第49話帰ったあと…

19時前に恵が帰ると…凜が楽しそうに洗い物をしている姿を見て、晴斗は声を掛けお風呂に向かった。


入浴後、晴斗がリビングに入ると、凜はお風呂に向かい…40分程で出てくると、嬉しそうに晴斗の隣に座っていた。


「…ねぇ‥寝室でテレビ見よ。」


晴斗は返事をすると、電気を消して、二人は寝室のベッドに横になると、一緒にテレビを見ていた。


「…晴くん、腕貸して。」

腕を伸ばすと、凜は頭を置き、手を握っていた。


「…恵ちゃんにバレちゃったね。」

「まぁ、気にする事でもないよ。」


凜の表情は見えないが、耳が赤くなり喜んでると感じた。

「…私たち、新婚に見えるってよ。」

「聞き間違えじゃないか。」

「…晴くんは、新婚って言われて嬉しかった。」

「実際違うし、嬉しくなかったね。」


晴斗に振り向くと、恥ずかしそうにしていた。

「…私は‥嬉しかったよ。」

「からかわれただけだと思うよ」

「…でも、嬉しかった。」

「直ぐ、言葉に流されるよね。」

「…嬉しいからいいの。」

「良いなら、いいんだけど。」


凜は嬉しいかったのか抱き付いたまま、ずっと話をして、晴斗は相槌を打っていた。


3連休の話になり、凜の表情を覗くと悔しそうに見えた。

「…日曜、呼ばれたけど行くの。」

「引っ越しで行けなかったから、行かないとね。」

「…そうだけど‥二人で居たかった。」


晴斗も抱き付き返して宥めていた。

「…土曜日は、家に居るの。」

「凛が出掛けてる間は、帰りを待っとく。」

「…早く帰るから、一人で遊びに行かないでね。」


話し終わると、温かい飲み物を飲みたくなり、凜も誘っていた。


「まだ21時だし、外に散歩でも行こうか。」


二人はコートを着ると、コンビニに歩いていた。

凜は夜道が怖いのか、晴斗の腕にずっとしがみついていた。


他の学校が近い事もあり、コンビニの前に柄の悪い集団が数人二人を見ていたが、晴斗は気にせず入店すると、二人は温かい飲み物など買うと、直ぐに家に帰った。


二人で冷蔵庫に直していると。

「…やっぱり、夜は怖いね。」

「凜が怖がりなんだよ。」


外に出て‥冷えた体をココアを飲んで温めると、二人は直ぐに寝室で横になったが、凜の手は冷たかった。

「寒いか。」

「直ぐに温もると思う。」


凜は何がしたいのか、晴斗の背中に手を入れて、楽しそうに笑っていのを見て、そのままにしていた。


二人は電気を消して、布団を被ると話をして、眠りについた。

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