第13話どっか二人は抜けてる?

…話すのはどこから話そうかな。


「入学してからの暮らしだよね。」

「…そうだね。」

「入学してからは、電車で通ってた、その頃から学校の弁当はコンビニの弁当かパン、朝も夜もコンビニだった、5月入ってからは、バイクをもってたし、学校から歩いて10分のバイト先のファミレスにバイク止めて通ってた、学校が終ると、すぐにバイト、平日は21時まで入ってた、その頃は、安くなった弁当の余りを買いに行って、夜食べてたね、お金使いたくなかったし、朝はバイクでコンビニのおにぎりを、買って食べてた、休日の雨の日は、替わってもらって、バイクで雨の中走らせて、バイトに出てた、晴れてる日は、一人で走ってたね、悩みがあったから、その頃は一人で家に居たくなかったしね。……テレビも無かったし、まぁーその繰り返しかな。」

「…後半寂しそうな顔するね。」

「…まぁーね、今は凜も常に居るから楽しいよ、だから凜ありがとね。」

凜の頭を撫でながらお礼を言った。


「…うんいいよ。」

「ホントに、イチャイチャと二人とも仲良よね。」

「イチャイチャしてねーよ、しかも、仲良くなかったら、マジで一緒に暮らしてねぇーよ、なぁ凜。」

「…うん」

《えっえーぇぇぇぇぇええええええええっ》

「はっなななに。」

「晴斗が急に大きい声出すから、バカだねー、ははっ」

…全員こっちみてるじゃんか、誤解してるな、もう正直に話そう。

クラス中が静かに聞き耳を立てて聞いていた。


「あっあのー、クラスの皆さん、誤解してるので本当の事を簡単に説明しますね。

凜の父親から少し前に、僕を家族の一員として招きたいと言って、凜も一緒に暮らそうと言ってですね…結果一緒に暮らしてます、それからお義父さんから凜を頼まれてる。 凜、俺の言ったこと間違ってなかったか。」

「間違ってないよー」



《きゃーぁーぁーぁーー》

クラスと途中廊下で聞き耳を立てていた女子が歓声をあげていた。

「飯島くん話した事ないけど、おめでとう」

「パチパチパチパチパチ」

「ありがとうでいいのかな。ははっ」

…凜も間違ってないよって言ったし良かった…一安心


「…飯島ー」

「しねしね」

「貴様、俺のアイドルをー」

…クラス中の男子の目が血走って怖いな、何か言ってるし、ホントの事言ったのに暴言吐くのが不思議だな。目を合わせたら、ダメなやつだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~良太・恵視点~

「ねぇー、恵、晴斗の話聞いていたけど、俺の耳がおかしかったのか、晴斗がバカなのかアホなのか、抜けてんのか。」

「イヤー、良太、私たち正常だよ、簡単に言うなら、義兄妹ですって言わないと、おかしいでしょ。ふふっ」

「だよねぇー、月城さんもバイクの振動で頭のネジどっか落としてるね。ははっ」

「うん、落としてるね、もうどこに落としたかもう分かんないね。ふふっ」

「ホントに、どこからツッコミ入れたらいいのって、思うんだけど、教えなくていいよね、呆れてしまった。ははっ」

「私も二人に呆れて返す言葉がない。ふふっ」


ーーーーーーーーーーー


「二人して、どうした小声で話したり、大声で笑いだして、さすがに怖いんだけど。」

「いやいや、晴斗今の話は間違ってないんだよね。」

…二人とも急に真顔になるとか、怖いんだけど。


「うーん、凜も間違ってないって言ったし、本当の事だけど。」

「そっか、前から思ってたけど、晴斗くんはどっか抜けてるよねー。」

「そうか、ぬけてるのかー、普通だと思うけどね。」

「私も思うけど、やっぱ晴くん抜けてるよねー。」

「凜は最近俺にする、イタズラの仕方が大胆すぎるよね、しかし、凜も恵もひどい、酷すぎる。」

「晴斗、二人の意見には賛成だね。」

「…マジで酷すぎるんだけど。」

「ねぇ、凜ちゃんのイタズラって何されるの教えて。」

「あーそれはね。ここ最近酷かったのはー、昨日のお風呂上がりの事件だね。」

「晴くん昨日のことが、一番ダメな話だよ。言い方誤解されるでしょ」

「でもホントの事じゃんか、なら俺が寝てるときの、あの起こしかたも、ダメ?」

「うーんダメダメだね、」

「そっか、なら何も教えれないね、二人すまんね。」

「えー、晴斗そこまで言って教えないのはダメ。お風呂上がり事件、気になる。」

「聞きたいなら、凜に聞いてね、俺に何回聞いても言わないからね。」

「なら凜ちゃん私にだけでも後で教えてね。」

「…恵ちゃんに言うのも…恥ずかしいよぉ。」

「凜ちゃん俯いても顔真っ赤なのバレバレだよ、なんか気になるじゃん。」

「恵もしつこいぞ、でも教えてもらえたら、教えてね。ははっ」

「良太最低だな。」

ご飯を食べ終わった。


キーンコーンカーンコーン

お昼の終了チャイムも鳴り

6時間目の授業も終わった


お風呂上がり事件もクラス中が聞いてたが、気づいてなかった。



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