第14話晩御飯を買いに①。

授業も終わり帰りの準備をしていた。


「晴斗、俺は、サッカー部に入部してるから、また明日。月城さんもまたね。」

「私もサッカー部のマネージャーしてるから、二人とも、また明日。」

「部活入ってたんだ、知らなかった。」

「晴斗、いつでもサッカー部に入部していいからね。」

「入部はしないよ、二人ともまた明日。」

良太と恵に二人で挨拶をして下校した。


「よし、凜帰ろ。」

「うん」

教室から出て駐車場までの道を歩いていた。

「飯島くんと凜ちゃん。」

「まだ名前覚えてないけど、どうした。」

「えっ飯島くん酷いよ。私は大島美月だよ昨日で覚えてよ。」

「晴くん、人の名前覚えようとしないよね。」

「そりゃ昨日今日で覚えれないし、どこ歩いても見てくる人しかいないんだよ。マスコットじゃねぇよって言いたいね。ははっ」

「飯島くん、話し掛けて来ないのは、昨日の事と凜ちゃんファンと中には狙ってる人がいるから、変な目で見られてるんだよ。」

「うーん…まあ凜は可愛いし端に居ると落ち着くし、でも凜を狙ってる人とファンかー。」

「飯島くん悪い事考えてるでしょ顔に出てるよ。」

「えっ顔に出てた?」

「わざと顔をキョトンとしなくてもいいのに、私は電車の時間があるからまた明日ね。」

「またね大島さん気を付けて帰ってね。」

「うん気を付けて帰るね、二人とも、また明日ね。バイバーイ」

《バイバイ》

それからバイクにまたがり二人で家まで帰った。


ガチャ

「おかえり晴くん」

「ただいまー、おかえり凜」

「ただいま…あっそうだ、お金貰ってるし晩御飯の材料、買いにいかないと。」

「なら一緒に行こっか。」

「うん」

「着替えてくるね。」

「私も着替えてくる。」

二人とも着替えに2階に上がり、先にリビングで待っていた。


「晴くんお待たせ。」

「よし、行こっか。」

二人で10分程スーパーまで歩いていた。


「今日何食べたい感じ。」

「…そうだね、お肉とか」

「具体的に言ってよね。」

「凜は食べたい物ない。」

「晴くんが食べたい物作るよ。」

「そういえば、弁当も張り切って作ってくれたんだったね‥いい忘れてた、凜の作った弁当美味しかったよ、ありがとう。」

お礼を言いながら、頭を撫でた。


「…うん、また毎日つくるね。」

「凜は撫でると嬉しそうだね‥まぁ凜しか撫でたことないんだなけどね。」

「…晴くんに撫でられると嬉しいかも」

「かも、なんだね、ははっ」

「……」

凜は後ろからぽこぽこ殴っていた。


「なんだ殴りかた、凜はやっぱり可愛いな。」

「…すぐそんなこと言う」

「なに、小声で聞き取れないけど。」

「……」

振り向くと、頬を少し膨らませ下から無言で睨んでいた。


「なぁ凜、頬膨らして下から睨んでも、怖くないよ、むしろ、可愛いだけなんだけど。」

「……」

「下向いて歩いたら危ないぞ。」

「晴くんがどこでも可愛いって言うからだよ。」

「ホントの事しか言ってないんだけどね。ダメだったかな。」

「ダメじゃないけど。」

「ダメじゃないんだね、凜、顔真っ赤だよ照れてるの。ははっ」

「晴くんうるさいですよ」

「嬉しそうな顔、でうるさいってやっぱりなぁ、うん」

「一人で納得してないでスーパー着くよ。」

凜は顔を真っ赤にして、スーパーに入った。

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