなども買取していた。


晴斗が不思議そうに見ていると、優樹姉が教えてくれた。

「引っ越し先で使わない物だから。」


業者が帰る頃に、凜から電話がかかってきて、時間を確認すると、17時半になっていた。


実家の部屋を見ると、片付いたのを見ると帰る支度を始めた。


「凜がご飯の支度して待ってるから帰るね。」

「気を付け帰ってね。」


両親に礼を言われ、アパートにバイクを走らせた。


駐車場に着き、時間を確認すると18時半を過ぎていた、こっそり鍵を開けて入ると、凜はご飯を食べずにリビングで待っていた。


ただいまと言いながら入ると、嬉しそうにおかえりと言われ、晴斗に抱き付いた。


「…遅かったね。」

「引っ越しの準備終わらせてきた、凜は楽しめたか。」

「…うん、楽しかったよ。」


二人でお皿などを出すと、テーブルを囲みご飯を食べていた。


晴斗がどこに行ったのか聞くと、凜は思い出し、ショッピングモールに行ったことを楽しそうに教えてくれた。


「…何も買って無いけどね‥後はカラオケかな。」

「引っ越して、友達と遊びに行けるね。」


凜が笑って教えてくれた姿を見て、引っ越したはいい事だったと感じていた。


入浴後、晴斗は先に寝室で横になっていると、凜も来て抱き付かれていた。


腕枕をして、凜は目を閉じていた。

「…一人で待ってると寂しかったよ。」

頭を優しく撫でていた。

「時間を確認してなかった、ごめんね。」

「…いいよ。」


晴斗がテレビを見てると知ってて消すと電気も消し、凜はキスをして笑い声が聞こえた。


「…もう寝よ。」

「いいよ。」

「…たぶん、明日は忙しいからね。」

笑いながら言っていた。

「遊んでほしいんだろうね。」

「…子供だね。」

「凜もだけどね。」

「…甘えてるだけ。」


お互い話をしていると、いつの間にか、眠っていた。

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