第22話居づらい、外でイチャイチャ?
晴斗は親戚に笑われ、凜に睨まれ、居づらくなり一人で出掛けようとリビングを後にした。
「行ってくるね。」
リビングから晴斗が出ると凜が付いてきて廊下で話していた。
「…晴くん私も行きたい‥ショッピングモールあるし‥ダメ‥かな。」
…そんな寂しそうな目で見るなよ。
「凜怒ってないのか。」
「…怒ってないよ。」
「なら一緒に行こっか。」
「うん」
「なら、皆に言ってこなきゃね。」
「私が言ってくるね。」
「頼んだよ。」
凜がリビングから戻ると麻利奈が付いてきた。
「私も晴兄とバイク乗りたい。」
「麻利奈は乗せれない、危ないし、悟さんと美香さんがが許可出さないよ。」
麻利奈は頬を膨らませ上目遣いで晴斗を見つめた。
「そんな目で見ても、ダメ。」
「明日までには、両親に許可もらうからね。」
「麻利奈頑張れよ、また後でな。」
「二人とも、また後で。」
「凜行こうか。」
「うん」
バイクに乗って凜の案内でショッピングモールまで走らせ、着くと二人でお店の中を歩いていた。
「晴くん、居づらかったの。」
「…訳が分からず笑われて、外に出たかったよ。」
「声に元気が無くなったからすぐにわかったよ、あと晴くん睨んでゴメンね。」
「皆に言われたけど、凜は悪くないよ皆が正直に言ってもらわないと俺は分からない…凜めんどくさい俺でごめんね。」
「いいよ、晴くん抜けてるから、早く行きたい場所あるから行こ。」
「あぁ行こう。」
凜に手を繋がれて歩いていった。
「二時間もないから来て。」
凜に屋上に連れていかれてベンチに座らされた。
「座ったら良いのか。」
凜は頬を赤く染めて隣に座った。
「…うん」
「どうした凜ぎこちないよ。」
「…晴くんバカだから‥麻利奈を撫でた‥私にも」
…よく聞き取れなかったなぁ
「なんて言った、凜を撫でたら良いのか。」
「…うん」
「そんなことで、いいなら言ってくれたら良いのに‥まさか、そんな事で怒ってたの。」
「…そんな事じゃなよ、嫌だったの。」
「嫌ならすぐに言ってくれたら良かったのに。」
「…すぐ言えないよ、まず晴くん正直に言い過ぎで変な所が抜けてるんだよ。」
「よく分からんが‥なぜ抱き付く。」
「…屋上に人居ないし、私が寂しい思いをしたから、嫌だった?」
「寂しいならいいよ、あと嫌ならバイクで、後ろから抱き付いてる時にイヤがってるよ。」
「…そ‥そうだよね‥良かった。」
「ところで、いつまで屋上に居るつもり。」
「時間が許すまでだけど、ダメ。」
「モールで何か見たかったんじゃなかったの?」
「ここは静かだから、晴くんと二人で来たかっただけだよ。」
「そうか、親戚の家出たときから、静かな場所来たかったからね、正直凄く助かったよ。」
「晴くんと来て良かったー」
…いい笑顔で笑うんだよなぁ
「凜は、やっぱり笑っても可愛いね。」
「‥そう‥ありがとう‥晴くんは、そんな所が正直に言い過ぎなんだよ。」
「思っても言わない方が良いのか。」
「…嬉しいからいいよ。」
「いや、言って良かったんかい。」
「…嬉しいから私にだけ、言っていいよ。」
「凜だけかそれは無理かな、でも俺は他人に言ったことないよね。」
「‥うーん、思えばないかもね。ふふっ」
「そんなに嬉しいの。」
「晴くんに私ばっかり言われてるんだぁ、と思うと嬉しいなぁってね、ふふっ」
「凜が喜ぶと嬉しいよ、そろそろ下降りて、散歩するか。」
「うん‥」
二人きりで手を繋ぎ、買い物をすることなく服屋などを巡り、親戚の家に帰った。
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