第45話引っ越したことが…
晴斗は朝7時過ぎ、目を覚ました。
顔を洗いリビングに入ると、凜がご飯を作っていた。お互い、おはよう挨拶をした。
もうすぐ洗濯が終わるから干しといてと言われ、ベランダであくびをしながら干していた。
「…なんか‥学校近いのに…早く起きたね。」
「引っ越したこと、言わないといけないからね、少し早く学校行くよ。」
「……そうだったね。」
凜は朝ごはんを食べてる時から、学校に行く時間が迫ると落ち着きがなくなっていった。
二人暮らしと意識して緊張してるのか、テーブルで突っ伏していた。
「体調が悪いのか。」
「…悪くないよ…学校にも言わないといけないし…朝起きると二人暮らしだったなって緊張してる。」
「いつものように、横に座ったら。」
「…う‥うん」
「やっぱり、昼か放課後に引っ越したこと言いに行こう。」
凜は先に寝室に着替えに向かっい…晴斗は10分ほど歯を磨いたり寝癖を直して、すぐに着替えに向かったが、まだ着替えてる凜がいた。
晴斗と目が合うと真っ赤な顔になり怒っていた。
「…ちょっと‥ノックぐらいしてよ…まだ、着替えてるでしょ」
「さすがに着替え終ってるかと思った。」
凜に睨まれ…
「いいから早く部屋から出て。」
「…廊下で待っとく、ごめん。」
晴斗は廊下に立って、着替えるのを待っていた。
凜が出てくると、睨まれ…謝っていた。
着替え終わるとリビングに行って、不機嫌の凜と目が合いながら、台所でジュースを飲んでいた。
飲み終わると凜の隣に座って話をしていた。
「ホントにごめん、凜と口喧嘩したくない、もう部屋別にするか。」
「…私も悪かったよ、だからそのままでいい。」
バグをして…
「わかったよ、もう8時、学校行こっか。」
二人は仲直りすると、学校に歩いて行った。
「なんか、ズボン履かずに登校する姿、学校以外で久しぶりに見たかもね、やっぱ可愛いね。」
「…ありがと」
学校に到着して…教室に入って行った。
二人が来ていて、お互いに挨拶をすると席に座って、チャイムが鳴るまで話をしていた。
「凜ちゃん、今日はズボン履いてないね。」
急に恵に言われ、凜はすぐに答えられず、代わりに晴斗は平然とした顔で「電車で来た」と答えると、凛も頷いていた。
…最近、恵に疑われてるなぁ。
授業も真面目に受けて…お昼が来ると小声で「凜は表情に出るから、恵に疑われてるよ、放課後行こ」と言って皆で、中庭に向かっていた。
恵は小声で、凜に聞いていたが、晴斗にも聞こえいた…
「最近、隠し事してるよね。」
凜は横にいる晴斗の制服を少し引っ張っていた。
「してないよ。」
晴斗は恵の隣に行き、こそこそなんの話と聞くと…「最近、凜ちゃんの態度がおかしいけど、知らない。」とまた小声で聞いてきたが、晴斗は「恵がそう思ってるだけかもね」答えて、中庭でご飯を食べていた。
良太はお弁当を食べていると「忙しそうにして一週間経ったけど、もう忙しくないのか」と二人に聞いてきたが、晴斗は…もう少し忙しいなと、笑いながら答えていた。
食べ終わり教室に戻ってると、チャイムがなって、授業を真面目に受けると、放課後を迎えた。
お互いに、また明日と挨拶をして、二人が教室を出ると、凜と晴斗は職員室に行き、担任に引っ越した事を伝えて、紙に住所など書こうとすると、背後から二人同時に肩を叩かれ、凜と晴斗は同時に振り向いた。
『えっ』
「何で恵が職員室に。」
「寄り道して、部室の鍵取りに来たら、二人が居たからね、引っ越したから忙しかったんだね。」
静かだなと思い、凜を見ると表情が引きつっていたのを見て、晴斗が代わりに答えた。
「引っ越してね、荷物もまだ片付いてない。」
「なんだ引っ越したぐらい隠さなくて良いのに。」
晴斗は、恵から視線を外して…小声で恵に言った。
「俺は秘密主義だし、家に遊びに来られるの‥あんまり好きじゃない、噂されるのも好きじゃないからね…凜に口止めさせてた、恵は口が硬いと思ってるからね…また黙っててほしい。」
聞こえてたのか、凜と目が合うと…申し訳ないと顔に出ていた。
「別に誰にも言わないよ、あんまりって事は私なら行っていいかな。」
晴斗は笑っていた。
「呼んでいいか、聞かないといけない。」
「そうだよね、もう行くね。」
また明日と言って、恵が立ち去ると…二人はすぐに紙に書くと、職員室を後にした。
凜はどこか‥悲しそうに黙って帰った。
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