第9話4人でファミレスに!

人混みを掻き分け、4人並んで駐輪場置き場まで歩いていた。

3人ともぎこちないなぁ。


「皆ぎこちないねー。何かあったのかな、ははっ」

「呆れて何も言えないだけだ。」

「そこの女子二人首を縦にふるんじゃないよ。そういえば、この後凜とファミレス行くんだっけど二人はどうする?」

「一緒に行くよ、恵はどうする。」

「もちろん、行くよ。」

「ならファミレスだね、まぁーどこにあるか知らないんだけどね。」

「朝のコンビニ方向にあるよ。」

「ならファミレス集合でいいね。」

「ファミレスの中にいて良いから。」

「はいよっ、天使さん行こうか」

「・・・ふん」

少し頬を膨らませそっぽを向いた。



バイクにまたがりエンジンをかけた

キュキュブーンブーン


「まずは乗って、ごめんね。」

「・・・わかったよ」


6分後

バイクを駐車場に止めた。

…ちょっと凜機嫌悪いな、まだ謝っとこ。


「凜怖がらせたなら本当にごめんね。」

「・・仕方ない、許して上げるねっ。」

「ありがとね。」

お礼を言いながら頭を撫でた。

…さっきと違って笑って機嫌だいぶ直ったな、よかった。


カランカラン

「いらっしゃいませ。お二人ですか?」

「後で二人、来ます。」

「では4人テーブルにご案内します。」

学校に近いだけあって、学生が中々いるな。


「何頼むか決まったら教えてね。」

「・・うーん、このイチゴパフェ。あっ抹茶パフェあるよ」

「どれどれ迷うね。」

「お待たせ。」

「お二人さんもう頼んだ?」

「私はさっき決まった。晴くん迷ってる」

「晴斗だけ何迷ってんだ?」

「ご飯食べようと思ったけど、抹茶パフェの底に抹茶ゼリーか、迷うなーここは抹茶パフェにするとしますよ。」

「晴斗くんがパフェって以外だなぁー」

「以外か?抹茶があるのが悪い」

「なら皆決まったな、ベル押して」

  ピンポン


お待たせしました。

抹茶パフェ、イチゴパフェ2つ、ハンバーグですね。

以上ですか?

「以上です。」


「晴斗も学校大変だったな。ははっ」

「どうだったあれ、演技だったんだけど。」

「悪いけど晴斗、あの顔で演技ってゾッとするんだけど、金髪先輩って呼んで殴られなくて良かったな。」

「晴くんあんなに煽らなくても、見てて怖かったよ。」

「胸ぐら掴まれたときは怖くて見てられなかったよ。」

「3人とも怖がらせたならごめんね。でも俺悪くないし、金髪が凜にしつこいって聞いたし、初対面で上から目線で言われてね、イラっとしただけ、殴られたら殴り返してたよ、冗談だけどね。ははっ」

「端からみたらカップルだからな。」

「家族を守るのは当たり前だけどな。金髪はたぶん凜に近づかないと思うけどね。」

「金髪って人は、前田先輩って凜ちゃんしつこかったよね、しかも、気持ち悪かったね。」

「何回も断ってもしつこかったから晴くん、ありがとね。」

「いいよ、感謝は要らないよ。」

…やっぱりいい笑顔で笑うね。


それから、たわいのない話を15時過ぎに外にでた。


「また明日。事故るなよー。」

「また明日なぁ、そっちもな。」

皆手を振り別れた。


「寄りたい所はある?」

「とくにないよ。」

「わかった。帰ろうか。」

「うん。」

 

バイクにまたがり寄り道せず家に帰った。


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