第31話関係…変わらない??


無言になった凜と帰宅してからは…

「おかえり、凜。」

「…ただいま。」

…なんか静かだなぁ。


晴斗は自室で着替えて、ベッドで横になり、祐希に教えてもらったFPSゲームをスマホで遊んでた。

…全然倒せないなぁ



「…晴くん、何度も呼んでるでしょ。」

晴斗からイヤホンを取って立っていた。


「ごめんね、ゲームしてた。」

凜はベッドに座って怒った。

「なんで、嫁とか言うの、恥ずかしかったよ。」

「恵が奥さんって言うから、話を合わせたんだよ。」

表情が悲しそうに…

「…クラスメートの前だったよ。」

「嫁とか言ってごめんね、凜の気持ち考えてなかった。」

「…責任取ってよね。」

「はぁ、なんで急に喜ぶの、何の責任。」

「…分かるでしょ。」

「…分かるよ、洗濯物取り込まないといけないよね、お風呂の準備もしないと‥降りるよ。」


晴斗が急いでリビングに降り、凜は夕食を作り、晴斗は洗濯物とお風呂の準備をして、終わるとテレビを見ていた。


両親が帰って来るまで、ソファーで凜は、肩に頭を置いて、テレビを見て待っていた。


6時過ぎ、両親が帰って来て、夕食を食べ、お風呂も入り、リビングに居ると両親は楽しそうに、二人を見て言った。

「まぁ、二人の距離がまた縮んだね。」

「親が、平然と言うけど、複雑な気持ちにならないの。」

「晴斗くんだから、ならないよ。」

「凜ちゃんだからね、ならないよ。」

「…そうなんだ。」

「晴斗くんも、気にしてないよね。」

「…気にしないよ‥たぶん。」

「やっぱり、凛を任せて良かったよ。」

晴斗はチラッと父さんの目を見てため息を付きながら。

「…俺の気持ちも考えて」


「凜ちゃんも晴を任せたよ。」

「はい」


晴斗は呆れていた…

「…はい、じゃないからね。」

「なんで。」

「…まだ高校生で凜には、この先いっぱい出会いがあるんだよ。」


優樹姉は楽しそうに言った。

「晴がいいんだよね~。」

凜は頬を染めて大きく頷いた。

「うん」


父さんが教えてくれた。

「晴斗くんのいない時に、3人で話をしたからね、頼んだよ。」


晴斗は、頭を抱えて呟いた。

「…あぁ、頭痛くなってきた。」


凜は寂しそうに聞いた。

「…私がダメな理由があるなら言ってよ。」

「…正直、1個もないんだよなぁ。」


優樹姉は少し怒った顔で…

「なんで嫌がるの。」


頭を抱えたまま答えた。

「…嫌がってない‥任された意味が分かって、凜の気持ちも嬉しいよ、でもね、家族に荒い口調で喋ったりしたと思う、凜に好かれないように頑張った、口調で仲が悪くなるのと、付き合たとして、ギクシャクするのどっちがマシか分かるよね、ギクシャクして、もう家族からも一緒に暮らせないって…拒絶されるって思うと嫌でずっと怖いんだよ、気持ちも知らずに…せっかく家族になれたのに…今までのがごっこになる。」


「晴斗くんの言いたいことが分かったよ‥二人の関係がダメになっても家族だからね…二人は外でも一緒だし、今のままでも、先に進んでもいいんだよ、深く考えすぎ、あとお嫁は凜を貰ってね。」


「…簡単に言うんじゃない、人の気持ちはすぐ変わるんだよ。」

「晴くんとは、今の関係でいいよ、カップルなんて言葉は要らないよ、お互いの気持ちが通じ合ってるんだし。」


「…ちょっと…さすがに、部屋で横になりたい、おやすみ。」


優樹姉は楽しそうに…

「凜ちゃん、もう遠慮しないで。」

「うん頑張る」

「…うんじゃないよ‥疲れたわ。」



20時過ぎに、自室のベッドで横になっていた…

晴斗が自室に入り、数十分が経過していた。

…優しくし過ぎたかな。


コンコン

「晴くん入るよ。」

晴斗に凜の声が聞こえず、考え事をしていた。

「……」

凜が横に来て、やっと来たことに気付いた。

「…どうした。」

「横いい。」


返事をすると、ベッドにゆっくりと座った。

「外でも一緒だし、うまくやっていけるよ。」

「…最近ずっと、考えてたけど疲れた、自分の気持ちがわからなくなりそう。」

「…でも、私の事好きだよね」

「好きだよ、その気持ちはわかるよ。」


凜は笑いながら横に寝て…

「一人で悩まないで…互いの気持ちが大切だよ‥正直彼女なんて、ならなくても今のまま、二人でしたいことをこの先したらいいと思うよ。」

「…なんか、プロポーズみたいだね、でも外でも一緒だし、このままでいいんだね、凛のする事カップルと変わらないよ、でも凜が居ると落ち着くし、分かってた凛の気持ち受け止めるよ…関係がギクシャクしてお互いに居ずらくなると俺が出ていくからね、だから好きにしていいよ。」


晴斗が言い終わると、凜は口にキスをして、胸に顔をあて抱き付いた。

「好きにしていいんでしょ、でもダメになったら考えよ。」

「すぐ行動に移しすぎ。」

「…やだね、晴くんからも…。」

「…いつかね。」


晴斗は言いたいことを言うと落ち着き、凜は横で目を閉じていた。


「まさか、ここで寝るつもり。」

「うん」

「可愛く言っても、いいよって言わないよ。」

凜は、楽しそうに…

「結局いいよって言うよね。」

「断ると‥浮かない顔するからね断れないよ…やっぱり、凛に甘いんだね。」

「ここで寝るね。」

「…今回だけ、あとね、変なお越しかたしないこと。」

「…寝ると中々起きないから。」

「目が泳いでるけど、絶対寝てるときに変なことするなよ。」

「起きてるときにするね…私が起きてるときなら…いいよ。」

「ホントにイタズラするよ…。」


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