第38話外でも少し甘えようと?

家に着き、玄関に入ると、凜はすぐ後ろから抱き付き、お互い「おかえり」と挨拶をした。


「買い物行くんじゃないの。」

「…まだ待ってね。」

前に凜を連れてきて頭を優しく撫でていた。

「学校では、やっぱり恥ずかしいか。」

「…うん」

「飽きるまでして良いけど、買い物して、ご飯作らないとね、俺も他にやることあるし。」


凜は分かったらしく着替えに行き、晴斗も2階に付いていった。


着替え終わりリビングでソファーに座り待っていた、凜が降りて来ると買い物に向かっていた。


凜は晴斗の手を取り少し走って向かった。

「凛は走ると絶対、疲れるよ。」


案の定、スーパーの中で…。

「…疲れた…暑い。」

「そりゃそうだ、休もうって言ったのに。」

「…そんなに息が切れてないし、疲れてないね。」

「最近運動してないから、疲れたけどね…凛が夜、外に出してくれないからね。」

「……」


姿を見て何か、納得したのか、買い物が始まった。

「買い込むね。」

「一時、買い物来なくて済むからね。」


二人は買い物を終えると、家に向かって歩いていた。

「…ねぇ、荷物持つから…おんぶして。」

「もうすぐ着くけど‥してほしい。」

「…うん」


…人通りが無いから、外でも慣れようとしてるのかな

「別にいいよ。」


しゃがむと荷物を渡し、凛を見ると真っ赤な顔で「…ありがと」言っていた。

「いい運動になるよ。」

「まぁ、少しだけどね。」


耳元で囁かれ…

「…ねぇ、休みは家でのんびりするの。」

「凜の行きたい所に行くよ。」

「それなら、前に約束した場所に行きたい、覚えてる。」

「水族館の約束だね。」

「あってるよ、行こうね。」

「まぁ、黙って連れて行こうと思ってたよ。」

「…聞かなきゃ良かったね。」

「休みまで楽しみに出来て良いかもよ。」


肩に頭を預け「…デート楽しみ」呟く声が聞こえた。


家に着き、玄関に入ると凜は降りず、靴を脱ぐと「台所までお願い」と言われて連れて行った。


「なら、洗濯物畳んだりしないといけないから、用事があったら呼んで。」

言い終わると、お風呂の準備をして洗濯物を畳み終わると、リビングのソファーでのんびりしていた。


凜はご飯を作り終え、お風呂に向かい、入浴後すぐに両親が帰って来て、皆で晩御飯を食べ始めた。


ご飯を食べ終わると、すぐに晴斗はお風呂に入った…入浴後リビングに向かうと凜は「…私の部屋でテレビ一緒に見よ」言いに来て、部屋に入ると、すぐ膝の上に座って二人はテレビを見ていた。


「…今日は買い物したりして、朝しかこうして一緒に居られなかったから。」

「でも、毎日、家で一緒だよね。」

「…うん、でも両親の前だと‥たまに恥ずかしい。」

「そっか、恥ずかしか。ククッ」

「晴くんが恥ずかしがらないのが‥おかしいからね、ふふっ」


時間が立つと凜は寝ていた…起こさないようにそっと抱えベッドに寝かすと、晴斗は自室に戻った。


朝を迎えるとドアが少し開いていたが、凜が忍び込んだのかと気にしなかった…………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る